第357回|ライバルにビビってみたり、馬鹿にしてみたりと起業家は忙しい
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こんにちは。河野です。
今日も開封して頂き、ありがとうございます。
あなたに”ライバル”は存在しますか?
”ライバル”辞書で調べると、
競争相手。対抗者。好敵手。
同じ町にできた整体院や、
広告運用代行サービスを行う同業者同士など
直接お客さんを取り合う関係は
当然ライバルと呼んでいいと思います。
業種は違うけど”起業家”として負けたくないとか、
”企業”として負けたくないといった意味での
ライバルとうのもあるかもしれません。
そんなライバルの存在って、
論理的には良いように作用すると言われていますが、
当人にとっては感情的に複雑なものがありますよね。
たいていは、
「ビビる。」か?「馬鹿にする」か?
ビビっている場合は、
お客さんをとられてしまい、
業績が下がってしまうんじゃないかという焦りにつながり、
ドキドキします。
馬鹿にしている場合は、
”そんな”サービスなのに、お客さんをとられている気がして、
業績が下がってしまうんじゃないかという焦りにつながり、
これもまた結局ドキドキしてたります。(笑)
ここまでこういう書き方をすると、
今日のトピックの結論は、
まるで「気にするな」というものにたどり着きそうですが、
実はそうではありません。
逆で「気にしてください。」という話をしようと思うんですね。
ライバルにビビる人も、
ライバルを馬鹿にする人も、
参考になればと思います。
ライバルを馬鹿にしてしまう場合の勘違い
ライバルを馬鹿しういる時に多いのは、
・ライバルは集客がとても上手だけど評判が悪い。(と思う)
とか、
・ライバルはお客さんの質も、サービスや商品のクオリティも悪い。(と思う)
といったケースです。
つまり、
ライバルなんて、
マーケティングが上手なだけで、
サービス品質がめちゃくちゃ悪い。
恐れるに足らず。
といったところです。
ここに落とし穴があります。
そもそも「サービス品質」というのは
相対的なものなので、
他人が確認することはできないといえばできません。
もちろん、
すこしは悪いのかもしれませんが、
集客が上手である場合、顧客数も多いわけで、
それだけ確率論的に相対的な評価として
クレームを言う方も出てきたりしていたりします。
そういう評価を他人にしている人に限って、
自分のサービスにクレームを言う人は、
「私たちの価値がわからない人が悪い」
みたいなことを言ってしまったりします。
もちろん、
言葉のとおり、「ろくなものじゃないライバル」
というのは確かに存在します。(笑)
マーケティング”だけ”上手みたいな。
ライバルのクオリティが低いと(思う)という理屈の前に
自分は何もしなくてもいい。
という結論になっているケースなんですね。
ライバルを気にしない。
というのと、
ライバルを馬鹿にする。
という感情は、
自分が努力をしたり進化をする必要があるかないかといった
自己評価に差になって現れます。
自己努力をしないための
免罪符になっちゃうってことなんです。
僕は基本的にライバルは気にしないほうがいいと
思っています。
だって、
相手がマスコミに出ようが、
何をしようが、
自分のビジネスには実は関係ないケースがほとんどだからなんです。
新規客
リピート回数
顧客単価
クロスセル
アップセル
スタック育成
マスコミ活用
品質改善
などなど、
ビジネスの成果には変数がとっても多い中
ライバルとの関係だけで
直接変わる変数ってそんなに多くないのですね。
でも、
だからこそ、
自分の強いところを理解して
強化させていったり、
変化させていったりすることは重要になるのですが、
ライバルを馬鹿にするという評価をすると、
「いまのままでいいのだ。」という傲慢に直結しがちです。
Webサイトはライバルは格好がいいだけだから
私たちはそのままでいい。
コンテンツはライバルはたいしたこと書いてないから
私たちがあわてて何か書く必要はない。
ライバルのお客様の声は古いから、
私たちがあわてて増やす必要はない。
ライバルのスタッフ対応は最悪だから
私たちは社長が直接やっているからそれでいい。
「これでいいのだ!」
ってことになるんですね(笑)
繰り返しますが、
そもそもそ意外とちゃんっとしたことを
しているケースも多いですし、
少なくとも目立つ努力はライバルは
行っているわけです。
それこそ、
「あそこは何もしてないやる気のない会社だから
大丈夫」
と言われているかもしれないぞ。と。
こういうことなんですね。
ライバルにビビる場合の勘違い
馬鹿にするのとは逆で、
過剰にビビるケースもとても多いですよね。
集客が減ったら「は!ライバルがいるからだ!」
ちょっと真似されたら「は!真似された!」
代表的なのはこんな感じ。
ひどいときは
「うちの広告費はライバルがクリックしているからだ!」
みたいな完全な言いがかりのようなものまで(笑)
これも根っこは同じで、
・丁寧なこと(だけが)強みだと思っている。
・最初に始めたこと(だけが)強みだと思っている。
こういう風に
変化したり進化したり、
ビジネスを磐石にする努力をしていないという
自覚がある場合に起こりやすい感情なんですよね。
傲慢というのとは違うように見えますが、
「俺のマーケットを取るんじゃないよ!」
という傲慢の違う形の現れ方なんですね。
個人的に誰か起業家に嫉妬してしまうなら・・・
業種が違って、
お客さんに対する利害関係がない場合も
異常に相手をバッシングしてしまったり、
異常に相手を恐怖に感じてしまうことって
ありがちです。
「ちくしょー!」みたいな(笑)
男性ならまー生き物として
あるあるな感情かもしれませんね。
実はこれも
さっき説明した相手にビビる人と、馬鹿にする人と
ほとんど同じことが言えます。
どっちにせよ
「足元の努力をしなくてもいい。」
「努力はもうしたくない。」
「進化ができなくってちょっと後ろめたい。」
こんな感情の裏返しだったりするわけです。
ライバルへの自分の反応で、
自分のやるべき姿とのギャップを計測できるという点もあるので
わかりやすいかもしれませんね。
今日のコンテンツはいかがでしたか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので、
感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。
今週の雑談
ディズニーランドの魔法。
ま、それはいいとして
病み上がりに娘の誕生日プレゼント変わりに
ディズニーランドに行ってきたんですね。
娘はとっても楽しんでくれたみたいなので
しんどい中行ってよかったなと思うんですが
無粋なおっさんとして思ったのは
年々下がるクオリティかなーと。
お好きな方には申し訳ないんですが、
一言で言えば
・待ちすぎ。
とはいっても、
過去はスタッフの方の
演出力でこれは気にならないレベルにあったと思うんですね。
待ってても楽しい。みたいな。
あ。僕が年をとったからじゃないですよ!(笑)
「サービス」というソフトウェアの低下が
待ち時間の長さといういかんともしがたい点を
魔法で隠してくれなくなったのかなって思うんです。
もしかすると、
「ライバルはサービスはたいしたことないらしいから・・・」
という傲慢さがあったのかもしれませんね。
ちなみに、
僕らのメンバーさんに聴くと、
外国人の配偶者とかを持つ人にとって
あんなに尋常じゃないくらい待って
かつ高額な入園料や飲食代は「フェアじゃないから行きたくない」
という話にたいていはなるらしいです。
事実
フロリダのディズニーランドとかは
待ち時間をなくすテクニカルな仕掛けが
すでにたくさんしてあります。
まーおっさんしんどかったから
機嫌がわるいだけかもしれません。
子供たちは大好きですし、
満足度は変わらず高いのだから
「お前が年をとっただけ」って話かもしれませんけどね。(笑)
編集後記
インフルエンザに数年ぶりになりました。
相当気をつけていたのですが、
悔しいことに結局なっちゃいました。
コンサルティグもまる1日ぶんキャンセルさせていただくことになり、
たくさんの人にも迷惑をおかけしてしまいました。
(ごめんなさい!)
で、そのとき思ったのは
なんでも掛け算なんだなーってことです。
ストレス × 体調(免疫とも呼ぶ) × ウィルス
てことなんだなーと。
仕事やら
プライベートやらで
先週無理してたんですね。
要するに睡眠不足。
そこにウィルスが発症したのかなと思うと
ヘロヘロの体でいくら
消毒液を豆に使おうが、
マスクを厳重にしようが
あまり出歩かなかろうが
なるときにはなるなーと。
そう考えると、
仕事中も水しか飲まず、
グルテンも、添加物も、
カフェインも、酒も取らず、
毎日運動をする外資系ビジネスマンが
ストレスだけで病気になるって
こともありえるよなーと。
ちなみに、
インフルエンザの間中、
僕は書斎にお布団を突っ込まれて
隔離されました。
トイレにも消毒液持参です。
その間数日
「パパはどこにいるの?」
なんてことは、
娘も息子も一言も言わなかったそうです。(笑)
新しいサービスのリリース準備しています。
Webサイトはこちら。
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