たとえば通訳とか講師とか派遣業をしていて何かと心配が多い人へ
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こんにちは。河野です。
今年も開封していただきありがとうございます。
たとえば通訳とか講師とか派遣業をしていて何かと心配が多い人へ
■スタッフの品質を一定に保ちたい。理念を共有したい。
もしあなたが1人でも人を使い始めているとしたら、
リッツ・カールトンのクレド。
ディズニーの最高のサービスを提供するキャスト育成。
靴の通販ザッポスの人材活用の話。
これらを聞いて、興奮したことが一度はあると思います。
特に講師派遣業とか、通訳とか、マッサージとか、ガイドとか、
”人”そのものが、サービスに直結するような業種の場合は余計です。
でも、うまくいかないことが多くありませんか?
「なぜ、うちのコンセプトを理解してくれないのだろう?」
「なぜ、お客さんに細かい配慮ができないのだろう?」
「なぜ組織にコミットしてくれないのだろう?」
勉強熱心で誠実なあなたは、それでも試行錯誤したのだと思います。
・クレドの真似をして、会社の理念を書いたものをカードとかにしてスタッフの目にいつも入るようにする。
・サンキューカードを作ってスタッフ同士が称え合う仕組みを作る。
・お客様へ遅刻したり、クレームがあったら時の罰金制度を作る。
それでも、突然大事にしていたスタッフが辞めたり、独立して自分で集客を始めたりしたりします。
ひどい場合は、自分が集客したお客様を、そのお客様を対応していたスタッフが会社を通さずに直接取引していたり、
そのまま真似して自分でビジネスを始めたりします。
そうなると経営者側はどうなると思います?
嫌になり、諦めます。
■スタッフ「やる気」を引き出す為の不都合な真実
そこで、今日のテーマである「スタッフの育成っていったいどうしたらいいのだろう?」と言う話に入っていきますね。
実は僕がいろいろ実践したり、勉強したりしてきた中で、
あまり人に話していないけど、一番腹に落ちた真実があります。
教えてくれたのは古い経営者の友人。
彼いわく・・・
「人は楽をしたくて自分の幸せを求める生き物ってことを考えると自ずとどうすればいいかはわかるよ。
自分の幸せっていうのは、ワクワクとか、生活の充実とか、仕事の達成感とか人によって違うけど、
たいていは時間と収入ということさ。」
というわけです。
もちろん、やりがいとかを得れればその仕事に没頭できるし、お金もそれほど求めないこともありえるだろうけど、
一般的に起業家のやっている会社にはそこまでのステータスはないわけです。
よほど宗教的に人の依存性を高めていってない限りはただの弱小零細企業以上でも以下でもないです。
そうなると、そう言う会社に人が求めるものってこういうことになります。
・融通のいく時間がある=過大な労働時間ではない。
・成果を過度に期待されない=労働負荷が低くストレスが小さい。
・給与が確保されている=生活できるだけの基軸になる収入がある。
つまり、ある程度の給与と、心地の良い仕事内容を得たいわけです。
何度も言いますが、人材マネジメントにとってはこれだけが重要じゃゃないのはわかってるんです。
完成させようとすれば、やりがい。帰属意識。成長。すべてが必要。
そうなんですが、、、
根源的な欲求として心地の良い過度な負荷のない仕事と、
それなりの給料がないと、そこのステージにはいけないわけです。
クレドがあっても、リッツカールトンのスタッフの給与が月額10万円では、
機能させたくてもできないのじゃないかと。
教えてくれた友人の組織もあるサービスの派遣業なんですが、
独立しようと思えばできてしまう仕事です。
社員ではないので、社長の理念に共感したり、自ら努力する義務はありません。
それでも、ものすごくみなさんモチベーションが高いし、
社長のやりたいことを理解しようと努め、努力をしています。
理由は簡単だと彼は言います。
その仕事は独立して、集客やマーケティグのコストや時間をかけても、
せいぜい報酬が年収300万超えるくらいなんだそうで、
勤務したらもっとひどいこともあるそうです。
でも、彼の会社で仕事をしていると、集客とかの面倒な仕事は一切なくて、
かつ報酬が2倍以上になるのだとか。
そうなると、本人にとっては労働負荷が低く、収入が多い仕事だから、結構心地よいインフラが揃ってる場所なんですね。
なので、彼らにクレドを実践して品質をあげようとしようが、
社訓を毎日歌ってもらおうとしようが、
問題なく回ると思うそうです。(彼はそんなことはしてませんがw)
くどいようですが、よいチームを作る方法が年収と楽な仕事じゃないことはその通りなんです。
やりがい。帰属意識。成長。すべてが必要です。
が、が、ですね、
それにはインフラっていうか、基本的条件が必要なんですよね。
ビジネスに学歴は不要というのは真実だけど、
何かを読んだり聞いたりして理解する力が乏しい人とか
字が読めない人にはやっぱりビジネスを成功させるのは非常に難しい、てか無理なのと同じです。
■起業家やることはたった一つ。
てことは、スタッフについての悩みは、結局スタッフがどうのという問題じゃないんですね。
結局のところ、根本的な課題は2つ。
十分な収益になるマーケティングが足りていないか、商材が悪いので、
収益が増やせていなくて、報酬も増やせていない。
収益を増やすための努力をスタッフにやらせている。
どっちかに覚えがないですか?
努力すれば収入も時間も増えるよ。だから頑張れ。
と言うのは無理があります。
それで頑張るのは起業家だけです。
でもそういってしまっていて、それで悩んでいるってのがとっても多いなって思います。
やることは一個だけ。
「おい、君、もっとマーケティングがんばれよ。」
なんですよね。
【編集後記】子供がサッカーにハマったら読む本
サッカーなんてたいして知らないくせに今日もサッカーの話です。
幼稚園の息子も本格的にサッカーにハマり。先日はじめて対外試合がありました。
そこで見た光景が面白かったんですが、
ある場所ではサッカー経験者っぽいお父さんが試合中だろうが、試合後だろうがおかまいなしに、
自分の子供に指示したり、怒鳴たりしてました。もちろんサッカーのプレーについて。
(プレーっていってもお団子になってボールを追いかけているのですけどね:笑)
ある場所では無関心にスマホを見ていたり。
ある場所では大きな声でひたすら声援を送るお父さんがいたり。
とにかく親はみなさんそれぞれのノリで熱かったです。
僕もサッカーわからないくせに、もっと接触的にいったほうがいいのじゃない?みたいなアドバイスもどきをするわけです。
で、まーそれぞれの親子の形で関わるのだろうなーなんて思ってたんですが、
試合が無事終わった後、自分の息子のサッカーの若いコーチが一言
「サッカーはコーチ、審判、選手、サポーターがいます。
親御さんはサポートに徹してください。
コーチは僕たちに任せてください。
そして子供が自分で考えて行動することにこそ価値があるのです。」
つまり、余計な指示したり、ましてや説教なんてもってのほかってことなんですよねw
で、1冊のpdfの資料を紹介してくれました。
その名前が「サッカーに夢中な子供達のためのケアハンドブック めざせベストサポーター」
早速読んで見て感心しました。
詳しく知りたい方は読んでもらうといいと思うんですが、
要するに 「子供を尊重してください。」 ってことが書いてあります。
サッカーっていうよりも、教育論が書いてありました。
他のスポーツであっても子供の習い事なんかにすべて通じるし、
起業家の人を扱う心得にも応用できるよなーて内容だったんですよね。
このおかげで僕はサッカーというものを違う角度からちょっとだけ理解できてとっても役にたちました。
体育会系はなんか違うと思うし、でも子供の熱中しているものへの関わり方がイマイチわかんないなー・・・。
と僕みたいに思っている方は読まれてみてください。面白いと思いますよー。