最強のブランディングはこれだ【第586回】
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こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
(動画、文章、音声 でお届けします。)
もうね。聞き飽きました。
「ブランディングしろ。差別化しろ。USPを作れ。
でなければ今の時代は死あるのみ。」
こういうやつ。
はぁ?♪うっせーうっせーうっせーわ。♪
と歌いたくなるくらい、まじめなビジネス論を見聞きすればそればっかり。
そりゃ僕もこれを素直に受け取ってました。
コンテンツラボってコンサルティング事業をやる時。
アブローディングってスキルマッチのサービスを立ち上げた時。
SuitYaってECの経営に参画した時。
「ブランディングしないとダメだ。差別化しないとダメだ。」
「ブランド化、差別化ができてないから、俺は伸びないんだ。なんとかしなければ。」
こんな風に悩みました。
「海外在住者サポート実績ナンバー1!」とか強めに主張してみたり。
社長のセルフブランディングをすればいいんだと思い、ビジネスと何かを掛け算すべく、趣味のサーフトリップのYoutubeチャンネルを立ち上げようかと考えてみたり。
何百万もかけて無理やり書籍を出版しようとしてみたり。
ま、全部空回りっていうか、ブランドもできないし、差別化もできなかったです。
もちろん多少はお客さんの選択理由にしていただけましたが、
事業にブレイクスルーが起こるようなことはありません。
それからはしばらくブランンド化、差別化、てなことからは距離を置いてました。
(だって、できないんだもん。)
でもね、不思議なもので、ブランド化なんてものから距離を置いて、時がずいぶん経過した今は、
お客さんが僕のサービスを選んでくださる差別ポイントとか、ブランドっぽいものができている気がします。
そこで気がついたことがあるんですね。
差別化とか、ブランドの作られ方が僕の思ってたのとちょっと違うんだなってことなんです。
ということで今日は、ブランドの作り方についてお話しします。
今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
動画で見る|最強のブランディングはこれだ
文章バージョン続き|凡人の為の最強のブランディング術
僕の知人の話をします。
まずはAさん。
その人の私生活はちゃらんぽらん。
男性なのですが、女性関係とか贔屓目に見ても、ひどいもんです。
では、その代わり人に親切で義理堅いか?損得で決して動く人じゃないか?というと、
そうでもありません。
人間関係はドライ。損得でしか人付き合いをしてないように見えます。
過去に自分がやった事業を数億で売却したことがあります。
その後手がけた事業は鳴かず飛ばずなんですが、売却したお金が資産になっているし、
今も収入はゼロではないので、そこそこ裕福です。
都心のタワーマンションとかに住んでます。
そのAさんには、事業の相談をする人が後を絶ちません。
「すごい人」と評価されてます。
次にBさん。
Bさんは現役でビジネスをしています。一つの事業を20年以上維持させています。
人としても誠実で、人の話を腰を据えてじっくり聞いてくれます。
人を差別しません。誰に対しても誠実。
求められれば、含蓄のあるアドバイスをしてくれます。
住居も郊外の一軒家。
収入は高い方だと思うけど、お金持ちってイメージはありません。
ある意味対照的な二人ですが、
Aにアドバイスを求める人で、Bさんも知ってる人は多いはずなんですが、
人々がBさんにアドバイスを求めているのを、あまりみたことがありません。
Aさんに列をなしてます。
この話を聞いてどう思いますか?
2人の違いは何ですかね?
Bさんは無料で教えてくれます。人生のことまで適切なアドバイスをしてくれます。
実際Bさんのアドバイスはとても有益。
Aさんは、そもそも現役じゃありません。
なので、やっつけのアドバイスになりがちだし、
時には意味不明に怒られたりもします。
そしてアドバイス料は何十万もするらしいです。
あんまり具体的なアドバイスとは言えません。
でも人が殺到するってことは、Aさんにブランド力があるってことだし、
他者と差別化できることになります。
Bさんにはブランド力がないとも言えます。
Aさんがブランド力を得て差別化できてる明確な違いは2つだけ。
・まとまったお金を得たという事実
と
・多くの人がありがたがってアドバイスを求めてるという事実。
この2つだけです。
今日のテーマの答えにもなるんですが、
もう気がつかれたかもしれません。
ブランド力とは、
お金があるかどうか?
と、
成功してるかどうか?
ってことなんですよね。
ま。当たり前と言えば当たり前。
これがブランディングの本質です。
人はわかりやすい権威を無条件に評価します。
これは“権威バイアス”と呼ばれるんですが、その権威とはなにか?というと、
ネットビジネスの世界で言えば、
・売り上げ
・顧客数
・チャンネル登録者数
・資金調達額
・出版回数
なんかにあたります。
これらを持つ人を、人は無条件にありがたがるし、
これらを持つ人を無条件に選択します。
そして、ブランド化は権威を作った分野じゃないところまで影響します。
たとえば、お金についての書籍を何冊も出している著者がいたとします。
何冊も本を出しているってことでブランドになってるわけですが、
この人が、教育事業をやっても、なぜかその時点で差別化できたりします。
教育については素人なんだけど、この人のサービスに人々が申し込むってことです。
こういうのをハロー効果といいますよね。
ある分野でのエキスパートは、他でも秀でていると勘違いされる現象です。
あんなにたくさんの本をだしているすごいあの人がやる事業だから、すばらしいのだろう。てことです。
お金があるか成功している人がブランドになるって話の別の例も出してみます。
社会貢献事業として、途上国の子供達に教育を提供する活動をしてる人ってたくさんいます。
現地にべったり根付いて、自分で寺子屋を作り、直接的な支援をしている人もいるし、
毎日駅前で募金を訴える人もいます。
でも、一番お金を集めてるのは、違う団体です。
飛び抜けて資金を集めている団体があります。
有名なのであえて名前は出しませんが、その団体は集めてる額が違います。
その団体って代表者がとてもお若いんですが、恵まれない地域の子供の状況を説明する講演会より、
その代表者がいかにしてソーシャルビジネスで社会起業で成功をしたか?を語る講演会のオファーのほうが多いそうです。
この講演会に参加した人が寄付をするケースがとても多いそうです。
社会貢献活動が差別化できるとかじゃなくて、
成功した団体であるという要素がすごく大きいってことは否定できないと思うんですよね。
ブランドは、“成功してる団体”という事実から形成されているわけです。
ブランド化の話に戻りましょう。
今回、僕はもともこもないことをいってます。
世知辛いことを言ってます。
暴論かもしれません。
でもね。
これが現実だと思います。
人は金がある人・会社。成功している人・会社にひれ伏します。
権威バイアスのせいで。
となると、僕らがブランドをつくるには、
“権威”という力をつけるしかありません。
力とは、物理的なものです。
・売上額を増やして会社を大きくする。
・手段は仮想通貨だろうが、事業売却だろうが、なんでもいいから、まとまった金を得る。
・SNSのフォロアーを増やす。チャンネル登録者を増やして人気者になる。
単純に言えばこのどれかですね。
強くなれば、人が勝手に選んでくれるようになります。
そして、ありがたいことに、それは一夜にしてなるわけじゃなくて、
年商10億以上じゃないとなれないわけでもないんです。
売上が増えていけばいくほど、その規模に応じてブランドが強くなっていくし、
フォロアーが増えれば増えるほどブランド化されていきます。
普通に考えれば、差別化して、ブランディングするからお金が増えると思いがちですが、逆なんです。
お金が増えるからブランドになっていくんですよね。
営業利益が3000万の会社を3年続けたら預金が税引き前で1億くらいになりますが、
売却して1億です。
でも1億というまとまったお金を得た事実があれば、事業を継続している人より
ブランドが強化されたりします。
もちろん非凡な人はこのパターンじゃないでしょう。
お金も実績もなくても、ブランド化はされていきます。
が、そんなの1000名に3名くらい。
確率的にはなかなか難しい。
ちなみにスタッフもそうです。
ブランド化するからいいスタッフが集まるんじゃないんですよね。
たくさんの資金を集めて、その金で高い給与と素敵なオフィス、
将来のストックオプションを提供するからいいスタッフがきたりします。
業績が絶好調でマスコミに取り上げられてるから
いいスタッフが来るじゃないですか?
それと同じですね。
金を稼いでる人を崇める。
クソみたいな話ですが、やはり事実だったりします。
この世の中の残酷さに嫌気がさすよりも、
「儲ければお客さんが増える、信頼される。より自分のサービスが広まる。」という意味で捉えれば
すっきり腹に落ちると思うんです。
ということで、ひたすら業績をあげていけば、ブランドは強くなっていく。
これが今日の結論でした。
ーー動画だと、もうちょいくどくど例を出してますので
もっと理解したいとか、続きが気になる人はそっちもご覧ください。
ではでは。
【雑談】ご報告があります。
実は言いたくて黙っていたことがあります。
ご報告。
私、バイクの免許を取りましたーー!
春から教習所に通ってまして、先日無事、卒検をパスしました。
いやー。意外と大変でした。
この大変さは、語ると長くなりそうなんで次回にでもお話しますね。
「中免」 が手に入り、結構うれしいです。
バイクは正直そこまで欲しいとは思ってないんですが、
やはり高校時代に
バリバリ伝説
とか
ぶっこみの拓
とかを読んでたものとしては
中免や、バイクは憧れたわけです。
時間とお金のこととか考えて諦めたことがあって、
いつしか大学生になり車の方が大事になっていくとともにその気持ちは忘れていきました。
でもね、その時に憧れたってことは、バイクそのものに興味がないわけじゃないんだと思うわけで。
それが免許をとりあえずとる動機にもなったのだろうなーって思います。
で、結果うれしいし、実は達成感が半端ないです。
(それは教習所の話をしないと始まらないんでまた今度にでもW)
これで船舶免許に続いてバイクの免許と、遊びの免許が増えました。
(実はもう1個遊びのために欲しい免許があるんですが。それはそれでまた今度の今度にでも。)
バイク・・・やっぱり買っちゃうんですかねー。。。
同じように中年バイカーの人、ぜひ何かアドバイスしてくださいW