自分を商品にして売るためのコツ【第663回】
目次
「あの人が勧めてるから買う。」
「あの社長が出演しているから買う。」
こういうマーケティングができれば最強です。
広告のトレンドも、SNSの流行も、
円安も、人件費の高騰も関係ありません。
自分のことを「好き」「信頼している」「憧れてる」「期待している」こういう人のリストさえあれば、
売上が安定します。
物を売っても良し。
有料サロンみたいなものを運営しても良し。
オンラインコンテンツを販売しても良し。
協会ビジネスをやっても良し。
どこかで心臓病を患う子供がいてクラファンして多額の寄付を集めるも良しです。
これだけ変化の早い時代だと、しばらくこの手の自分を売るビジネスが最強なのは
変わりなさそうです。
ただですね、
自分を商品にしたときに、いくら人気があってもビジネスにならない場合と、
すごくうまくいく場合があるんですよね。
セオリーがある程度あるからなんです。
ということで今日は自分を商品にして売る場合の大前提や注意点をお話しますね。
動画で見る|自分を商品にして売るためのコツ
文章バージョン続き|自分を商品にして売るためのコツ
まず最初に自分を商品にして売る具体的な手順から。
自分を商品にして売るといっても、アイドルやアーティスト、トップクラスのインフルエンサーの話はしていません。
そういう人は言葉の通り自分が商品ですから、自分の名前の入ったタオルとか缶バッチが売れるわけです。
話したいのはそういうのじゃありません。
このへんはもはや才能の差で最初から勝負が決まってるか、偶然の産物だったりしますので、論じるだけ無駄だと思うからなんですよね。
ここで話している自分を商品にして売るっていうのはもっと具体的で現実的で手触りのある話です。
あなたが開発したり、仕入れたりした商品やサービスが、あなたが売ってるからこそ売れるという状態のことです。
例えば、自分を美しく見せる努力を怠らないあなたは、自分のリストから信頼されているので、美容液を開発しても、痩身ベルトを開発しても、
提携パーソナルジムをお勧めしても、面白いようにみんなが買うというような状態のことです。
例えば、投資についてあくなき探究心を持つあなたは、自分のリストから期待されてりうので、投資についていろいろテストする有料サロンを主催すると、
みんなが列をなして参加するというような状態のことです。
お金の教養スクールをリリースしても大量の人が受講してくれます。
例えば、留学斡旋について数多くの実績を持ち、自分も留学経験者で、コツやトレンド、注意点、裏側などを伝えているあなたはリストから信用されます。
なので留学コンサルや留学斡旋の会社を経営していると、みんながこぞって依頼してくれるような状態のことです。
こういう状態を自分を商品にして売っている状態と呼びます。
で、この状態をどのように作るか?なのですが、この自分を商品にしていろいろ売れるようにするためには絶対に満たさないといけない要素が3つあります。
■1:リストを持っている。
なにはともあれ、あなたのことをいつも気にかけてくれる人の手段が必要です。
つまりコミュニティです。
SNSでのフォロワーでもいいのですが、それだとちょっとライトすぎて全員がリストとは呼べないんですよね。
なので、多くはメルマガのリストの集合体になることが多いと思います。
なにはともあれ、この数がある程度は多くなければいけません。
逆に言えば、自分を商品にしたいなら、まずはこのリストの数を増やすことが最初の仕事になります。
■2:目指しているものが共通の人をリストにする。
とはいえ、どんなリストでもいいかといえばそうじゃありません。
「趣味も人生の目標も、価値観も違うけど、あなたという人間そのものに惚れた。
だからあなたが進めるものはなんでも買う。」
残念ながら、こんなふうにはなりません。
闇雲に「なんかこいつ面白い。」みたいな感じでリストを集めても、商品やサービスは買わないのですね。
最低でも、目指している何か?と人生においての価値観は共通していなければなりません。
たとえば人生のおいて可愛さ、美しさは重要だと思っていて、それを目指しているという点だったり、
人生において英語を上達させることは重要だとおもっていて、それを目指しているという点だったりです。
ビジネスを成功させたい。
金持ちになりたい。
自分らしく自由に生きていきたい。
こういうのです。
■3:親分として情報を発信しみなを導いている。
親分っていろんな意味がありますが、
このリストにおいては、リストの人の中で一番その目標に向かう情熱があって、
リストのみんなより先に進んでその道を示したり、背中を押したり、前に一緒に進もうと歩いてくれる人のことです。
だから一番達成している人である必要はないんですよね。
たとえば美しさ、可愛さを目指しているリストの中で一番美人ってことはあまり考えにくいと思います。
一番お金を使えるわけでもないかもしれません。
でもそのことに一番情熱を注いでいたり、工夫をしていたり、一番みんなに情報共有をして啓蒙している人であれば
それは親分ということになります。
極論をいえば、その中で発信回数が一番多いだけでも十分親分の資質は満たしています。
ちなみに・・・このテーマって以前がっつりセミナーしたことがあるんですが、
ちゃんと説明すると1日くらいかかります(笑)
なのでざっくりした説明をしましたが、大体こんな感じの条件を満たせば自分を商品にして
最強のビジネスが運営できます。
例えばですね・・・
お金の知識を得て、経済的に自由なライフスタイルを送ることをゴールにするリストを持ち
その親分になって自分を商品にするとします。
最初に” 無料お金の教養講座」みたいなものを配ってリストを集めます。
集めたリストへ常にお金のこと、ライフハックなんかを自分の経験なんかを交えて発信します。
リストが増やし続けるんだけど増えてきたら
お金のEQを高めるサロンみたな月額サービスを提供してみたり、
投資講座を高額で販売してみたりします。
そして時には各地でオフ会みたいな催しをやってみんなでお酒のんでうぇい!と乾杯したりします。
そうこうしているうちに組織が大きくなったので協会ビジネスに切り替えて講師を養成したり、
書籍を出版したりします。
こんな感じ。
ただね、これだけだと簡単に見えるんですが注意点というか落とし穴があります。
それは共通の目指すものの設定のところ。
自分を商品にするためには自分の集めたリスト=コミュニティの中で自分が親分にならないといけないと言いました。
そのリストの人々には共通の目標がなければならないと言いました。
親分はその目指すものについて一番情熱を注いでいたり、一番多く情報発信をしてみなを導いていなければならないと言いました。
となるとですよ?
共通の目指すもの=テーマっていうのは、あなたが得意っていうか、好きっていうか、情熱を注いでるものに左右されますよね?
ゴルフかもしれない。
ワインかもしれない。
釣りかもしれない。
ダイエットかもしれない。
お金儲けかもしれない。
投資かもしれない。
ハンドメイドクラフトかもしれない。
人材マネジメントかもしれない。
人生の充実かもしれない。
婚活やパートナーシップかもしれない。
でもね、目指している物によっては肝心の商品やサービスが売れないんです。
例えばサーフィンだとしましょうか。
サーフィンって上手になりたいとか、楽しみたいって人はたくさんいますので親分にはなれます。
が、そのためにお金を使うほど情熱的とか、問題意識があるテーマではないんですよね。
この場合はいくら自分が売れてもマネタイズで失敗しがちです。
つまり、第4の条件があるってことなんです。
■4:お金を払うほどの情熱や問題意識、コンプレックスがある。
自分を商品にして売るにはその目的のためには多額のお金を使っても良いと思える人が
多くいるテーマでなければなりません。
・高い問題、深い悩みがある。
・大きなコンプレックスがある。
・異常な情熱がある。
こういう分野に限定されます。
余談ですが、「自分の好きなことで稼ぐ」が難しいのはここに理由があったりします。
ということで自分を商品にするとなんでも売れるというのはその通りなんですが、
ただしテーマは限定されるってことなんです。
これを知らずに、人気あるんだけどあんまり儲からない人も結構いるんですよね。
逆に言えば、今までの4つを満たせば最強のビジネスが運営できると思います。
当てはまる人、ぜひチャレンジしてみてください。
ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、
深く理解したい人は、そっちもご覧ください。
【雑談】イキってる人
日本のお笑い芸人の「バカリズム」さんという方がいます。
その人のネタで「非凡感を出す方法」ってシュールなネタがあるんですが
その一番目が
「影響を受けた人、尊敬する人はいない。」と答える。
ということらしいです。
僕はめちゃ笑いました。
本当にそう答える人がたまにいるいる!と(笑)
てことで結構イキってる人が世の中には多いんですが、
ま僕も例外なく本能的にはみんな”イキリたい”ものだと思うんです。
てことで非凡感を出してイキっていきたい人のためにいくつか紹介しますね。
SNSのフォロー先が0名。(誰かを私が追うのではない。みんなが私を追う状態に見える。)
世の中で流行ってるものについて、良さがわからないと惚けてみる。(自分の感性は特別だと演出できる。)
SNSのプロフは職業の名称ではなく「◯◯を生業にしています」と書く。(非凡な人はガツガツセールスなんてしない。)
サイコパス診断でサイコパスになるように答える。(バカと天才は紙一重感を出せる。)
こんなのでした。
全部”あるある”でよく人を斜めから観察してるなーと感心します。
本当に毒々しいというか、ひねくれたネタなんで、ハッピーなネタが好きな人は好きじゃないと思うんですが、
ひねくれてるからなのか、僕好きなんですよね。こういうの。
追伸
イキるってわかります?
大阪の方言で「カッコつける」「気どる」って意味です。