その人とビジネスをする必要ありますか?儲かるチーム、儲からないチーム
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目次
【今週のトピック】その人とビジネスをする必要ありますか?
こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
「成功したとされる起業家には必ず優秀な参謀がいた。」
言い尽くされた事実です。
当然1人より2人、2人より3人。
それぞれ得意なこと、個性を生かしてチームの力が発揮されれば成果は何倍にもなるのだろうなと。
だからこそ、
ビジネスをスタートする時に、
意図してもしなくても2名とか3名で始めますってケースは多いと思うんですね。
インドネシアに物を売りたいと日本の人が思ったとします。
まずはその商品を仕入れる方法を知っている人と出会います。
さらにインドネシア在住20年とかの日本人かインドネシア人と出会います。
一見最強のチームに見えますよね。
仕入れで商品を確保できる人、
全体のビジネスアイデアを思いついた人(たいていは本人)
インドネシアに精通している人。
アメリカに住んでいる日本人がアパレルのブランドを売りたいとします。
友達にアパレルブランドの社長と知り合いの人がいました。
日本でパソコンに詳しい人、オークションとかで物を売ったことがある人と出会いました。
パッと聞くと、いい分担をしているように見えます。
僕も何百とこういうケースというか、
チーム?からのご相談を受けてきたんですが、
まともに立ち上がったケースは数えるくらいしか知りません。
過激な意見かもしれませんが、
起業初心者の場合、こういうチームってあんまり必要ないのかなって思ったりするんですね。
なぜなら失敗する要因が多すぎるから。
ということで今日は「そのチームが必要かどうか?」を考える上で
気にしたほうがいいと思うことをいくつかお話したいと思います。
■その分野が得意だと信じたいだけ。
よくあるケースが、集まった人が得意であると思っていることが、実は得意ってわけじゃないケース。
インドネシア人をインドネシア向けのビジネスに入ってもらったケースを考えてみます。
もしあなたが、日本人というだけで日本向けに工作機械を売りたい韓国人に、
日本での販売のチームに入ってくれと期待されたらどうでしょうか?
もしあなたが、日本人というだけで日本向けにバイナリーオプションサービスを売りたいオーストラリア人に
日本での販売のチームに入ってくれと期待されたらどうでしょうか?
日本でそれを売ることは得意でしょうか?
日本でその商品を求めている人の購買行動や需要のもとがよくわかっているでしょうか?
販売チャンネルや、顧客獲得のルートはわかってるでしょうか?
わかるわけないですよね?
日本人だから「想像」はできると思います。
意見やアイデアも出るとは思うんです。
でもわかってるわけではないし、
やったことがあるわけでもありません。
それは「得意」とは言いいません。
こういう感じで「得意」とされている人が、その役割を期待されてチームに入っていることがよくあるんですね。
そしてたいていは全員そういう人だったりします。
つまり、仲のいい仲間数名でサークルのように集まってビジネスを始めるのと実態は同じだろうなと。
「みんなで成功しよう!」という目的以外に、チームになっている必要がない場合が多いということなんです。
■下請けに仕事が依頼されていく。
もちろん、仲間でビジネスをすることは全然悪くなんてありません。
人の勝手ですよね。
チームだからこそ力が出ることも多いわけです。
でもね。そうはならないことも多くってですね、
全員がパワーを存分に発揮するということが行われないことも常です。
もともと「あれはあの人が得意だからやってくれるだろう」という発想をお互いがもっていたりしますので、
自分の仕事の領分でもそういう発想をもったりします。
自分がやると得意であると期待されている領分でもです。
たとえばインドネシアに詳しいと期待されている人がインドネシアでのマーケティングを任されたとします。
でも本人はただただインドネシアに住んでいるとか、インドネシア語が話せるというだけなのでどうしていいのかなんてわかりません。
そこで、もう1名インドネシアでネットショップをしている人、またはネットショップをしている人を知っている人にコンタクトを取り、
そのマーケティングを外注したりします。
「あれはあの人が得意だからやってくれるだろう」という発想ですね。
でも運悪くそのネットショップをやっているインドネシアの人は、ネットショップを作るのはしたことがあるけど、集客はしたことがなくてやり方がイマイチわかりません。
そこで、さらに別の人へ手伝ってと依頼したりします。
一方で、仕入れを担当するはずだった人は、自分の交渉できる相手も間接的な人だったりして、
その人も別のルートで仕入れ先を探したりしてたりします。
そして、仕入れができないのだかできるのだかよく分からない保留状態になったり、
なぜか有利な仕入れなんてできないという話になって高く売るべきだとかいう方針が勝手に決まったり、
インドネシアでは誰が何をしているのかよくわからないまま話が保留になったり、
こんな感じなんですよね。
ビジネスって「できる人がそれを実行する」か、「できなくても実行しながら学ぶ」この2つでしか成果が出ないのですが、
依頼とか下請けが連鎖していって、「できる人を探す旅」が続いて、誰も実行しないという感じになりがちです。
■実は儲け話だと思っていたりする。
これをよく考えて、ちょっとイヤラシい物の見方をすると、
このチームって全員で力を合わせると大きな成果が出るぞという入り口というより、
「なんか儲かる話(方法)ないかなー」と思いながらも実行まではしてないとか
その方法を追求していこうとしてなかった人が、
それなら、儲かりそうだと乗っかった。
こういう実態であることがありえます。
人情としてそんなの普通ですから悪いことはないのですが、
やはり儲かる話でないことは間違いなさそうです。
なぜなら、本当に仕入れルートを持っているなら
販売力のある人からほっとかれてないでしょうし、
販売力がある人はそういうチームは求めず自分で全部やってしまえるからです。
その国のマーケティグに精通しているなら、その国でとっくにビジネスをしているはずで、わざわざ素人の外国人と組んだりはしません。
これがごく普通の事実なわけです。
アジアの不動産投資での失敗あるあるで、
「今は何もないけど3年後にショッピングモールと地下鉄駅ができるらしい。買うなら今!」
という言葉で物件を購入し何年まってもそんなものはできないなんて話があります(笑)
あれって買った人は笑えないですが、
その地下鉄の計画やショッピングモールの計画ってしかるべき官庁や、企業へアプローチしたり
情報の出所にあたれば真偽はすぐわかるはずなんですね。
なのだけど「得意なはずだ。僕を儲けさせてくれるはずだ」と思うからこそ
全部丸投げになってるのだろうなと。
この国の人は日本の商品が好きだよ。
とか、
みんなフェースブックで物を買うらしいよ。
とか、
誰が言ったかもわからない情報に左右されるより
やはり自分がやるほうが確実じゃないかと思うんですね。
ということで、
チームを否定しているのではなくて、
「自分で実行する。」「自分で確認する。」
というのが優先順位だよねと思うわけです。
それを手伝ってもらう人をチームに入れるくらいのほうがいいのかなと。
【アメリカ渡航記】ライバル会社へ?へ行ってみた。
*数週間は、今回のアメリカ渡航レポートをお送りしたいと思います。
ロサンゼルス滞在中。
ビバリーヒルズにある、ある店を視察してきました。
行ったのはアメリカで展開しているオンラインのスーツ販売会社の直営店です。
(社名は調べればわかりますよw)
何年も前からベンチマーキングしていました。
なぜなら上手に拡張されているなと思ってたからです。
僕は僕で、日本向けにオンラインオーダ〜スーツを販売しているクライアントさんがいますし、
大いに参考になるからです。
で、そのネットショップなんですが、
この数年は主要都市にショウルームを展開しています。
もちろん、オンラインで注文したスーツの採寸もそこでしてもらえる店です。
(オーダはオンライン販売の場合採寸が一番難しいからです。)
表面的には日本からでもネット使って把握できるんですが、
実際店はどんな客がきてるのか?オペレーションはどうしているのか?
店員さんのレベルはどうか?
生地の種類は?レイアウトは?なんてことは見てみないとなんとも言えません。
といっても、ザッポスのようにオフィスツアーがあるわけもなく。
てことでアポなしでとぼけて行ってみたわけです。
結果、実際行ってみるもんですねw
えられるものも多かったです。
お客さんとのやりとりや、採寸の運用、
店員さんの対応なんかわかったことがたくさんありました。
立地の絶妙さ。
最後には我慢できなくて「日本で似たようなことやっているので見に来たんだ」と
説明して呆れられましたが、気づきが多かったですね。
他アメリカ渡航の写真はこちらでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/kounotatsuo
【編集後記】台湾とハワイと釣りと
8月にちょこっとだけ台湾に行くことにしました。
冬のハワイの長期コンドミニアムが空いてません(笑)
夏より冬の方が人気があるのですかねー
困った。探さねばですw
あと息子が釣りにハマりそうで親父も真剣になってきました。
僕はサーフィンしか遊びにいってないはずなんで息子は知らないはずなのに、
釣りって親子で遺伝するですかね。