あと1ミリで儲かる時と、無理ゲーの境目はどこか?【607回】
「無理ゲー社会」
僕の好きな作家。橘玲さんの最近の本です。
”無理ゲー”って言葉は、もともとは読んだ通り、難しすぎてクリアできないゲームのことを指したのですが、
今では「解決できない問題」全般に使うことが多いです。
この本が説くのは、今の社会で成功や幸せを掴むのは無理ゲーだよって話。
・今は世界的に知識や知能の高い人が成功するようにできている。
・今は知能や知識を持つ人が経済的にも社会的な地位も時間的猶予も持てるように有利になっている。
・しかも「知能の高さ」「知識の量」は、遺伝的なものや、生まれた家庭の環境で決まってたりする。
・知識や知能持っていない親の子供は、遺伝や経済的な理由でその子供も持てない傾向が強い。
・末代まで経済的にも社会的にもアッパークラスにはなれない悪循環が起こる。
ものすごく単純に言うと、能力の高いやつだけが幸せになるし、努力でなんとかなることじゃない社会だよねってこと。
それなのに、リベラルな人は「自分らしく生きろ。」「人生100年代は自分のキャラをマルチに持て。」とか言うわけです。
もちろんそう説く人は、知能と知識を持つ人。今の社会では強者ですね。
生まれついて身長が高くて、ジャンプ力のある人が、低身長で運動神経の悪い人に、
どこの学校にいってもバレーボール部に入って活躍できるチャンスがある!プロにもなれる!これからはバレーさえできれば最高の人生が送れるぞ!
こう言ってるような滑稽さがあるわけです。
「知識」とかって、その人の努力次第なところが当然もあるんだけど、そもそも「努力できる」っていうことそのものが、
遺伝的な資質とか、学費を支援してもらえる親がいるからこそ与えられる環境とかが作用します。
なので、その人の努力だけで獲得したわけじゃないのもあるだろうなと。
すなわち、今の時代はは知能や知識を持たない人にとって無理ゲー社会ってわけです。
あ。今日は書籍のレビューがしたいわけじゃありませんでした。
そろそろ本題に戻しますね。
さて、こういう無理ゲー。
実はビジネスの中にも存在します。
しかも、リベラルな世界が実現したら、より良い世界ができそうだけど、実は完全に能力が低い人にとっては無理ゲーなのと同じで、
ビジネスにおける無理ゲーも、実にわかりにくい。判断しにくいんです。
「グーグルに勝つサービスを作る!」とかなら、
一般人にでも無理ゲーってすぐわかります。
こういうわかりやすいものじゃなくて、
さらっと聞いただけだと全然無理じゃなさそうなものの中に存在します。
このまま行けば、「めっちゃ儲かりそう。イケそう。」に見えるけど、実は無理ゲーってやつがです。
ということで今日は、気づかずに無理ゲーをしない方法をお話しします。
特に、あとちょっと何かをすれば成果が出るのに!とどこかで壁にぶつかってる場合、
実はそれ無理ゲーかもしれませんので、聞いてみてください。
今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
今すぐ聴くにはこちら
Podcast: Play in new window | Download
Subscribe: RSS