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販売か企画しか生き残らない。ネットビジネスのスマイルカーブ【617回】

働けど働けど、お金が全然残らない。

こう思っている人っていますか?
結構いそうですね。僕もだし(笑)

マーケティング上の問題だったり、無駄使いが多いって問題があったり、
いろんな原因はあるものの、一番やっかいなのは構造上の問題です。

こればっかりは、マーケティングがいくら上手でもどうしようもありません。

そんな時、腑に落ちる概念があります。

”スマイルカーブ”って言うんですが、知ってましたかね?

もともとは電子機器とかIT製品の製造業の収益率の考え方を、台湾のメーカの創業者が提唱した概念です。

簡単に説明しますね。

製造業のビジネスの流れを、ざっくり横に並べると、こうなるじゃないですか?

企画設計→製造→販売サービス

企画設計、製造、販売。各段階ごとの収益率を棒グラフにすると、左の企画設計と、右の販売サービスが高くて、真ん中の製造は遅しく低くなります。
企画設計、販売サービスは儲かるけど、製造は儲からないってことです。

このグラグを線で結ぶとUの字になります。
「 U 」 こんな線になります。

笑うと口がUの字になるじゃないですか?
なので、スマイルカーブって呼ばれています。

実在する企業に当てはめても、そうなってます。

Appleは企画設計をして、製造はしていません。
そして販売とサービスは抑えています。

だからこそ高収益。

アマゾンは右端の販売とサービスによって覇者になったのはいまさら言うまでもないですね。

ドロップボックスは、ストレージ貸しでなく、便利な保存ツールというサービスを提供しています。これも右端のプレイヤー。

逆に日本が誇るべきだった製造業は、スマイルカーブのど真ん中。
収益は下がる一方なのもわかります。

余談ですが、この真ん中の製造業なのに高収益の国があります。
それは中国。製造でもコストが鬼のように安い場合は逆スマイルカーブっていって、
真ん中の製造が一番儲かるんですよね。
でも人件費が先進国の日本ではそれは無理ですから、やはり製造業の収益率は構造上低くなります・

さて、やっと話を戻します。
構造上の理由で、ネットのビジネスでもお金が残らないことがあるよって話でした。

このスマイルカーブは、僕らネットビジネスにとっても示唆に富んでいる概念なんです。

ということで今日は、このスマイルカーブを使って構造的に儲からないビジネスになってないか?
儲かる構造にするにはどうするか?をお話しします。

一度見直す材料にしてみてください。

今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
*メール下部に文章バージョンもおつけしています。*

 

動画で見る|販売か企画しか生き残らない。ネットビジネスのスマイルカーブ

文章バージョン続き|販売か企画しか生き残らない。ネットビジネスのスマイルカーブ

ネットビジネスのビジネスモデルにスマイルカーブを当てはめてみましょう。

■ECで販売だけしている場合

たとえば、すでに存在するブランドの商品を仕入れて物販をしているとします。
この場合、販売とサービスの右端を抑えていますので収益率が構造上伸びないことはありません。

それは転売でもしかり。
でも、企画設計の右端は抑えられないので、販売とサービスの右端を徹底的に強くする必要があります。

中途半端だと価格競争に辟易として疲れるだけになります。

多品目を扱い、会員を絶対的に多く持つECサイトに育てるとか、
もしモール転売をいているなら、品数とチャネルを徹底的に増やすといったことです。

それならお金が残らないなんてことにはならないのじゃないかと。

とはいえ、販売力を強くするって簡単に見えて大変は大変です。
その場合は、左端の企画設計も手を出すことが必要ですね。

つまり、独占販売権を獲得したブランドを扱うとか、製造委託でいいから独自商品を作るかってことです。
アマゾンにはどうしてもなれない販売に偏った小売がプライベートブランドとか、D2Cにむかうのは必然かもしれませんね。

■独自商品を開発した場合

右端の企画製造の場合はどうでしょうか。

ネットビジネスをする人で、商品しか作らず販売をしていないってことはあまりありませんが、
たまにいます。

企画設計だけして誰かに売ってもらいたいと思ってる人です。

この場合、スマイルカーブでは儲かることになってますよね。

でもそうはならないことが多いです。
それは単純に販売に強いプレイヤーは売れる商品しか売ってくれないことに起因しています。

てことは、よほど人気のある商品を企画できてないと難しいのですよね。
選んでもらえません。

とはいえ、ちゃんと売れば売れるはず。
であれば、自分で右端の販売網を作るほうが早いです。

または、企画設計をしまくって、誰しもが売らせてほしいと言われる商品を当てるまで
続けるかですね。

今はクラウドファンディングという便利なチャンネルもありますので、当たるまでリリースし続けるって気概があれば
スマイルカーブの左端を抑えられるんじゃないかなと。

■コンテンツ販売をする場合

オンラインコースやら、オンラインコンテンツのビジネスも物販と同じことが言えたりします。

スマイルカーブで言えば、右端の販売をしているか、左の商品の企画をしていれば収益は最大化しそうなものですが、
そうとも言い切れません。

自社で商材を作らずに専門家が作ったコンテンツを売るだけってこともできますが、
その場合は、Udemyやストリートアカデミーくらい強力な販売力と、多品目を扱っていなければ
収益が伸びません。

ただただ、コンテンツ保持者の顔色を伺うだけになりがちです。

逆に商品の企画設計ができているとしても、販売網を持たない場合は、プラットフォームでその他大勢と同じように安売りすることになり、
あまりよろしくありません。

その場合は、相当とがってて、希少性のあるコンテンツでなければ勝負になりにくいねすよね。

となると、平凡でも商品の企画設計と、販売網をともんもっているのが平均的に収益を伸ばせることになります。

■デザイン、翻訳、受託業の場合

収益が伸びず、お金が残らないと悩み、一番しんどいのはネットビジネスにおける製造業です。
代表的なところでいえば、翻訳、通訳、ホームページ制作、デザイン、ライティングなどの作成代行業。

スマイルカーブのど真ん中だからですね。

僕も創業当初ホームページ制作業だったんで、辛さはよくわかります。
この場合は、右か左に寄せるしかありません。

つまり、受託製造じゃなくて、サービス化することです。
たとえば、通訳であれば、仕入れや検品といった取引の中に介入しちゃいます。
または通訳のマッチングサービスをやるとかですね。

ホームページ制作なら、制作ではなくてそれに伴うコンサルティングサービスをやるとかです。

そして最後の手段は、中国で成功した逆スマイルカーブを目指して、コストをめっちゃ安くすることですね。

たとえば、ベトナムでプログラム開発を請け負うオフショアとかはその代表的な例です。
(今はベトナムも人件費高いのでそうでもないですが、日本や先進国よりははるかに安いです。)

それなら、製造をやっていても収益は最大化できるようになると思います。

■てか、販売か企画抑えてもダメじゃん。

ここまでスマイルカーブをネットビジネスに置き換えて構造的に儲からない形にしないようにしようねって話をしました。

が、お気づきだと思うんですが、スマイルカーブでよしとされている販売や企画設計って、
それだけしててもダメだったりします。

ダメってか。突出しないとダメんですよね。

なので平凡な起業家が収益を最大化しようと思うと、スマイルカーブの両はしを抑える必要があったりします。
ここが今日の結論です。

商品を扱うなら、企画と販売を両方抑えるべし。

または、ものではなくサービス化するべし。

最後の手段はコストの安い国で作って利益率を上げるべし。

てことになります。

転売しているなら転売の巨人になるか、独自商品を売るほうがいいし、
コンテンツ売ってるなら、企画も販売も両方抑えるべきです。

受託製造業をしているならサービス化をするか、安い国で作るかしたほうがいいです。

あ、ちなみにサービスにしても自分が提供している限りは労働時間以上儲からないって
別の問題が出るのですが、これはスマイルカーブは関係なくて
単に組織化とマーケティングの強化で解決できますので、はしょりますね。

いかがでしょうか?

楽に儲けてる人と、苦労している人の差って
行動の量ももちろんあるけど
ただ単に、参入したタイミングとか、構造的な問題ってことも多いので、
悶々としているとしたら、一度気にしてみてください。

ではでは。

ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、
もっと理解したい人はそっちもご覧ください。

【雑談】ひつまぶし

僕はうなぎが大好きです。
ここまで高くないなら週1くらい食べてそうなくらい好きです。

それを知ってかしらずか、

「お前は本物のひつまぶしを食ったことがあるか?」

突然友達にそう言われて、そういえば名古屋本場のはないなと気がつきました。

そこでおすすめされた 「まる屋 本店」 というひつまぶしで有名な店に。

ランチで4000円以上するですが、うなぎだししょうがないかと。

結果。

めちゃうまいです。

なんていうんですかね。うな重のうなぎとちょっと違いました。
カリカリ具合が強いというか・・・。

実は東京のものとは、焼きかたが違うらしいですね。

(僕は大阪出身ですが、大阪時代にひつまぶしなんて高級なものを食べたことは当然なくて。。。)

食感が違うんです。

まずはそのまま食べる。
次に薬味を入れて食べる。
最後に出汁茶漬けで食べる。

この手順は同じなんですが、
なんともいえない美味しさでした。

で、2週間後に、家族でまた行ってしまいました。

これハマりそうですね、
個室もありましたしね。
会食にも使えそうでしたよ。

まる屋 本店 おすすめです。

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