あなたの右腕の作り方【629回】
目次
「私の代わりに誰かいろいろやってくんないかなー」
ある程度事業が軌道にのると思うこと。
それはほぼ決まったルーティーンをこなす人と言うよりも、
自分の気まぐれも含めて臨機応変にいろんな雑務を拾ってくれる人と言うようなイメージだと思います。
ときには自分が不得意な細かい作業やってくれたり(社長はたいてい苦手)、
ときには数字を出してくれたり(社長はたいてい苦手)、
ときには思いつきで言ったアイディアを嫌な顔せず実行する準備をしてくれたり(社長は思いつくだけ)、
そんな人のことだと思います。
人はそれを「右腕」と読んだりします。
まぁ別に左利きの人にとっては左腕でしょうし、手足の不自由な方にとっては「手足」となるので
呼び方はどっちでもいいです。
今日はそんな「右腕」がどのように作られるか?って話をします。
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文章バージョン続き|あなたの右腕の作り方
右腕の定義をちょっとしてみましょう。
今日の「右腕」は上場企業とかスタートアップとはちょっと違うニュアンスで語ります。
自分は商品開発や情報発信などに力を入れて、マーケティングやマネジメントは全部任せることができる。
みたいな意味では使ってません。
それは先に言いますが、あなたと僕らの会社ではそんな人はアサインできません。
例外はありますが、創業期からそういう得意分野を明確に意識した上で同じ情熱で会社を作ったなら違いますけどね
そんなのやってないでしょ?って意味です。
優秀なデザイナー、Web担当者、カスタマーサポート、受発注担当、
広告代行者といった専門スキルの高い人を刺しているのでもないし、
毎日膨大な量の作業をしてくれるかけがえのない人ってのともニュアンスが違うんですよね。
どっちかというと、なんか自分以外の人で唯一、会社や自分の心配をしてくれる人。
自分以外で唯一会社と一心同体の気分でいてくれる人。
すべてを肯定的に捉えてくれる人。
Noを言わない人って感じのニュアンスです。
味方?
って感じですね。
この程度と思うかもしれませんが、会社を成長させる上でも
社長の精神状態、健康状態を守る上でもこういう意味での「右腕」がいるだけで全然番うんですよ。
ちなみに別に1名じゃなくてもいいのです。
労働時間が短いか長いかとかもあまり関係ないのです。
素養があれば、存在そのものが貴重です。
では「どうやって作るか?」ってことなんですが
いくつかの絶対的な条件があると思っています。
それがこれ。
1、右腕に期待する動きをしてくれてる。
右腕って作るんじゃないと思うんです。
なってもらうんでもありません。
右腕だと気がついて、右腕としてしっかりメンテナンスを欠かさないことが大事じゃないかと思います。
気がつくってどういうことかというと、
どんな仕事をしているにせよ、ある程度付き合っていくとその人にこういう性質があるなって気がつくと思うんです。
・オーバースキルのことでもやろうと試みてくれる。
・常に味方をしてくれる。
・業務をサボらない。
・どんな悪い指示をしても全部Yesで否定的ではない。
・自分(社長)や会社のことを気にかけてくれる。
この性質の前には、子供が小さいから日中は仕事できないとか、
スキルが足りなくて不満なクオリティの成果物が存在するとか、
たまにポカをするとか、
あんまり関係ありません。
なぜなら業務委託を行う外注とかと求めてることが全然違うからなんですよね。
逆に言えば、この資質がないのにスキルが高いだけで、
速度が早いだけで、右腕にしようとしてもうまくいきません。
常に味方だけど、業務をしっかり行わないとか、
どんな悪い指示をしても結構Noで否定的だとか
そういう人も右腕になりえません。
右腕は「する」んじゃなくて「いる」んですよね。
2、スキルが不足している部分は専門スタッフを雇う
間違ってはいけないのは僕らあなたにとっての右腕はスキルが高いからじゃないのです。
スキルを高くて、右腕みたいに全肯定みたいな人は贅沢ってもん。
もし右腕の人がWeb作成とかが苦手なら、そういう外注さんを抱えてあげればいいと思います。
もし右腕の人が文章書くのが下手ならライターをスポットで外注すればいいと思います。
もちろんその仕事やタスクをしっかり実行しようとしてないとか、
そもそも実行するための段取りすらできないとかだとダメですよ?
やろうちしてるけどできない場合は、無理させてはいけないってのがミソです。
それを求めてないからです。
逆に広告を専門に広告代行を外注した場合、その人のスキルやクオリティが低い場合は
維持する意味はありません。すぐ入れ替えるべきなんです。
3、贔屓する。
当たり前ですが、右腕の人はあなたにとってめちゃ大事。
いなくなると会社もやばいなくらい思うと思うんですよね。
特別扱いしてあげてください。
その右腕が嫌いって言ってる別のスタッフがいたら、
中立なんて保たなくてよくて、文句をいってるほうを切ります。
こういう意思表示も必要です。
4、能力向上をコミットさせない。
ありがちなのは、期待するからこそ、さらなるスキルアップをしてほしいとおもうじゃないですか?
そこで個人の目標をたてて、その達成度を測ったりしがちです。
売上目標かもしれないし、
KPIとして設定している会員維持率かもしれない。
これはやめておくほうがいいです。
あ、一般的な企業ならあたりまえです。
が今日話している定義は違います。
心やさしき右腕さんは、こんなこと言われたら額面通り受け取ります。
「私は今の状態だとまだ不足があるのだな。」
「もっと向上しなければ役にたてないから迷惑かけるのだな。」
職業人として目標をたててより高いレベルを目指すのはあたりまえかもしれないけど、
あなたの右腕さんにとっては違う意味に伝わります。
「今の君では不満なんだ。」
というメッセージになりえます。
てか、そんな売上向上とかさ。
KPIとかを向上させるのは社長がやれって話。
作業するっていみじゃなくて考えるのも指示するのも社長です。
で達成しない場合は社長だけの責任。
自分が無能なんですよ。
もちろん数字は共有するべきです。
自分はどんな目標でやろうとしてて、どんなことを達成したいか?
これを数字で示し、まだ足りないんだと共有することは逆に必要です。
それだけで「右腕さん」は勝手になんとか私も力にならなければとスイッチを入れてくれます。
そうじゃないとしたらその人は右腕として選ぶべきじゃなかった人ってことかなと。
5、報酬はしっかりと。
じゃ報酬もめっちゃ高くないとダメか?っていうとそれも違います。
最悪なのが成果連動型とかですね。
右腕に期待することと外れすぎです。
成果は社長が出すんですよ。
または右腕さんが頑張ればほっといても成果がでる仕組みをつくるんです。
そして破格の報酬を出すってのもちょっと違うんですよね。
あ。違わないんです。
報酬が高くして嫌な人なんていないし、右腕さんもやはりやる気を出してくれるのは間違いない。
でもね破格の給与を払うから右腕になってねみたいな順番だと絶対うまくいきません。
さきほどの右腕の資質は報酬では買えないのです。
実際僕のクライアントさんのこれまでの経験でも、いきなり破格の報酬を出すかわりに
右腕になることを期待した人で、実際そうなった人はいません。
単に高給取りのスタッフが増えただけになりがちです。
でも右腕さんはあなたの会社にコミットしてくれてます。
できるかぎりの時間を使ってくれますし心配もしてくれます。
それならば、やはり生活を支えるまっとうな報酬は前提として必要ですよね。
ここは守ってください。
やる気だけで給与もなくて長期間右腕なんて無理です。
伝わりますかね?
もちろん人によってこんなの違うんですが、まんざらはずしてないと思いますよ。
ぜひ右腕さんは作ろうとせず気がついてください。
そして重要なポイントを履き違えずにケアをしてあげてくださいね。
きっと事業の成長にめっちゃプラスになると思います。
なにより精神面で安定したりもすると思います。
結構100%の理解者とか味方っていないですからねー。
ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、
もっと理解したい人は、そっちもご覧ください。
【雑談】Sの男 Sの女
ダークトライアドって言葉があるそうですね。
マキャベリスト=目的のために手段選ばない
サイコパス=人の気持ちはわからない
ナルシスト=自分最高
この3つの資質を持つ人なんだそうです。
近づくと火傷するか、迷惑を被る代表選手みたいな人たちですし、
男性だとたいてい異性にはクソ男(笑)
でも、こういう人はモテますよね。
めっちゃモテます。
でかい組織を率いてる場合も多いですし
成功者と呼ばれる人やインフルエンサーにも多い。
逆にダークトライアドの資質ゼロの人は
くすぶってたり、モテなかったりします。
で、どうでもいい話ですが、
僕 ダークトライアド な人に昔から人気ありました。
特に男性。
そんな人は深く付き合ってると、しんどいしめんどくさいだけなんですが、
相手は僕が好きみたいな?
自分が真逆の性格だから使い勝手がいいのでしょうね(笑)
だからかわかりませんが、
ダークトライアドの男に振り回されてる女性から
相談されることもすっごい多かったです。
ま、結局その男性のことが大好きだってことを再確認しているだけなことが多かったですけどね。
僕はダークトライアドな人でもいなせますが、
もし人に振り回されてしんどいと思ってる人がいたら、きっとその人ダークトライアドだから
気をつけてくださいねー。