【第456回|スクールをしていますが、先生に生徒を奪われてしまいそうです。】
目次
スクールをしていますが、先生に生徒を奪われてしまいそうです。
こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
今日はスクール、通訳、マッサージ、などなどで人をアサインするビジネスをしている人が、
「先生にお客さんを奪われたらどうしうよう?」という一度は持つであろう恐怖について話をしてみます。
まずは、サッカースクールの話から。
ハワイ滞在中、子供が通えるサッカーチームを探して、受け入れてくださったチームへ参加させています。
週に3回。
日本人の多いチームを選びました。
特に海外志向があるわけでもないサッカー小僧な息子にも
「全員日本人だし、コーチも日本語だからいいでしょ?」
といい加減な説明をしてありました。
結果、コーチはモロッコ系の外国人のナイスガイで。
レッスンは全部英語。
生徒もみんな半分は 日本人だと思うんですが英語で話してたりしますw
でも放り込まれてしまえば、サッカー好きな少年同士で、速攻溶けこんで、
コーチの言葉もわかんないだろうに、わかったようにプレーしてたりして驚きました。
親の僕も、外国人のお父さんとか、日本人のお母さんとかに何回か行っていると声をかけてもらえて
いろいろ教えていただきました。
素人ですが、サッカーの違いがわかりました。
まず、ものすごいチャージっていうのですか?体を相手入れたり、腕でブロックしたりといったことを
6〜8歳のクラスでもがっつり教えています。
(ちなみに日本だとあんまりそこまでは聞かないです。正々堂々ってのが美徳とされてるのですかね。)
そして、子供のクラブにもリーグ戦があって、勝ち上がるとメインランドの大会とかに進むそうです。
だからレギュラーになるためや、勝つためにチームを移動するなんてことはよくあるらしく、
さしずめプロ顔負けですねw
しかも、なんといってもロケーションが最高です。
全部芝生なんです。
おまけに、虹が空全体に見えたりします。
てことで、盛り上がってるわけですが、その時のキーマンはチームでも、メンバーでもなく、やはりコーチなんだそうです。
みんなコーチを見に、トライアウトするし、コーチが移動すると選手と移動したりもあるとのこと。
ある親御さんに教えてもらったんですが、
クラブであるコーチが人気が出ると、すぐに独立しちゃって、新規チームを立ち上げて、
選手もそのまま引っこ抜いてしまうってことがあるみたいなんですね。
もしそのクラブが集客のコストをすっごくかけていたとしたら、
たまったもんじゃないでしょうし、チームの維持運営をそのコーチに依存していたとしたらたぶんほぼ立ちいかなくなるだろうと想像できます。
これって、誰かをアサインしてビジネスをしている人が潜在的に持つ恐怖ですね。
実際、恐怖だけで終わってないこともよくある話。
海外の日本人が旅行者のガイドや通訳を個人で行うマッチングサービスでは、
そのサイト経由でお客さんからコンタクトがあった時点で、なんとかルールの抜け道をとおって
直接お金をもらうようにして、手数料の支払いを逃れたりすることが横行しています。
やってる方が、気軽な気持ちなんですが、運営しているほうは「んもー!お前らよー。」って感じですよね(笑
観光ガイドや通訳サービスをやっていたら、信頼していた通訳さんが瓜二つのサービスを立ち上げて、
独立してしまったって話もそこいらにあるある。
「へ?ビジネスってそういうものでしょ?何が悪いの?」
と言ってしまえばそれまでです。
その通り。
なんだけど、
そうなってない人もいるのも事実。
そうならない方法について考えてみましょう。
一番やってはいけないのは、アクセス権限を奪ってしまおうとするやり方です。
例えば、お客さんのメールアドレスは教えないとか、
極端なケースだとお客さんが支払っている金額も教えないとか。
これは全くもってナンセンス。
信頼してませんよ。というメッセージを発しているのはもちろんだけど、
もっと論理的に考えて、運用がめんどくさすぎます。
そして、マッチングサービスでいう飛ばしが行われているように、
ほぼ効果がありません。
人が自分の希望の通りに動いてくれる理由ってそんなことじゃなくて
シンプルだと思うんですね。
まずかっこいい感じの話からすると、信頼 や 共感 と呼ばれるもので繋がっている場合。
もっと言えば義理の世界ですね。
「この人だから。ぜひ」でも「この人だからしょうがないか」でもいいのです。
とはいっても、それは今時のフォロアー数とか、ファン数とかそういう数字で表現される信頼のことではありません。
もっと距離の近い、昔ながらの距離感の話です。
だからこそ、義理人情でお客さんを奪われないという防御も果たしたいなら、
サービス提供はマッチングサイトでは不可能。
雇用関係はどうであれ、少人数を専属で抱えるというスタイルしかとりようがありません。
次に世知辛いことをいいます。
「人を支配するには、その人の大切なもののインフラを抑えてしまうこと」
とどこかの権力者が言ったとか言わないとか。
つまりは、生活基盤やである収入を抑えてしまうことです。
例えば、ヨガのオンデマンドレッスンのサービスの先生を独立してしていて、
オーナーは別のオンデマンドレッスンの集客サイトやマッチングサイトから、
毎月安定して50万円得ているとします。
しかも、新規集客は全部サイト側がやってくれていて、広告費などの負担金もありません。
支払い管理や、顧客フォローアップなんかも全部してくれます。
その場合、自分でやったほうが儲かるかも?と思う人もいるかもしれませんが、
それより前に、このサイトからの集客がなくなると将来不安であるという不都合(恐怖といってもいいです)のほうが先にくるんですよね。
だからこそ、アマゾンのセラーはある意味強引なアマゾンの審査なんかに従順になるんですよね?
もっとも、それでも独立しちゃう人はします。
やるやつはやるんですひょね。
そして成功させちゃったりします。
その場合はね。。。
褒めてあげましょう。
めちゃ悔しいし悲しいと思いますが、その人に実力と努力できる力があったわけですから
認めあって、負けないように頑張るしかないって話です。
(とはいっても、ほとんどは集客の苦労を知りませんので、頓挫するんですけどね)
話を戻します。
結論らしきものをまとめると、
お客さんをアサインしているスタッフに奪われないための方法は4つです。
1、そんなのビジネスでは当たり前でしょ?と世の中の真実をちゃんと受け入れてドライに行く。
2、集客とマーケティングを圧倒的に頑張って、彼らもめっちゃ儲けてもらうい失いたくないと思ってもらう。
3、運用をめっちゃ楽にしてあげて、自分でやるなんて阿呆らしいししんどいと思ってもらう。
4、義理人情な人だけを側に置く。
全部正解です。
ただ、一度ぶつけたら修理代が払えないような外車を購入して、
家族に「絶対汚すな!」とか注意しているような滑稽さのある、お客さんと距離を遠くするなんて
やり方だけはしないでくださいね。
マーケッターで有名なダン・ケネディさんが、
「No B.S. Ruthless Management of People and Profits 」
で言いました。
「ビジネスで最悪な数字は1である。」
なんでもかんでも1個に依存してるのは不安定でしょうがないって意味です。
広告メディアも
リードも
大口客も
スタッフも
集客チャネルも
リードオファーも
サービスも
収入の流れも
全部です。
たいてい、今回のお客さんが奪われる件に限らず何かに怯えているときって、
ビジネスの数字になにか 1 があるときなんですね。
もし今「怯え」があるとしたら、それでもぜひ見直してみてください。
【編集後記】ハワイで子供の教育をどうするか?
ハワイ滞在も半分終わりました。
「毎回やることなくてサーフィンだけしてるんでしょ?」
と突っ込まれても本当だから返す言葉もない、何度目かのハワイ滞在ですが、今回は子供中心にしてみましたw
といっても英語教育をーって鼻息を荒くしても、肝心の子供は興味を示しません。
ってことで彼らのやりたいことに絞ってみました。
結果、娘はサーフィン。
息子はサッカー。
ってことで息子はサッカーチームのオフの間の練習に週3日ほど参加させてもらっています。
今日のメール本文の通り。
娘は女性プロサーファーで結構ガチで子供たちに教えてらっしゃる方に、これも週に3日か4回
つきっきりで教えてもらうことにしました。
本当は多くの子供たちと混ぜてサーフィンの上達を目指すキャンプもあったんですが、それはコンペを目指すような
もうすでに上手な子だけの会だったんですよね。
当然送迎なんてないので、僕が仕事の合間に送り迎えするんですが、
幸いサーフィンは、待っている間。僕もサーフィンできるんですよね。
しかも、偶然波がいい日に当たってラッキーです。
先生もプロなのでついでに色々教えてもらっちゃいました。
子育てに自信のまったくない僕ですが、
唯一思ってるのは、「自信を持つのはめっちゃ大事」ってことなんですよね。
サーフィンって波に乗れるっていうより、自然相手で結構しんどくて怖い思いとかするんです。
他のサーファーから初心者のとき怒られたりもしますし。
おまけになかなかうまくなりません。波を超えておきに出るだけでも一苦労。
そんなこんなを乗り越えたっていうのが自信になるってあるんです。
(ほんとしんどいのでw)
で、今回は先生がめっちゃ優秀でいい人で、乗り越える、上達する。達成する。ということにコミットしてくださっていて、
結構怖いギリギリのチャレンジをさせてくれてます。
絶対自信になるだろうなーと、サーファーにしかわからない納得感をもって眺めています。
僕もついでに先生のポジションのアドバイスでいい波乗れました。
で、そんなハワイですが、毎回来てるくせに思いますが、いい所です。
そして毎回違う発見があって(いいところですよ?)
後半もハワイでイベントとかの登壇もあったりして、忙しい日々になりそうです。
繰り返しますが、お金もめっちゃかかるし、ビジネスするには田舎すぎるし、
日本人の貧富の格差もすごいし、
世間も狭いし。経済合理的には選択肢から真っ先に外れるはずなのに、
無理してでもここに住みたいことだけは300%わかるんですよね(^ ^)