【第373回|新規Webサービスを作るのに何百万もかけない方法|たとえば語学レッスンのサイトとか。】
---起業よくある風景---
「開発費はざっと見積もって150万円です。」
Webシステム開発会社からの回答は
予想はしていたものの、気を落とすのには十分な回答でした。
Aさんは、先週までのワクワクした気分が、
行き苦しい覚悟か、落胆に変わるのを実感します。
「これはいいぞ。」
アイデアを思いついたとき、
そんな確信がありました。
アイデアは、イタリア語の講師がオンラインで選択できて、
格安でイタリア語会話を学べるサービス。
英語や中国語のオンラインレッスンと同じく
イタリア語のサービスもすでにあるものの、
使いかってはまだまだ洗練されていないので
自分のアイデアなら利用者が喜んでくれるはずだし、
日本人だけじゃなくて、
世界中から会員を集めることもできそうだ。
ワクワクしてこのビジネスをやってみようと
確信します。
でも、それには準備しなければならないことが
多そうです。
講師にスケジュールを登録してもらう機能。
スケジュールが会員に見えて予約できる機能。
月額で課金するのか、チケット制にするかは
検討中だけど、クレジット決済をする機能や、
キャンセルする機能も必要になりそうです。
講師紹介に動画も埋め込みたいと思います。
当然自分はシステム開発のスキルも
ましてや習得する時間なんてありませんので
だれかに作ってもらうしかありません。
そこで、
検索で調べた業者や、
友達に紹介してもらったフリーランスのエンジニアに
相談してみます。
「すこしくらいは資金がいるのだろうな・・・」
そうは思っていても、
いきなり150万といわれると一気にテンションが変わりました。
ましてや、
システム開発の相場も、
システムの中身もわからないので、
これが適正なのか?がまったくわかりません。
「そんなものかな?」
という気持ちと、
「本当にこれでちゃんとしたものができるのだろうか?」
という気持ちがせめぎ合います。
Aさんは、
人生一度きりってことで
進めることにしました。
何度かの打ち合わせの後、
システム開発が開始します。
担当はとても頼りになりそうなプログラマーの人で
すこし安堵しました。
だいたい2ケ月で”完成する”ということで、
首を長くして完成を楽しみにし安心です。
待っている間も、
「次の展開を」いろいろ検討します。
「中国人にも売りたいから、
中国語のものも作りたいな・・・
今度プログラマーさんにいくらくらいでできるか
聞いてみよう」
「専用の教材も準備すると売上げが増えるかも・・
どれくらいのコストで作れるか調べてみよう」
”会員が集まった後の”アイデアが
どんどん出てきます。
そして2ヶ月後・・・・
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