新年恒例の目標設定。目標設定するほうが目標を達成できない訳
目次
あけましておめでとうございます。
2016年がはじまりました。
起業家・社長・何かになりたいみなさんにとって
だいたい2つのとらえかたがあると思います。
毎年年始に、ある種の区切りをつける人。
いつも全力疾走なので”普通に仕事している人。
とはいっても、両者必ず行うのが目標の設定。
たいてい年始に見直したりしますよね?
なので、今日当たりこのネタは
「みんなタイムリーなんじゃないの?」
ということになるわけです(笑)
ということで過去5年連続で新年1回目の配信は
毎年「目標設定」についての
僕なりのアイデアをお話してきました。
では早速、
今年の目標設定について僕の思うあれこれを
いくつかお話してみたいと思います。
今年のテーマは
「目標設定するほうが目標を達成できない訳」
目標設定と保留のあいまいさ
”人は考えているものになる。”
という成功法則や
引き寄せの法則のど定番のルール。
もちろん言うとおりなんですが、
このルールがかえって悪さをしているケースがいくつかあります。
そのひとつが、
「なりたい姿を目標にしているつもりが、
ただ単になることを”保留”することがある。」
ということです。
本来目標を明記する効果は、
「忘れない」「いつもそうなるための方法を探しておける」
こういったことなんですが、
目標を書いたことで「これで”将来は”達成できるぞ」と
安心して一息つくといったことが起こります。
安心して一息つくということは、
日常を平穏に過ごしているわけで、
ある意味その目標のことは忘れています。
小学生のころ埋めたタイムカプセルみたいな感じです。
目標を決める→書く→常に意識する
→そうなるべく行動するようになる。
これが本来であるはずなのに、
目標を決める→書く→いつかなれると安心する
→忘れる。
こうなるわけです。
「いつかウニ湖に行ってみたいんだ。」
「マイルがたまっているし行ってくればいいじゃん?」
「いや今はいいんだ。」
「そうだんだ・・・(じゃ行きたくないんじゃん)」
こういう感じです(笑)
まさに”保留”ですね。
目標にしている事柄は”美しい”
中学生くらいのころ・・・
ろくに話したこともない別のクラスの女の子のことを
好きになってしまうほど、痛い男だった僕ですが、
こういうときは、自宅で凶暴な姉をみて
女性の怖さを知っているはずでも
その女の子のことは相当美化してしまうもんです。
「やさしいな」
とか
「かわいいな」
とか?(笑)
目標ってこれに近いことを
設定する人も多いのじゃないでしょうか。
たとえば僕。
・世界中を旅して、
その土地でサーフィンをする。
一番最初に書いてあった目標です。
ずっとやりたいと思っていました。
会社員のときも、起業してからも。
でも、一向に実現しません。
・ほとんど実務しなくても事業が自走したら・・・
こういう条件を課していたからです。
あるとき思いました。
「これじゃ実現したころには、
サーフィンを世界中でできるほどに
体力がないのじゃないか?」
そしてこうも思いました。
「世界のいろんな場所でサーフィンするだけなら
今できるのじゃね?」
そうなんです。
すでに海外勉強会はしていましたし、
海外渡航なら何度でもいけるようにはなっていました。
まずはアジアエリア。
次にアメリカ。
次に欧州。
意外と、望むことはすぐできてしまいました。
でもこうも思ったんですね。
「人生の目標にするほどのものじゃないな。」
どういうことかというと、
世界中を旅してサーフィンをする。
という行為が楽しいわけじゃなくて、
各地でいい波にあたるか?
面白い人と出会い語ったりしたか?
こういう組み合わせが心の充実を覚えると
気がついたからなんですね。
つまり、
世界中のサーフトリップを実行するというDoを
目指しているのではなく、
いけるときには世界のどこかでサーフィンをして
面白い人と、気のあう人と、刺激的な人と過ごせる状態という
Beが僕にとって心地よいわけです。
ということは、
いつかは「やりたい」人生の目標ではなくて、
ただのライフスタイルだったんですね。
今では「やりたいことリスト」に
世界中でサーフィンという項目はありません(笑)
かわりに、
「今年も安全に楽しく世界のどこかで波乗りして
いい波と人との出会いを楽しむ生活をすごせますように」
という願いがあるだけです。
こんなふうに、
「やりたい」「買いたい」みたいな目標って、
そもそも、「それ本当に欲しいの?」みたいなものが混ざっている
ことって多いと思うんですよね。
死ぬまでにしたい10のこと?
『死ぬまでにしたい10のこと』
とてもヒットした感動的な映画のタイトルです。
すばらしいと思いますが、
僕らがこれと同じように目標設定で
したいことリストを入れるってなんか変ですよね。
映画は余命が短い女性が
「死ぬまでにやってみたいことをタイムリミットの中でやっておく」
ということを目標にしたものだと思うんです。
タイムリミットの中で
今すぐやっていくということが大事なのであって、
いつかはしてみたいことを10個書き出しているわけじゃないのですよね。
わかりますかね?
一般的に行う人生の目標設定とは、
時間軸が違うんです。
『死ぬまでにしたい10のこと』
に影響されたとしたら、
やることは「いつかわからないけど死ぬまでにしたい10のこと」
を目標として書いたり、
ビジョンボードに貼り付けるのではなくて、
「今年絶対行う10のこと」
「今月絶対行う10のこと」
として”予定”するだけでいいのじゃないかと思うんです。
そうすれば、
まずDoできると思いますし、
やってみて、それほどでもないなら
それに気がつけるので効率的ですよね。
もし何か事情で今年できないとして、
本当にしたい10のことなら
来年もそのリストに入ると思いますから
何かの形でやると思うんですね。
・起業 = 会社辞めるだけ
(起業すると意思決定するかどうかだけ)
・海外 = チケット勝って行くだけ
(現金は10万くらいは 絶対なんとかなるはず)
・両親に家を買う = ローンはゆるいですよね
最後は極端な例ですが、
すぐやってみることを実行していくことで、
「本当の目標」
が早く見つかると思うんです。
これが一番言いたいことかもしれません(笑)
保留したり、
もったいぶったりしていると
美化されていきます。
話したこともない女性と付き合うために
ふさわしい男になるために
10年だれとも交際せず
努力するみたいなライフスタイルで
もったいないと思うんですよね。
きっと研ぎ澄ましていくと
人生の目標はDOでもなくHaveでもなく
Beというか
ありかた。
になっていくと思うんですね。
ということで・・・・
今年の結論は
目標設定は「今月絶対行う10のこと」も
やってみよう。
でした。
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので
感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。
今週の雑談
「いまどきの若者は覇気がない。」
みたいな話って年をとるごとに良く聞くようになりました。
それはきっと僕が
そういう風に言うことが多くなりがちな年代になったから
なんでしょうね。
つまり”おっさん”になったということ。
でも僕は「いまどきの若者は」とは、
言いたくありません。
若者の未来を信じてとかじゃなくて
リアルにいまどきの若者はすごいからです。
投資家、大学教授、著者の肩書きをもつ瀧本哲史さんの最新刊に、
こん一説がありました。
「若者に苦言を呈する人は(中略)
ダメな若者しか集まってこない自分の実力やネットワークに
危機感をもつべきだ。 -戦略がすべて-」
僕もそう思います。
あ。もちろん「僕すごいっす」みたいな若いこの中には、
ただただ身の程知らずというか
それほどお利口さんでもないし
刺激的でもない人がたくさんいるのも事実ですが
若者のすごい子は本当すごいです。
”すごい奴ら”は僕らに近づいてこないだけなんですよね(笑)
ってことで
おやじはおやじで、
そういうやつとも組めたり
一緒になれるようがんばらないとダメなわけです。
編集後記
元旦に2泊3日で弾丸で恒例の大阪帰省をしてきました。
車です。
ただ、道路が新しくできているので、
昔ほど時間もかからず片道うまくやれば5時間半とかでいけます。
GoogleMapで電車利用だと、
ドアtoドアで4時間弱くらいになっているので、
まーまー許容範囲かもとか思い始めています。
道中の車ではもっぱら僕は
オーディオブックを聞くか、
ビジネスのことをずーっと考えていました。
10時間もこれが出来る時点で
やっぱりすきなんでしょうね。
おかげでまた「ワクワク」というより
「ソワソワ」してしまって大変です。
あとは、普段あまり話ができない
子供の教育のこと。
結構家族で話し込みました。
結論も出ないし、
なまじっか普段世界中の教育のこと
教えてもらっていて知った風であるだけに
正解がないことしかわかってなくて、
やりがいはありますが、
こっちは正解を教えて欲しいくらいです(笑)
今度スピンオフ企画みたいに
子さんを持つ方でビジネスをしている方を集めて
教育座談会とかできたらいいなって思っています。
と新年っぽい話ではありませんが
みなさま今年もどうぞよろしくお願いします!
お知らせ
3月12日シンガポール勉強会やります。
近隣の方ご予定くださいね。