収益が大きくなる“強み”の見つけ方。【第564回】
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こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
(動画、文章、音声 でお届けします。)
「自分の強みを発見して、望みを叶えよう。」
コーチ業を営むクライアントのサービス名称です。
強みを使うと成果は出やすい。
強みってつまりは人と比べてあまり努力をしてないのにうまくできること。
ちなみにこのサービスをしているクライアントさんは盛況です。
それだけみんな強みを使うと良いってことはわかってるのでしょうね。
一般ビジネス書でも強みのことを“コアコンピタンス”と言ったりしますが、理由は全部同じ。
「強みを使え。さすれば成果が楽に出て、そして持続するぞ。」ってことです。
じゃ強みってなんでしょう?
しかも活用することで成果が人より出やすくなる強みという意味ではどんなものですかね?
意外とわからないものだし、わかってるつもりでも間違えてることも多いなって僕は思うんです。
あるクライアントさんの話をします。
韓国で通訳やビジネスアテンドのサービスを提供していました。
通訳業務の一つとして東大門の仕入れ通訳をしている中、
幾人かのお客さんから仕入れや、検品、通関の業務までワンストップで依頼されるようになりました。
今ではアパレルの仕入れ代行は主軸のビジネスの1つになっています。
また別の通訳業務では、人気の多肉植物の仕入れ通訳をしていました。
そんな中、仕入先の農場から韓国の代表窓口をしてほしいと依頼されるようになりました。
日本のお客さんからは検品、通関、検疫までワンストップで依頼されるようになりました。
今では多肉植物の仕入れ代行は主軸のビジネスの1つになっています。
この2つのビジネスは通訳業務をはるかに凌駕するビジネスに成長しました。
さて、この場合このクライアントさんの強みってなんでしょう?
A 韓国のビジネスに精通していること。
B 仕入れー検品ー通関までワンストップで対応できること。
C 東大門や多肉植物の農家のルートを抑えていること。
全部不正解。
もちろん全部強みは強みだし、選ばれる理由としてその通りなんですが、
「コアコンピタンス」じゃありません。
じゃないことはないのですが、ここで、ワンストップで対応することだけを強みと定義して
「ワンストップで対応します。」という売り文句を前面に出しても成果が最大化しないと思うって意味です。
では何がコアコンピタンスなんでしょう?
続きは本文で(笑)
ということで、今日は強みを勘違いしないコツ、強みの見つけ方についてお話します。
今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
動画で見る|収益が大きくなる“強み”の見つけ方。
文章バージョン続き|収益が大きくなる“強み”の見つけ方。
答えは・・・
D フットワークが軽く、レスポンスが早く、誠実に要望に対応する姿勢。
でした。
「その人と付き合いがないとこんなのわかるわけないでしょ!」
と突っ込みたくなるずるい問題でしたね。
何が言いたいかと言うと、
自分の強み(コアコンピタンス)を履き違えるともったいないよねって話をしたかったんです。
たとえば、この方がもし自分の強みを
韓国製商品の仕入れから、検品、通関までをワンストップで行えて、
韓国のビジネスに精通しているからだと認識しているとしましょう。
そんな時に、韓国語のオンラインレッスンサービスを新たに立ち上げたいと考えたお客さんがいたとします。
その人から、現地の講師の採用からマネジメントまで全部担当してくれるか?
新会社にもジョインしてほしいと言われたとします。
もし強みを仕入れ代行としての守備範囲だと思ってる場合は、この仕事断りそうになると思うんですよね。
「私にとっては初めてだから、できそうにない。」
こんな感じ。
誠実ならもっと踏み込んで「私は専門じゃないので、できそうな人をお探して紹介するようにしますね」とかまで言うかもしれないし、実際見つけてきて数日中には紹介しているかもしれません。
一見正しい対応に思えます。
でもね、この方のコアコンピタンスは
「私は専門じゃないので、できそうな人をお探して紹介するようにしますね」と説明し、
一肌脱いで代わりの人をちゃんと数日で探してくるところなわけです。
つまり、誠実で迅速で確実なんですよね。
依頼してきたお客さんは、頼んだ相手が専門外なことなんて知ってるはずだし、
その業務の専門家の探し方も知らないわけじゃない。
すでに他の候補と打合せくらいはしてるかもしれないんです。
それでも打診するのは、その人の強みである
誠実で迅速でフットワークの軽いことを頼ってるからだったりします。
伝わります?
こういう強みの履き違いって結構あります。
特にフットワークとか、レスポンスとか、誠実であるといったことが強みの場合は、
強みをもってる本人は気が付いてないことが多いからです。
なぜなら誠実である。レスポンスが早い。納期を守る。期待に答えるために動く。
こういうことは当たり前、常識だと思ってるからです。
実態は違います。
そうであると世界の生産性はもっと高いと思うんだけど
残念ながらそんなことない。
その分野で専門家だかなんだか知らんけど
不誠実で、納期を守らず、連絡もとりづらく、こちらのことは考えてくれてる印象も持てない。
こんな人の方が多いですよね。
外注さんを採用したときに、説明したことでわからないことを質問してくれたり、
決めた納期を守ったり、休むときは事前に教えてくれたりってことする人
驚くほど少ないのと同じ。
でも、ちゃんとやってる本人は常識だと思ってるから、
それが特別な強みだとは思い至らないわけです。
もし、自分の専門外だったり、たいして強いと思ってない分野で
自分に仕事の相談や依頼がきている場合は、自分の強みが「仕事ぶり」であるのじゃないかって疑ってみてほしいんですよね。
■強みの見つけ方
こんな風に強み(コアコンピタンス)については、履き違えが起こりがちです。
そうならないコツは、スキルよりも、プロセスに注目してみてほしいなと。
たとえば、僕はインターネットビジネスのコンサルをしています。
強みは「ネットマーケティング」や「ビジネス」や「起業」の分野の知識と経験だと思ってるつもり。
でも成果が出たのはそこじゃないんです。
だって最初はそんな経験それほどなかったですし(笑)
思い出すと、情報を発信してもお客さんは獲得できてなかったんです。
力作の電子書籍を多く配ってもだめ。
でも電話で会話したお客さんの成約率が異常に高かった。
これで食いつなげたといっても大げさじゃない。
何年もカスタマーサポートしてたのもあるし、
もともと人の顔色伺う人生だったのもあって、
対話をして信頼していただくってことが人よりは得意だったんだと思われます。
自分は当たり前だと思ってましたけど、
これが強みだったんですよね。
もちろん強みは変質したり、追加されたりしますから、
いまはそれだけだとは思ってないし思いたくないところだけど
当時「俺の知識がほしいか?」ってセールスしつづけてたら、たぶん失敗してたと思うんですよね。
他の例ももう1個。
たとえば、ただ単に金を稼ぎたいのだとします。
その時、車が好きだから、車への情熱を利用して
車関係の物販や、メディア運営をしようと計画してるとします。
でもこの場合の最大の強みって、車が好きなことじゃなかったりします。
最大の強みは「金稼げるならこだわりなんてない。」
ってことなんですよね。
なぜかというと、他人はお金を稼ぐ手段や、思い、人からの評価を気にしすぎるものだから。
儲かればなんでもいいですって言ってて、本当になんでもよかった人を僕は数人しか知りません(笑)
みんなたいてい儲かるってこと以外の要素をビジネスに持ち込むんです。
なので「こだわりがない」ってのはすごい強み。
であれば、無心でリサーチをしてひたすら出品をする転売とかで威力を発揮したりするわけです。
もしくは、売れるものなら片っ端から選んで記事を書くアフィリエイターとかね。
こだわりがないから速度が早いし、思いきりがいいことが成功要因になるビジネスなので、
こだわりがないのは強みなんです。
■たいていの人は強みなんてない。
とはいえ・・・正直なところ、ほとんどの人ってビジネスで活用できる強みなんて
あんまりないと思うんです。
だって、見つからないから強みを発見したいなんて話になるわけでしょ?
その場合は冒頭の例のように、
誠実で、レスポンスを早く、フットワークを軽く相手の要望に答えようとする。
納期を守る。こういうことを強みにしてみるといいと思います。
これは後天的に得られるものですし、難易度はそれほど高くありません。
だって「意識して一個一個をちゃんとやる。」ってだけで強みなり得るから。
もちろん、ある程度組織化した方だと統率がちょっとだけ難しいんだけど、
逆にまだ一人でやってる人なら、組織化しているライバルに勝てる強みを持てることになるんです。
いかがでしょうか?
強みの見つけ方なんてテーマの真ん中ではないけれど、
基本強みはイメージしているものと違うって意味なんです。
きちんと理解すれば結構楽に成果出てくると思うので、ぜひ実践してみてくださいね。
ーー動画だともうちょいくどくど例を出してますので
もっと理解したいとか、続きが気になる人はそっちもご覧ください。
ではでは。
【雑談】チャミスル
最近ネットフリックスで韓国ドラマの「愛の不時着」と
「梨泰院クラス」をみてました。
めちゃ面白いです。
僕は起業の話なんで「梨泰院クラス」の方が好きです。
で、見てる人は同じ感想だと思うんだけど
ドラマに頻繁に登場するお酒「チャミスル」を無性に飲みたくなりました。
「チャミスル」ってアルコール度数15%くらいの焼酎です。
ドラマの食事のシーンとかで実にうまそうに飲むんですよ。
よく冷えた「チャミスル」をおちょこに入れて、くいっと飲み干す感じ。
僕もアマゾンで早速購入。
酒そのものは、焼酎よりスッキリしててグイグイ飲める感じです。
味は「美味しい」っていうより、スッキリした焼酎のストレートなんで、
くいっと一気に流し込んで喉越しも楽しむ感じ?
ワインや日本酒とは全然違いますね。
でもやはり毎日寝る前に1話だけ見ながら、
「チャミスル」を飲むのが気分でていいです。
にしても、ドラマや映画って食事のシーンを上手に使いますよね。
僕の好きな「疫病神シリーズ」でも、昔ながらの喫茶店でナポリタンを食べるシーンが頻繁に出てくるんですが、サブリミナル効果なのか、同じような喫茶店にふらっと入って
ナポリタン食べちゃいましたもんね。
あ話戻します。
「梨泰院クラス」面白いですよ。
ただ長いからほどほどにねw