OEMやD2Cで独自商材を販売して、失敗する人。しない人。【第593回】
自分独自の商品を作って売上を増大させたい。
物販をしていて、最後にこういう結論に行き着く人って多いです。
理由は様々ですが、今日取り上げたいのは、
自分の商品をブランド化したいって単純なことじゃなくて、
独自商品を売らざるを得ないケースの話。
なぜ、そうせざるを得ないのか?
理由はだいたいこんな感じ。
ネットの世界は無駄がどんどん省かれていってます。
メーカが直販サイトでエンドユーザに直販しはじめています。
セールとかもやっちゃうし、クーポンとかも配っちゃう。
そうなると困るのは、メーカ商品を仕入れて販売しているEC小売業者。
メーカに価格で勝てなくなるし、サイトの信用力でも勝てるわけがない。
ラッキーに価格や、信用度の問題をクリアして、メーカ直販サイトと共存できていたとしても、
今度は値引き禁止とか、写真の使い方とか、いろんな条件を出されて、ついには取引停止などで急にハシゴをはずされることもあります。
メーカA社からハシゴを外されても、もちろん他のメーカと取引できるからいいのですが、
今度はメーカB社に無理難題を言われたりします。
ECモール側もメーカの方が大事ですから、当然優遇します。
正規ルートの仕入れじゃない場合は出品すらできない事態になるなんてしょっちゅうです。
さらに、それらもクリアしてメーカとの関係は良好だとしても、
今度は、出店してるECモール内で、競合との値引きという名の消耗戦になっていきます。
もちろん、これでも十分利益は出ます。
ビジネスがダメになることはありません。
小売のメーカを無限に扱えるメリットを活かせば、利益の出るメーカをどんどん増やせば成功します。
とはいえ、なんていうか終わりのない戦いをしてる気がしてきて、消耗し疲労する社長も多いんですよね。
となると、自分でコントロールできて価格競争に巻き込まれにくい
独自のものを作りたくなるのが人情ってもんです。
独自商品というのは、
すでにある商材の名前やパッケージを変えて仕入れるOEMであったり、
完全オリジナル商品を工場につくってもらう製造委託だったりです。
アパレルなら韓国の東大門で仕入れたりします。
工業製品なら中国がやはり探しやすい。
サプリメントや健康食なら日本国内でも世界各国でやれるでしょう。
で、これ本筋では間違ってないと思います。
僕のクライアントさんでも、転売や他メーカの商品を仕入れて小売で販売するビジネスをしてから、
D2CやOEMに切り替えて、成長させた人は結構います。
自分のやってるオーダースーツも、D2Cに切り替えたタイミングがよかったんで成長させられたと思っています。
でもね、残念ながら失敗したケースもたくさん見てきたし、
コンサルで経験もしました。
それは単に確率論の話もあるんですが、
9割以上のケースは失敗するべく失敗した感じなんですよね。
しかも、小売のECが成功していればいるほど、失敗率が上がったりもします。
不思議ですよね。
だってECという世界ではベテラン。酸いも甘いも経験済みの人なのにです。
ということで今日は、なぜ小売から独自商材にシフトすると失敗するケースが多いのか?をお話します。
今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
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