【「社会の役にたつこと」と「お金儲け」あなたはどっち?社会起業という言葉のありか。】
こんにちは。河野です。
今日も開封して頂き、ありがとうございます。
※iPhoneをトイレに落としても壊れない裏技
※雑談ビジネスがうまくいかなくて「焦る」の反対語
※12月12日バンコク勉強会のサプライズ。
https://www.contentslab.net/bangkok_2014.html
※1月24日東京でセミナーに出ます。
※音声版はこちらでお聞きいただけます。
https://www.contentslab.net/podcast/mix20141125.mp3
→詳しくは雑談コーナーと編集後記で!
「お金儲けより私は社会の役に立つことをしたい。」
「お金を儲けないと、実際何もできないでしょ?」
こういう議論ってありますよね。
社会貢献 VS ビジネス
クールさ VS 泥臭さ
豊かな心 VS 奪ぼる心
たいていは、こういう文脈で
話されることも多いと思うんです。
僕は大きくカテゴライズするなら
ビジネスにまつわる
コンサルティングでありコーチであると
自分を認識しているので、
「ビジネスの何が悪いのさ?」
とかって意見を言う人だと想像されることが多いです。
社会貢献 VS ビジネス
実はこういう議論ってチームでも
メンバーさんとでもしょっちゅう話し合っていたりします。
ということで今日は完全なる僕の主観版。
社会貢献VS金儲け。って図式って何なのさ?
というお話をしてみたいと思います。
■ビジネスって社会貢献だと思う。
まず僕なりに社会貢献ってことから定義してみたいなって思うのですが、
「社会貢献」について、僕がいつも前提としているのが、
社会貢献活動や、社会奉仕と呼ばれる活動だけが
社会貢献とは言わないと思ってたりします。
もっと広い意味でとらえてもいいのではないかと。
わかりやすくいえば、
何かの仕事に従事していたり、
何かのビジネスを立ち上げて維持していることって
それそのものが社会貢献だと思うってことなんですよね。
就労すれば、給与をもらう代わりに金銭的に社会保障という
お金を払い込んでいることになりますよね。
そのお金は国内でも社会に使われますし、
就労をして得た余剰金は企業からも社会に支払われます。
(そのゆくえはさておきです(笑)このへんはあとで論じますね。)
さらに何かを生産しているなら、
その成果物は人の生活に役にたっているはずですよね。
牛丼であったとしても独身で給与水準が低く、
自炊する時間すらとれないハードワークの若者の
生活のインフラは支えているわけです。
僕も自分の仕事 会社は
は社会の役にたっていると
実は本気で思っていたりします。
というと、
「いや。つぶれてしまえばいい会社もたくさんあるじゃないか!」
という話が絶対でるのですが、
本当に役にたっていない会社
役にたってないビジネスであれば、
お客様からお金が支払われない。売上がたたなくなります。
これは期間はさておき間違いありません。
「どんな形にせよ世の中に役にたっている」
からお金が生まれているんですよね。
Aさんにとってはクソみたいな商品でも、
Bさんにとっては最高に人生をハッピーにする。
そんな商品だったりするわけです。
■社会起業とか奉仕活動は掛け声じゃないと思う。
一方的な言い方をすることをご容赦いただきたいのですが
東日本大震災が起こった直後のお話。
「被災地、日本に長期的に何かしたい。」
たくさんの人が連絡を頂きました。
ある方からは寄付をご依頼いただき、
ある方からは活動や寄付を集めるためのWEBサイトを作成支援をご依頼いただきました。
(当然無償でです。)
いつくかはご協力しました。
あ。そうそう。
僕はというと、人のことなんて偉そうに言えたものじゃありません。
いまだ被災地には たまに行って たくさん食事をして宿泊して
お土産を買って帰ることは自分が気持ちよくなるためにしているのかもしれないし、
参加しようと思っていたボランティアにもいまだ行けずじまいです。
「寄付をしました。支援をしました。
僕は僕のできることを全力でやって生きて納税します。」
とか。本当にそう思っていますが、そう格好つけてみても、
所詮は自分の目の前のこと、周りの人間を優先しているだろうなって思います。
だからこそ思うのですが、
このとき立ち上がられた方の意思は
本当に意味のあるものだったと思うんです。
ただ、その活動は今はひとつも継続されていません。
2ー3ヶ月で立ち消えになっているものが
ほとんどじゃないかと。
繰り返しまずが
「はい。今は活動していないよ。勢いだけはありました。でも終わったんです。
だから何?なんか文句ある?」
僕はそう思います。
100%誰も何も悪くありません。
”椅子に座っている奴”が、
”椅子から立とうとしてこけた人”のことを笑うほど
ダサいことはないなと。
でも「活動」ではないと思うんですよね。
やっぱり継続できないと。
「役にたっている」という実感は得られないのじゃないかと。
物理的に役にたったかどうか?
という話を論じ始めるとこの話無限に続きますので
・社会の役にたつ活動をしたいと思っている自分
を実感できるか?
という論点での”実感”
をできるか?または実感できそうだと塑像できるか?
ということでいうと、
結構NOなのじゃないかと。
やはり継続している状態が意味意義のある事だと思うからなんですね。
別にNPO法人にしなくてはならないとか、
有志だからだめなんだとか
箱の話じゃないと思うんです。
要するに継続できているかどうか?
志が変わってしまったとか
絶望したとかそういうことはないと思うんですよね。
ただ、
「継続できない要因が発生した。」
そういうことじゃないかと。
それはおそらくひとつに集約されます。
きっとそれは”お金。”
どんな人間でも生活をしなければなりません。
衣食住はかかるでしょう。
霞を食べて生きるという生き方をする人もいるかもしれませんが
社会起業するなら「霞を食べろ」って言う人がいれば
その人は社会性とか精神面が未成熟なのでしょう。
やはり生活のための労働が必要になるわけです。
「一緒に活動していた重要な仲間が去っていった。」
という要因もありえますが
たいていはお金で説明できることも多かったりすると聞きます。
その仲間にとって報酬というバランスがないと
フルタイムで従事できないというような理由です。
自分の理念だけで
「霞を食べて生きてくれ」なんていえませんしね。
そうなると解決する問題ってたった一つなんです。
「お金を稼ぐ」
結局ここにたどり着きます。
・寄付を募る
ということを言っているのではありません。
寄付を募るというのは、
「”寄付を実行できる場を提供してあげるサービス業”」
というふうに僕は思うんですね。
その行為をさせてもらうのにお客さんはお金を払っているとも言えるのじゃないかと。
そうすると
営業活動、事業活動がいるわけです。
たとえば単純な寄付を集めて配布することを趣旨とする活動であっても
寄付を実行できる場を提供してほしいお客さんを集める。集客。
寄付をしたいと思ってもらえる。ブランディング。
活動全部を支えるスタッフの生活費。給与。
活動の経費。留保金。
継続するには、お金がどうしても必要です。
経営学のの神様 P.F.ドラッガーさんも
「非営利機関に対する最終的な評価は、使命の表現の美しさによって行われるのではないからである。
それは行動の適切さによってである」
など。
非営利活動のマーケティングやマネジメントの重要性を
いろんな書籍で触れてます。
当然神様がいっていることですから
僕の理解ほど薄っぺらくはないことは想像できるものの、
ものすごーく意訳すればそういうことじゃないかと。
ちゃんっと集客せよ。
ちゃんと人材を組織せよ。
ちゃんと報酬を精神面と金銭面で支払え。
そういうことだと思うんですよね。
つまり、社会貢献活動というのは
ビジネスとまったく同じ活動が必要だってことになります。
一般的なビジネスとは、提供する商品や、
活動の目的は違うのかもしれません。
ただ、そのための集客、マーケティング、マネタイズ、
ファイナンス、人材 そんなのは全部同じ理屈で
なければ維持できないのは間違いないと思います。
■”社会貢献”と”ビジネス”は同義語。
ここまで社会貢献という意味でのビジネスと
ビジネスにおける社会貢献というものを考えてみましたが、
社会貢献とかビジネスとか
金儲けとか社会起業とか
それが相反するような説明をするからややこしい。
という結論になってきます。
どっちも目に見える目的は違うのかもしれませんが
社会の役にたたないとお金は集まらないし、
お金をあつめないと社会の役にはたたない。
そのツールというか手段として
ビジネスのエッセンス
つまり
集客
商品開発
マーケティング
ブランディング
人材
チーム化
そういうことが重要だよねって話になります。
非営利だからと、
「声だかに自分たちのことを耳障りがいい言葉で飾るのは
潔しとしない。」
とかブランディングとかストーリーを生かすってことを
否定していることになりますし、
「寄付の手数料とか原価以上の価格をいただくサービスにするのは後ろめたい」
みたいな考えも、
スタッフや協力者全員に無償の愛を提供しようとする形になりますので、
”活動”とは呼べないのじゃないかと。
僕は目的が達成できるなら
なんでもいいと思うのですね。
たとえ話をしましょう。
ある障害をかかえる人を救う施設を日本に作りたい。
(アメリカでは広く普及しているスタイルなのだそうです)
そんな社会貢献を考えている僕らのメンバーさんがいます。
施設を作るのはけっこうな額がいりますよね。
そこまでの道のりに一人ではできることが限られます。
寄付をしてくださる人がいたとしても
全額を寄付だけでやってしまうと独立性も失われるでしょうし、
維持継続する体力は求められると思います。
ということで、
まったくテーマは同じですが、
別のサービスを販売するビジネスもします。
そこで運営コストとまかいないつつ、
留保金を蓄積します。
さらに運営コストで、マーケティングとブランディングを行って、
多様な寄付をつのれるブランディングをしていこうとしています。
つたわりますかね?
僕が来年早々に
「年齢関係なく世界に打って出る日本人を支援する
学校を作ります。 設立資金を支援して応援してください。」
とかって言ったとしますよね?(言いませんがw)
そこで寄付を集めることのできるご支援者が
ある程度いてくださるだとうと傲慢かもしれませんが
楽観的に思っていたりします。
その支援者でいてくださる人を育てるために
今までのコンサルティング活動もあったのです。
というとわかりやすいでしょうか。
さらに、その学校の運営については
支援をあつめたからにはつぶせません。
しっかり授業料がどこかから支援される
仕組みを作っておかなければなりません。
それはお金があって理解のある人が
生徒に投資するような
ファンドにするのかもしれないし、
寄付を連続させるのかもしれないし、
生徒に何か役に立つ需要があるサービスを無料で提供してもらって
その対価で運営コストをまかなうのかもしれません。
でもそこに
「全部無料で」
「全部草の根で」
とかのイメージはないと思うんです。
継続するためのお金集め。
継続するための組織作り。
そういうのってビジネスのプロセスと
同じ部分も多いなって思うんですね。
最近非営利法人の経営者の方で
メンバーさんにもいろいろ教えていただく機会が
あるのですが、
アプローチは違いますが
やはり マネタイズとマネジメントっていう視点は
とても大事だと教えていただきました。
で、結論なんですが、
社会の役に立ちたいからちょっと違うとか、
僕は自分が豊かになりたいから社会とかどうでもいいとか、
それって同じことを結局しなきゃだめだと思うんですよね。
というかそれぞれの目的を実現するには
同じようなことをしないと持続できない時代だなと。
理念なきビジネスは大小関係なく衰退するし、
マネタイズない社会起業は絵に描いた餅で終わるし、
でもこれって、
普通に考えたら夢が楽しいなって思うんです。
社会の役にたちたい人はマーケティングとビジネスを学んで
そのエッセンスを入れると自分のライフスタイルを
そのまま社会活動にできるし、
ビジネスをして金儲けしたいひとは、
世の中の役にたつってなんだろう?ってことを学ぶと(というか考えると)
もっと儲かるって話になると思うんですよね。
ビルゲイツさんが多額の寄付をしていたり
基金を作ったりしているのと
順番を経ずに同時にやっているのと同じじゃないかと。
社会貢献=社会に役に立つこと。とするなら、
さあマネタイズ、マネジメントして継続させてみようよ!
ってことになるし、
おれは所詮金儲けっっすからね(笑)
なんて言わずに、
社会に役に立っていると自覚しようと
自覚できるエッセンスもいれてみようとってことになるのじゃないかと。
ひとつ言えるのは、
「金儲けだけなら楽」
とか
「利益を得ない奉仕活動だから自分にやりやすい」
そんな甘っちょろくはないし、
それだと楽しくないと思うんですよね。
以上
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので
感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。
【今週の雑談】
最近すごくがんばられているガッツのあるメンバーさん。
起業したてでいらっしゃいます。
成果が思ったようにでないこともあったりします。
僕は(よくあるのですが)起業当初の僕と
すごくかさなります。
だからドキドキする(笑)
そのときふと聞かれてもいないのに
書いたメールがこれ。
------
(中略)
刺激は受けてもいいですが
周りと比べると身動きできなくなるんで
手を動かしていけば絶対大丈夫。
「焦る」という言葉を辞書から消してください。
または「動く」に書き換えるといいかと。
(中略)
ーーーーーーー
焦るって本当こういう時期の言葉に
ぴったりくるんです。
当時の僕。
なりふりかまってられなかったのか、
やけになっているのか、
「本当かよ?」というようなスピリチュアルによった
占いチックなセッションも受けたりしてました。
でもそのとき言われた答えも
「河野さんの状態を一言で言うと”焦っている”
”焦る必要はないやることはわかっていらっしゃるのに焦っている”」
という言葉。
疑ってごめんてなもんです。
100%当たっているし。(笑)
急ぐというのはいいことばかりなのだけど
焦るっていいことひとつもないですよね。
でたいていその焦りは
「比べて焦る」
だったりします。
いやー人間って面白い。
すべての「焦っている」人へ。
大丈夫。ケ・セラ・セラ。
(コーナー説明)
僕が日ごろビジネスに限らずいろいろと思ったり
知ったりしたことをユルクご紹介するコーナーです。
なのでたまーに。「今週はなし」とかもあるかもしれません(笑)
【■編集後記】
「スマホをトイレに落としてしまって。。。わっはっはー。」
という話を聞くたびに
ほほえましくお聞きしていた僕がいます。
「でも俺はそんなことないだろうな。
だっていつもズボンのポケットに入れてるし」
そう思ってました。
昨日までは。
はい。
「ボチャン!」
落としました。(笑)
トイレにですよ。トイレに。
「幸い流した後。」
「いやそーいう問題じゃないでしょ。」
「あ。殺菌しなきゃ!」
「いや そこじゃないだろ!動くかどうかでしょまずは!」
てことで当然引退かと思ったんですよね。
でも僕はなぜか、
こ武術の達人のいきおいで
0,1秒くらいの早業で 救い上げたんです。
ん?
だから便器から。
はい。素手ですよ?それが何か?(笑)
でもおかげで
壊れていません。
正確にはSIMカードだけダメだったんですが
それ以外は一応正常。
ということでみなさんに情報をシェアします。
iphoneはトイレに落としても
0.1秒で拾えば壊れません。
でも、殺菌は忘れずに。
そしてトイレに落としたことは
公では言わずに知らぬ顔をして使ってくださいね。
<<お知らせ1>>
12月12日金曜日 バンコクで勉強会 申込中。
楽しい人からのお申し込みもいただいています。楽しくなりそうです。
そして・・・当日はサプライズがあることがわかりました。結構楽しいですよ。
https://www.contentslab.net/bangkok_2014.html
タイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、インド、日本各地から
面白く、刺激的な人たくさんご参加予定です。
ビジネスもしているお友達もたくさん来てくださるってことで
にぎやかになる予定です。
ぜひぜひみなさん集まりましょう。きっといいことありますよ。
お申込みはこちらから。
https://www.contentslab.net/bangkok_2014.html
<<お知らせ2>>
1月24日東京で合同のセミナーに出させていただくことになりました。
詳細はまたご連絡しますが、
海外ビジネスというテーマです。
ぜひご予定くださいね。
来られる人先にお席用意しますので
連絡くださいませー
kounotatsuo@contentslab.net
【■ご依頼】
僕らの手がける、新しいWebサービス。
アブローディング( https://abroading.net )
世界中の日本人に助けてもらえるサイトです。
https://abroading.net
バンコク プノンペンでも
賛同者をたくさん得ることができました。
ぜひのぞいて、使ってみてください。