【とっておきのアイデアが生む3つの災難】
こんにちは。河野です。
「内容は言えませんが、今あるビジネスを考えています。
秘密を守ると約束していただけるなら、相談にのってください。」
たまーに、こういう相談を受けます。
要するに、画期的なアイデアだから人に言いたくないということです。
人に言いたくない理由はいろいろだと思うんですね。
・”そのアイデア”は画期的だから業界発の実行者になりたい。
・”そのアイデア”は画期的だから儲かるので真似されたくない。
こんな所です。
僕はこういうお話を聞くたびに心配になります。
なぜなら、”とっておきのアイデア”を思いついたら思いついたほど
成果が出しにくくなると思っているからなんです。
ということで今日は、
とっておきのアイデアがもたらす弊害についてお話します。
■実行しない。
まず最初の弊害は、アイデアが自分にとって”とっておき”すぎて、
アイデアそのものを大事にしすぎるということです。
つまり、あまりに自分のアイデアを過信しすぎて、
温めすぎてしまうんですね。
「こうなったらすげーんじゃないか?」
「ああしたらもっとすごいんじゃないか?」
こういうことを思いつき続けているということです。
しかも、人に言いたくないという心理が働いているので余計厄介です。
リサーチも中途半端なまま、自分の心の中でだけ、机の上でだけ
あれやこれやと温めてしまいます。
結果どうなるかというと、
全然実行しないということになるわけです。
要するに一生リリースされることがないんですね。
つまり、
「遅っ!」
という状況になっているんですね。
これはマウスイヤー(実際の1年間で18年分実質は進む状態)と
言われるネットの世界では致命的です。
つまり、いつか誰かが自分の才能を見つけてくれて
ある日突然金持ちになると思っている人とレベルは同じになっちゃうわけです。
これがとっておきのアイデアを持ってしまった人の
一番よくある悲劇じゃないでしょうか。
■成果がでない。
で、仮に実行しないというハードルをクリアしてリリースしたとしましょう。
そこでも次の弊害があったりします。
それは、
・自分のアイデアがとっておきじゃないと気がついてしまう。
ということなんです。
理由はだいたい2つに分かれます。
1つ目は、実は誰かがもうやっていた。
というオチですね。
自分がいいと思ったアイデアは同時に100人くらいは思いついていると思えという
言葉もあるように、だいたい自分だけが思いついたことって意外と少ないものです。
特に、膨大な読書や情報のインプットをこなして、
数百個のアイデア出しを義務化するくらい、アイデアを出すことを
戦略的に行っているのでもない限り、
自分のアイデアなんて人がもうやっているか思いついているくらいに思っていた方がいいんですね。
もちろん、その人より早くリリースしたり、
その人よりすこしだけ優秀なサービスにできていればいいのですが、
1つ目の弊害でもお話した通り、”とっておきのアイデア”であるがゆえに
実行しているタイミングは遅くなっていることの方が多いと思うんですね。
人がやっているだけなら、
まだいいのですが、もう一つの理由の方がやっかいです。
それは、成果がでないということなんです。
つまり、思っていたほど儲からないということです。
どういうことかと言うと・・・
そもそも何かのアイデアで成果を出そうとする場合、
緻密なリサーチと、量が物を言う確率論だと僕は思っています。
これは、1つのアイデアについて、
しっかりとリサーチを行って、いけると思える形に調整してから
リリースするということと、
そのアイデアそのものをたくさん試すということを言っています。
Business is NumberGame
(ビジネスは数がものを言う)
これはアメリカの起業家に教えていただいた言葉で、
ニュースレタ―でもお話したことがありますが、
まさにこれです。
成果はこなした数と時間で決まるのは
つまらないけど、純然たる事実だと思うんですね。
なのに、”とっておきのアイデア”を持ってしまったばかりに、
「ビジネスとは、いかに優れた画期的アイデアを持てるかだ!」
なんて勘違いをしてしまう不幸が起こってしまいます。
そして、結果的に、
・画期的なアイデアではなかった
・リサーチ不足でヒッとしなかった
・確率からして10割バッターにはなれなかった
ということで成果がでないという悲しいことになってしまうことが
とても多いのですね。
■再起できない。
もちろん、そのアイデアで成果がでなくても、
Business is NumberGame。
(ビジネスは数がものを言う)
改めてたくさんのアイデアを試せばいいという話です。
極論を言えば、とっておきのアイデアの弊害はそれだけということになります。
これだけなら、大した弊害じゃないと思うんですね。
またやり直すだけですから。
でも・・・
実は最後にもう一つ取り返しのつかない弊害があります。
それは、
「モチベーションを使いはたしてしまう。」
という怖さがあるということなんですね。
やはり、人間思いこみが激しいと、それが裏切られた時の
落ち込みようってひどいと思うんです。
日常生活でもそうじゃないですか?
特に、とっておきのアイデアでダメだった時に、
「ビジネスは確率論、ナンバーゲームだ。」
「数は質を凌駕する」
こういうことに気がついた人はいいんです。
でも、それに気がつかない人にとっては、
「私にはあんなアイデアはもう思いつかない!」
と落ち込んでしまい、やる気が戻らないという怖さがあるんですね。
僕自身が一番怖いと思っているのはココです。
・・・・
いかがでしょうか?
最後に僕の”とっておきのアイデア”をお話します。(笑)
・ありきたりのアイデアを100個出して、全部やる。今すぐに。
これが、最高のノウハウだと思いますよ。
以上
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
今日の感想、僕への個別の無料相談もお受けしています。
このメールにそのままお返事いただくと僕が全部お返事しますので
ぜひご連絡くださいね。
また次回お会いしましょう。
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【編集後記】
商売繁盛・厄除け・安産
すべてで御祈祷してもらっている
近所の大きな神社があります。
それ以外に、仕事の合間に暇を見つけては
お参りしています。
「あれ?河野さん信心深かったっけ?」
とよく知っている人には言われそうですが、
どちらかと言うと、信心深くないです。(笑
「お願いして成功するなら苦労しねーよ」
とか、なめたことを言っちゃう感じです。
でも、神社にお参りにいくのは好きなんですね。
かなり行っていると思います。
この矛盾を説明するのに、
アメリカの人から聞いた話をひとつ。
たとえば何か試合を控えていて、アメリカ人がキリスト教とか
自分の信じる宗教のそういう場所に行った時と、
日本人が神社にお参りにいった時の祈り方に違いがあるそうです。
「試合に勝てるよう努力しますので見守っていてください。」
これがアメリカ人。
「試合に勝てますように!」
これが日本人なんだそうです。
こういうのもちろん僕専門じゃないし、
完全に素人なんですが、願をかなえてもらうか
その過程を見守ってもらうかという意識の
違いなんでしょうね。
僕はどちらかというと、
「がんばりますので、見守ってください。」
とか、
「がんばっている間、健康でいれて感謝です。」
みたいな目で見ているのですね。
ですから、実は神社じゃなくても、
ひいおじいちゃんとか御先祖が生きていれば
おじいちゃんに言ってもいいし、
昔から仲良い友達に行ってもいいわけです。
要するに、何かを得るためにがんばるぞー!
でも今の状態も本当感謝です!
って言い聞かせる為にいっている感じですね。
なので、平日に神社にお参りに行くと、
奥から神主さんの息子の車であろう高級外車が
出てきても、別にいいかなと思うわけです(笑)
「おいらの祈祷代は、あの車代になったのかー・・」
と笑えるのかなと。
追伸:
※ポッドキャストをお聞きのみなさまへ重要なお知らせです。
ITUNESに河野のポッドキャストは2番組あります。
■1つ目
海外在住者向けホームページ制作実績NO.1 コンテンツラボ 河野竜夫 の「インターネットビジネスってそういうことだったのか」
http://itunes.apple.com/us/podcast/id317269853
■2つ目
インターネットビジネスってそういうことだったのか
http://itunes.apple.com/us/podcast/id317276379
このうち1つ目の番組が8月で配信停止になります。
1つ目を御登録下さっている場合は、
2つ目の番組に変更してくださいますよう
よろしくお願いします。
追伸その2:
ゲストで登場いただいた岡林さんとの無料対談音声。
大好評リリース中です。
細かい説明は不要なくらい、”絶対に”役にたちます。
岡林さん×河野の対談インタビューはこちらです。
サービス業で起業して軌道に載せる教科書
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今週もがんばりましょう!