円安で困ったらどうするか?【623回】
円安ですねー。
って呑気に話してる場合じゃない人もめっちゃ多いです。
「もう!円安でどうしうもない!」
なんて会話をクライアントさんとも毎日のようにしています。
あまり関係ない人にとってはピンとこないと思うんでざっくり説明します。
ちょうど去年の秋くらいは1ドルの円相場は110円くらい。
それが今は130円で、20%上がっています。
ユーロにしても去年は130円くらいだったのが137円だから、5%くらい上がってますね。
例えば、ある健康食品をアメリカの会社からドルで購入してるとします。
仕入れ価格が30ドル。
日本での販売価格は1万円。
日本では円で売上をして、引き出し時の為替レートでドルで売上現金を送金するなり引き出しているとします。
1ドル110円の場合は日本の売上をドルに変えてから、仕入れ代金を支払います。
つまり、1万で売上たものが、90ドルの現金になり、
そこから仕入れに30ドル使います。
その30ドルが、1万円でまた売れると、これが90ドルで現金になりますので、
手元には60ドル残ります。
1ドル130円に上ると、ドルで現金化するときには75ドルに減ります。
この75ドルから、30ドルで仕入れます。
これが1万円で売れると、75ドルのドルになりますので、30ドルを引くと残るのは45ドル。
15ドル減ります。実に25%。
月に1万ドルの利益があった人なら、2500ドル減るわけです。
これって、利益率が高いケースで話してますので大したことないように見えますが、
利益率が20%とか30%でやってるとしたら、実際破綻するくらいインパクトがあります。
当然、単に円でデザインや、コーチング、プログラムなどの受託サービスをしている場合も、
手取りが20%近く目減りしますのでギリギリな収益で生活している人の場合はゆゆしき問題。
幸いうちのクライアントさんは利益率が低いビジネスをしていませんし、
これまでの歴史で為替のリスクをどうとるかって工夫がしてあります。
だからこそ、「円安困った!」ってのも愚痴のレベルかもしれません。
とはいえ最近の円安は「何かしなきゃ」って思うほどには変化が激しいです。
ってことで今日は円安にどうするか?ってことこを現実的な線でお話しいたいと思います。
今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
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