【いわゆる”ネットビジネス”を失敗する人。「ネットと関係ないこと」も案外大事かも】
こんにちは。河野です。今日も開封して頂き、ありがとうございます。
ーーーー<おしらせ>-----
※パリの勉強会開催決定。5月30日土曜日です!
※「これって傲慢かな?」
※この春と夏に海外行く人。ちょっとお話できる人募集中。
※音声版はこちらでお聞きいただけます。 https://www.contentslab.net/podcast/mix20150302.mp3
→詳しくは雑談コーナーと編集後記で!---------------
”ネットビジネス”
インターネットを活用するビジネスとか、インターネットそのもの的なビジネスのことを指して言うことが多いみたいです。
ちなみに、僕は好きです”ネットビジネス”(笑)
ただ、こういう”言葉””分類”のせいでうまくいかないことや、失敗もあるなって思うんです。
ビジネスをはじめて、Webサイトを立ち上げたり、何かのモールやマッチングサイトに登録したりしたときにそれは起こります。
「お客さんがちょっとで、そして売れない。」
「売れるのだけど、数が少なすぎる。」
たいていの人が手がけようとするスモールビジネス的に考えて、
・興味のあるといってくれるお客さんがいた。
・初めて売れて、そしてすこしまた売れた。
こういう事実って、成功体験だと思うんですよね。
もっと段階を低くして、
・お客さんがいない。
こういう事実があるとしても
こういう事実だとしても、Webサイトを立ち上げて、すこしのアクセスを流してみたけどお客さんは集まらない。っていう状態なだけだと思うんです。
なんですが、絶望的になったり、モチベーションが最高に落ちたりすることが多くないですか?
僕は「思い込み」があると思っていまして、”ビジネス”と”ネットビジネス”が別ものみたいな感覚をもっていることが大きいと思うんですよね。
ビジネスの中に、ネットを活用して販売の契機を作る電子商取引が存在したり、ネット内で利用できる便利な道具を販売してみたり、ネット上のコンテンツやメディアといったものを運営して広告やそれに順ずる課金をしてみたりといった、そういう形態があるだけであって、
”ビジネス”以上でも以下でもないと思うんです。
ただ、どうしてもネットて名前を前にすると・・・
・自宅でできる。
・時間の制約がない。
・コストがかからない。
・レバレッジがかかり、大きく拡張できる。
・多数を相手にできる。
こういう”特徴”を前面に思い描きますよね。
でも僕は特徴っていうよりも、ただの”ありえる形の一つ”だと思うんですね。
もちろん、コストはかかりにくい部類だし、自宅でできる部分も非常に多いし、全国全世界にオファーできるし、多数を相手にできて、拡張しやすいと思います。
でも、それだけであって、自宅で「全部が」できるものでもないし、時間の制約を「まったく」受けないわけでもないし、「レバレッジが効く」ものばかりでもないわけです。
そこそこ時間も使うし、そこそこ金も使うし、そこそこ泥臭いこともいる。
要するに”ビジネス”なんですよね。
”あるある”の話をしてみましょう。
サービス業を立上げた。
コンサル業とかアテンドや斡旋業。
Webサイトも作った。アクセスも流してみた。
問合せは数件きたけど、契約はしてくれなかった。検討しますと言われてしまったまま。
小額の契約は1件だけ決まったけどそのあとがない。
この場合は、テンション下がりまくります。
「もっと大量にお客様が依頼してくるには 別のビジネスがいいのか? サイトをリニューアルするべきか?」
「この広告はお金を無駄使いしているので、 あっちの広告を使う方がいいのでは?」
「こんな小さい契約をこなしていても 金持ちにはなれそうもない。」
だいたいこんな感じです。
さらに劇薬になりえるのが、強烈な成功している(ように見える)先輩や他人や他者の事例。
「あなたの努力と成果は比例しない。 それが起業なのです。」
とか
「もっとレバレッジのきく生産的な方法があるのです。 もうアクセク働くのはやめましょう」
こういうメッセージとか。
「毎月これくらいの注文があります」
みたいな単純な事例ですら。
これを知ってしまうと、致命傷を負います(笑)
「”あのようになる”ビジネスに切り替えなければ、」
「”あのようになる”方法に切り替えなければ」
こう強く思うわけです。
”あのように”というのは、自宅にいて、時間に制約がなくてコストをかけずレバレッジがかかってる(ように見える)あの方法やあのビジネスって意味になります。
毎日アクセスがばーっと集まってばばーっと問合せや注文があるみたいなそういう感じ。
ここでいう、”あのようになる”ビジネス”あのようになる”方法を使っている会社とかサイトとかも実は”あのようになる方法”では
毎日アクセスがばーっと集まってばばーっと問合せや注文があるみたいなそういう感じになったわけじゃなかったりするのですよね。
意外と・・・
・自宅ではできなくて、
・時間の制約がめちゃくちゃあって、
・コストも意外とかかってたりして、
・レバレッジのかけようもない面倒な作業だから、
・少数しか相手にできない。
そういうことをしていた場合があったりします。
たとえば・・・威勢よく売れていて、はぶりもいいネットショップをしている社長。
完全に販売はオンライン。
でも・・・しばらくはすっごい小さい売上で横ばい。
その中で、業務用卸を希望してくださった店と何度も何度も交渉して、飛行機に乗って会いに行って、気を使って何社も契約しては離れ契約しては離れみたいなことをして行くまでは、売り上げが飛躍的に伸びたってケースだったりします。
たとえば・・・威勢よく売れていて、はぶりもいいネットショップをしている社長その2。
売れると見込んだ商品を1年以上前の展示会のときから目をつけて、リスクをとって手付金を支払って大量に確保する。そんなことを創業時からしているからこそ売り上げがたっていたりします。
たとえば僕・・・安定してコンサルティング事業は営んでいる方だと思います。
立ち上げ当初は、1件の何を聞かれているかすらわからないある意味「適当」で「ぶっきらぼうな」な問合せに、1時間以上かけてリサーチし、1時間以上かけて音声録音をしてお返事する。
さらにお電話にステップが進めればお電話を何時間でも話し込んで解決策を探すお手伝いをする。
それがかなわなくても、「何があれば助かりますか?」とお一人お一人に聞いてまわっていました。
学習塾にしぼってプロジェクトを走らせたときには資料請求があった人に全部電話をして話を聞かせてください。とお願いしてました。
結果、やっと「このサービスでは契約できない」と判断できたので撤退しました。
これで1人。また1名とメンバーさんを増やしていきました。
「これじゃーレバレッジもかからないし、 ネットワークも作れっこない」
そんな状態ですよね。
たとえば今急成長中のAirBnBですが、当初は自分の部屋を貸してくださる人を探してニューヨークで1部屋1部屋営業してまわったそうです。
かつ登録とかも手伝ってあげていたとか。
たとえば、アメリカで有名なザッポスも靴販売で有名ですが、当初はコストがかけられない、でも商品数が物を言うことは知っていたそうで、街で靴の写真を手分けして撮影してそれを掲載してたそうです。
売れたらいちいち買いに行く。
どう考えてレバレッジしませんよね(笑)
でも
どのような方法が、”あのように成長する方法”なのか?を探すとか確かめる段階って普通の”ビジネス”している人が多いって思うんです。
その人は結構忘れていたり、あたりまえにやっていたりするのですがネット的じゃないことをしていることが多いのですよね。
ネット的なことで”あのような感じ”になると思いこんでしまうと、
「電話でヒアリングしてみては?」
・・・いや電話するのはちょっと・・・メールでいいっすか?
「ひたすら商品増やしてみよう」
・・・いったいいくつ増やせばでかい売上になるの?やる気でないっす。
「1件1件、動画とか音声とかで丁寧に回答してみませんか?」
・・・あ、動画はちょっと、、、音声も部屋に子供がいるので。
「こういうビジネスにすこしずらしてみませんか?」
・・・それって大変そうですよね?ちょっと私には合いません。
こういう話がループしちゃったりします。
あ、自宅にいて、レバレッジをかけてうまくいったケースもあるとは思うんです。
実際ありますしね(笑)
でもそういうのは逆に「伸び悩む」ってことになったりします。
金をかけろとか
時間を使えとか
そういうことを言っているのじゃないのです。
なんか面倒なのことを、楽しんでか割り切ってたくさんやっているってのがうまくいっているビジネスだと思うんでそれはネットという名前があってもなくても同じだよねって話なんですね。
逆に言うと金かけたら「あのような状態になる」という考えも間違っていると思います。
それなら苦労しませんよね。
だって創業でも数百万なら金利2%とかそういうので借金できる時代ですからビジネスが超楽じゃないかなと。
念のためにいっておきますが、ネット的じゃないことで成長の仕方がわかれば「あのような方法」にしたほうがいいです。
つまり
人と使ってみたり、お金をかけてみたり
して拡張させることも大事ですよね。
ネット的な手法をどんどん取り入れるべきですね。
すべてがうまくいってる人にはこの話全然関係ないのです。
そうじゃなくて、うまくいっていないなと感じる場合、ぜひ「ネット的じゃない」普通の商売人だと何をするか?ってことを考えてみてもいいのじゃないかと。
要するに、
「営業」
とか
「交渉」
とか
「依頼」
という行為が必要ないと思いがちな、
ネット
とか
実店舗
とか
特に[待つ」というインフラを使う人は要注意ですね。
結局僕たちがやっているのは”ビジネス”だと思うんです。
以上
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。
【今週の雑談】
今日もある日の会話から。
「私、今傲慢になってない? 率直にコメントしてみて?」
長いミーティングの途中そう僕に言ったのは長い付き合いのお友達でありメンバーさん。
やっているのは自分のスキルでサービスを提供する業種です。
専門サービスですね。
スキルが相当高い人だったのですがこの1年さらに上がっています。
そのためステージを上げるべく料金も上げるし、価値を理解してくださらない方は残念ながら入れ替わてしまうこともありえると。
すっごく簡単に言うとそういう感じの話をしていました。
専門サービスをしているときステージの壁はだれしもあると思うんですが解決策って3つしかないのですよね
・料金を上げる
・提供パッケージを薄くする(情報とか)
・組織化する
全部一度にやってもいのですが今回の話題の中心は 「料金を上げる」。
そのあとも結構話込みました。
正解なんてないだろうし僕にはわからないのですが舵を切るなら
A:あえて傲慢でいいと割り切る。
B:事実をちゃんと受け止めるようにする。
この2つかなーと。
明確にする質問があるとしたら、
「あなたのサービスは高いだけで詐欺だ。」
とお客様から言われたときの心の動きだと思うんです。
「いえいえ。価値のわからないあなたにはわからないでしょうね。 残念です。わかる人にだけ提供します。 お金返します。さようなら。」
という心の対処をするのが1つ目。(どう言うかではなくて受け止め方です)
よくある自己啓発はこういう示唆が多いっすよね。
自分の価値に自信を持て。5%の人に理解されれば儲かる。批判を気にするな。
みたいな感じ。
こういう心のありようで、成功されている方もたくさんいると思うのでこれはこれで正解なんだろうと。
もうひとつは、
「はい、あなたの言っていることは正しいです。 あなたにとっては詐欺にしか見えなかったでしょうね。 そういう心情にさせてごめんなさい。」
という心の対処をするのが2つ目。(どう言うかではなくて受け止め方です)
これは事実を事実として受け止めれるかどうかだと思うんです。
よくあるのは、ダイエットのスクールとかしているとしますよね?でも痩せなかったと。
返金するとしても額は30万。
ご存じのとおりダイエットなんて食事制限しないと痩せるわけありませんよね。
だからお客さんが食べてしまえばアウト。ジュース飲めばアウト。
何をやってもやせない。
でもお客さんからすれば
”30万払って痩せなかった。”
という事実しかないわけです。
言うこと聞かなかった。
たくさん食べた。
運動もしなかった。
指導方針があわなかった。
原因みたいなものはいろいろあるにしても事実は、
”30万払って痩せなかった。”
こういうときに、お客さんに
「はい、あなたの言っていることは正しいです。 あなたにとっては詐欺にしか見えなかったでしょうね。 そういう心情にさせてごめんなさい。」
と受け止めらるかどうか?
この違いかなーって話をしていました
別に両方とも反省をしているわけじゃないんですよね。
自分のスキルとサービスには自信はあるのだけどそのお客さんにとっては事実しかないわけでこういう感覚は
「傲慢になっていいかどうか?」
のときに選択する必要があるのかもしれないなって思います。
いうなれば
・居場所が1つでいいのか?
・お場所は柔軟にしておきたいか?
の選択かなと。
だって、スキルが高くて本当に高額でサービスを提供しているけど効果がない人は相手の問題。
と本気で信じているなら、そういう居場所しか手に入らない。
「それで詐欺っていわれないの?怪しい事やってるねー(笑)」
という冗談を受け入れることができれば居場所ってもう一つ手に入ると思うんですよね。
まーそんな話をしてました。
【■編集後記】
*パリの勉強会開催決定。5月30日土曜日です! 近隣国の方ぜひぜひご参加を!
台湾に3月22日からいってます。現地の日本人の方。ぜひお時間あればお声掛けくださいませ。
3月14日はホワイトデーですね。
僕は長い間ホワイトデーってホワイトチョコをお返しにあげるのだと思ってました。
ぜんぜん違うんですよね。
うーん。何をしようってか何を買おう。みなさんアドバイスください。
<<お願い>>
この夏とか春に海外旅行やお仕事で海外に行かれる方。僕らの手がける、新しいWebサービス。アブローディングの関連でアンケートをさせていただけるとうれしいです。
何の義務もありませんのですこしだけ意見を聞かせていただけると助かります。
すでにアブローディングに登録いただいた方も歓迎。そんな気がない方も歓迎です。
僕とちょっと話してくれませんか?(ちょっと話すだけが目的でも歓迎です)
ご連絡は気軽にこちらまで。kounotatsuo@contentslab.net
またはFacebookメッセージで。
<<お知らせ>>
今後の海外勉強会の予定です。
5月30日(確定) パリ勉強会やります。
7月21日(予定) ホノルル勉強会やります。
ぜひ空けておいてくださいませ。
<<お知らせ2>>
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