インバウンドビジネスのアイデア:日本で珍しいツアーを外国人旅行者にプランするサービス
目次
<今日のサマリ>
【雑談】会社員でいる人の大きな誤解?
【今週のトピック】日本で珍しいツアーを外国人旅行者にプランするサービス
【お知らせ】バンコクセミナー開催決定 申し込み開始
【編集後記】バーベキューにて。
【今週のトピック】日本で珍しいツアーを外国人旅行者にプランするサービス
こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
質問です。
「いまからの季節の新しいビジネスとして
鍋料理の店を新規出店するとしたら、
あなたはどんな店を立上げますか?」
この質問の答えは最後に。
先日ご相談いただいたある方のアイデアについて
コンサルティングチームで議論をしたことがありました。
詳細はお話できませんが、ざっくり言うと、
「日本で珍しいツアーを外国人旅行者にプランするサービス」です。
観光客が2000万人から4000万人に国の目標通り増えるなら
これから伸びていくであろうインバウンドビジネスですから
面白いですよね。
ポイントは、
オプショナルツアーを提供するわけではないこと。
現存するオプショナルツアーでは
フォローできない体験や、解決できない困りごとを
事前に解決してあげるサービスということになりますね。
たとえば、
特定の日本のドラマが好きな人なら、
そのロケ地(だいたいは何の特徴もない日本のどこかの街の一角)の
ルートを詳細に記した地図や、
各地の飲食店のお勧めとかを示したプランシートなり
アプリなりを提供してお金をもらうというものです。
ビジネスが成功するかどうかは
「問題を解決できるか?」
「それを欲してくれる人がいるか?」
ということになるので、
実際売りだしてみないと分かりません。
試そうと思える面白いアイデア
であることに変わりないと思うんです。
でも「僕なら」という前提ですが、
人には勧めないかなーと。
特に初めての起業である程度マネタイズを求めているとしたらです。
なぜかというと・・・
まだ見みぬサービスだからなんですね。
英語圏では旅行業のイノベーションが次々起こってます。
宿泊のAirBnBなんてその代表だと思うんですが、
「あなただけの旅行体験を」という
ツアーのマッチングサービスもたくさん存在しますし
利用客も多いそうです。
ただ、「プランだけをする。」というと
そこまで一般化していないようなんですね。
あくまで
「一般的アクティビティを一般旅行会社が主催していてツアーで経験する」
というサービスが、
「固有の望みをかなえるツアーを個人や新興の旅行会社が主催していてツアーで経験する。」
という個人よりに変わってきている段階ではないかと。
一般的に新規ビジネスや
当たるアイデアというのは
既存のアイデアとの掛け算だと言われています。
たとえば、
いまからの季節の新しいビジネスとして
鍋料理の店を考えてみましょう。
「チゲ鍋屋さん」
「もつ鍋屋さん」
普通ですね。
既存のアイデアそのもの
なにも掛け算していません。
「カラオケもできるお鍋屋さん」
「婚活に使えるお鍋屋さん」
既存のアイデアである鍋屋さんに
これまた既存のアイデアであるお鍋屋さん。
既存のアイデア×既存のアイデアの定型的な例でしょうか。
ちょっと飛躍させていきましょう。
「カラオケができるエストニア料理の店」
ちょっと苦しくなってきましたが
カラオケ店は既存のアイデアなので
既存のアイデア×新規アイデアでまだちょっとだけ可能性は
探れそうです。
カラオケ屋に行きたい人というマーケットがありますので。
さらに飛躍させてみましょう。
「ドミノ遊びができるキルギス料理の店」
ちょっと想像ができませんよね?
なぜなら
新規マーケット×新規マーケット
だからなんだと思うんですね。
ドミノ遊びを金を払ってするというマーケット。
キルギス料理店。
一般消費の仲間に入ってないからです。
新しいビジネスを
ある程度短期で収益にするなら
アイデアは既存のものそのものであればあるほどいいと思います。
そういう意味では
工夫を凝らすならマーケティングに凝らすべきであって
プロダクトへの工夫は
せいぜい
既存のしっかりマーケットがあるもの
×
新規のアイデア
が限界じゃないかと思うわけです。
先ほどの旅行ビジネスのアイデアでいえば、
”プランにお金を払う。”という業態はおそらく新しいアイデアに
まだ含まれます。
さらに、一風変わった旅行体験というくらいなので
一風変わった旅行体験そのものも、
新しいアイデアに今は属すると思うんです。
新規アイデア×新規アイデアになって、
すっごい集客がしにくくなると思うんですね。
あ。絶対儲からないとか言っているわけじゃなくて、
キャッシュを安定的に得るには時間がかかるのと、
顧客獲得コストが結構かかると思うって話なのです。
「顧客獲得コストは何も費用だけじゃなくて
時間ということも含まれます。」
まずは既存のアイデアを掛け算してみたらどうかと思うのですね。
一風変わった旅行体験を売るなら、
プランするというアイデアを、
ツアーそのものを提供するに変えるとずいぶん違います。
そのうえで、
リピーターにプランするというオファーを出して
テストしていってみてもいいのじゃないでしょうか。
実はインバウンドビジネスのアイデアには
こういう新規×新規のアイデアが結構あります。
日本食の料理クラスを旅行者に提供するサービスは
相当増えましたが、
これを みなさんが知らない料理を しかも
東京でない 郊外とか地方の広めたいエリアで行うというアイデアを
話しあったことがあります。
その場合も、
まだ知られてない料理×有名ではないエリア
という組み合わせになるのでどっちかを
有名なエリアか、
有名な料理にすると集客はずいぶん楽だと思うんですね。
ま。とはいっても、
まずは収益ありきなのであれば、
新規アイデアそのものは不要である。
と割り切るくらいのほうが楽じゃないかなとも思うんですよね。
発明さんいらっしゃい!
みたいなテレビ番組以外で
イノベーティブなビジネスで
お金持ちになりましたなんて人
あんまり見ないんじゃないかと思うんですよね。
イノベーティブな新規アイデアを目にするのは
新規アイデアを集めたメディアだったりします。
それはビジネスはスタートアップのように
新規アイデアでなければならない錯覚を犯すんですが
新規アイデアを集める必要のあるメディアに自分がアクセスしていると
自覚すると気が楽になるのではないでしょうか?
つまり冒頭の質問の答え。
普通に資金回収を早めに行うなら
立地を慎重に選定して、
「チゲ鍋屋さん」「もつ鍋屋さん」
をやるのが固いのかなと思うんですよね。
今日は”新しい”ビジネスアイデアの話でした。
【お知らせ】
続々とお申し込み増えています。お急ぎを。
*国王のご冥福をお祈りしたいと思います。
【雑談】
会社員の人とリスクについて話す機会がありました。
なんで自分でビジネスをして生計を立てるってことは
そんなに難しくはないのに、できない人が多いのか
という話になったときに
いろいろ考えてみて思ったことがありました。
それは安全ということについて
前提が違うということ。
大企業で
この先40年くらいは大企業で居続ける会社なら
あまり当てはまらないかもしれませんが
そこそこの会社にいる人にとって
未来も給与が出る。
辞めるときも早期退職金とか出る。
みたいな前提があると思うんですよね。
だから
安全安定かチャレンジか?
みたいな二択だと思うんです。
でも実際ほとんどの会社員にとって
近い未来の給与も体調もなにもかも危ういことなのは
間違いないんですよね。
であれば
不安定さってのは全部同じであって
自分を磨くっていうか
その場での生き抜く心身がないとまずいことは
ほとんど同じなわけです。
であれば、
安全か?チャレンジか?
なんて二者択一は存在しなくて、
どっちがやりたいか?
という望みの話になるのかなと。
そういう意味では
安定していてつまらない人生?
チャレンジンぐだけどワクワクする人生?
という選択じゃなくて、
ワクワクする人生か
つまらない人生か?
となるわけです。
自分で仕事をするというのが
まったく一切ワクワクしない人には
会社員の選択をするのが楽しいとなるんじゃないかなと。
そーいう結論らしきものになりました。
そう思いません?(笑)
【■編集後記】
子供の友達ご家族さん大勢で
バーベキューにお呼ばれしてきました。
あいにく寒い日でしたが
天気もよくてバーベキュー日より。
そこで
すでに上のお子さんが小学校高学年のお父さんとお話していたら、
もう友達や部活を優先するので
家族で出かけようとしてもなかなか同意してくれないみたいですね。
それこそ、
いかに楽しいかのプレゼンがいるとか。