ビジネスで搾取される人、搾取されない人。【第679回】
目次
「この人騙されてるんだろうな。」
こんなふうにやるせない感情になることがたまにあります。
その人はお客として搾取され騙されてることもあるし、
ビジネス上で搾取されたり騙されてることもあります。
ひどい時には最初お客として騙されて、そのうち販売側として人を騙すのに加担してしまってる場合もあります。
しかも本人は1ミリも気がついてなかったりします。
無邪気に無意識に搾取する側にも回ってしまいます。
とはいえ、騙されてる時ってものすごくよくできた話なことが多いので、
能力とか関係なく騙されます。
嘘だと判断する基準もないので、気がつくのが難しいのですよね。
ググってもイマイチわからないことが多いんです。
そんな時おすすめなのがchatGPTなどのAIを使うことです。
今日は騙されてるかどうかをチェックするための使い方をご紹介しますね。
特にまさに今、最近知った”すごい”ビジネスモデルや、サービス、投資商品、健康系の商品があるなら、
ちょっとだけ気にしてみてください。
YouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
*メール下部に文章バージョンもおつけしています。*
動画で見る|ビジネスで騙されないAIの使い方
文章バージョン続き|ビジネスで騙されないAIの使い方
ケース別にいくつか例え話をしてします。
■投資話の場合
数年前僕の周りで投資詐欺がありました。
ある投資商品に投資すれば月利20%でリターンが得られて、
元本を割るリスクは限りなく低いというものでした。
手法は暗号資産の世界中の取引所間の価格のタイムラグを利用して
高速で低いところで買って高いところで売るという取引で利鞘を稼ぐというものでした。
こうやって字面で見ると嘘であると一瞬でわかるかもしれませんが、
騙された人は大真面目。
なぜなら「暗号資産(仮想通貨)」という金持ちを実際生み出しているものを扱うことや、
誘われている人が金融にそれほど詳しくないこと、
友人から勧められたりしていたこと、誘われた友人は実際毎月20%のリターンを得ているらしいことなどから
嘘と判断しづらかったみたいなんですよね。
手口はなんのことはありません。
実際運用なんてせずに預かったお金から利益が上がってるように見せていただけです。
頃合いを見て倒産するとか、投資に失敗したとか言って逃げる算段です。
契約書でリスクは書いてあるので詐欺と立証するのも難しくなっていきます。
で、こういう時騙されないためにいろいろ調べるべきなんですが、
投資の知識がないと調べ方もわからないのですよね。
こういう時にAIを使って見てほしいのです。
ChatGPTに聞くのは「過去の事例と同じような商品からの平均パフォーマンス」です。
たとえばこんな風にです。
##
以下のような投資商品を提案されました。
この商品の詐欺性、実現不可能性を確認するために
これに類する過去の投資案件のパフォーマンスと、類する商品のパフォーマンスを教えてください。
投資商品の内容
・元本:ほぼ保証
・リターン:月利20%
・運用期間:最短3ヶ月
・投資対象:暗号資産
##
そうすると過去の事例と同じような商品のパフォーマンスと比較してくれて、
安全な月利20%は人類史上から考えてもないことがわかります。
これで「見たいものしか見ない」という病気に冒されていない場合は気がつけると思います。
繰り返しますね。
投資話の場合は過去の同じリスクの商品のパフォーマンスと、同じリスクの商品とのパフォーマンスの比較をAIにさせてみてください。
■健康系の商材やサービスの場合
他のケースも見ていきましょう。
先日、「ノニ」という植物由来の製品を取り扱っている方にお会いしました。
「ノニ」ってハワイやポリネシア地方とか東南アジアなどの亜熱帯地方で採れるのですが、
昔からものすごい健康に良いし、何かの問題にも作用すると言われている植物です。
だからジュースになったり、サプリになったりと健康食品として製品化しビジネスにしている人も多いものです。
ま、それはいいんです。
だって知名度もそこそこありますし、ビジネス効率もいいビジネスだと思いますので。
ただね、もしあなたがノニのことを知らなかったとします。
その成分を使ったサプリメントを作ってる会社から販売代理店にならないかと誘われたとします。
しかもその会社はノニは万病の薬であり、何にでも効く。
「こんな有名人も勧めてる。」「この人は**が完治した。」とかいう話を聞かされます。
でもみんな知らないので普及しないから、この普及に尽力してくれ。
つきましては200万円の商品をまずは購入してくれ的なことを言われたとします。
くどいですが商売として悪いといってるんじゃないんです。
利益が出るなら大いにやるべきです。
ただね、その効果効能を処方薬のようなものと信じてしまうとやっかいです。
だって100%信じてしまうと、仕入れの100万とかにも変に納得しちゃうだろうし、
なんなら使命感を持ってしまうと思います。
そうなると売り方も過激になっていきます。
当然コピーについては過大な表現になりますし、薬機法にも触れてしまうでしょう。
そのせいで搾取されてしまうお客さんも量産します。
友人からは「痛い人」扱いを受けるかもしれません。
でもね、一瞬でいいからAIに質問してみてほしいのです。
その時の質問は「論文の有無」です。
実際「ノニという植物がxxに効果があると断定できる根拠」を探してもらいます。
Pubmedとかの論文検索サイト含めていろんな角度から調べてくれます。
ちなみに、僕も今調べてみたんですが数多くの効果を実証した研究論文が見つけられないんです。
研究したとか、サンプルを調査したといった文書はあるかもしれませんが根拠とするにはちと弱い感じみたいです。
つまり、役にたつ人は体感としてたくさんいるし、何千年も伝わる人間に知恵なんだけど、
証明されてるわけじゃないっていう感じです。
古くから言い伝えられいるし、プラセボ(気のせい)というにはノニに失礼(笑)
「良いもの」「だれかを幸せにするもの」であることは間違いないのです。
言い方が難しいのですが、健康食品って”そういうもの”じゃないですか?
これを各国の法律に準拠しながら、いかにお客さんに効果を期待してもらうか?
そのお客さんにとっての効果を感じてもらうか?ということが重要だと思うわけです。
ここまでは騙されるとか搾取されるとかのテーマとは関係ありません。
この手のサービスでは気をつけようねってだけの話です。
健康食品はぶっちゃけ”そういうもの”として扱うものだと思います。
どう売るか?どう価値を感じてもらうか?ということを工夫するのが
この手のビジネスだと思うんですが、
100%処方薬であるかのように信じてしまうと悪手になります。
なのにこれを無闇に信じるとせっかくいい感じのビジネスが
とたんに怪しい詐欺的なものになってしまうんですよね。
わざとやる会社もありますが、本当に嘘を信じていると無意識にやってしまうのでやっかいなんです。
繰り返しますね。
健康系の効果効能を聞いた時に、それが万能であるかのような説明だった場合はAIに論文を探してもらってみてください。
いかがですか?
他のケースでも最近の大規模言語モデルのAIでは質問の仕方やプラグインの使い方で
精度の高い事実を教えてもらえますので、過去より騙されにくくできると思うんです。
ぜひ極論や夢のような話を聞いたら一度試してみてください。
ーーAIの詳しい使い方はもっとありますが、
コンテンツラボビジネススクール( https://www.contentslab.net/contentslab-business-school.html )
の方でも詳しく解説しています。
【雑談】沖縄
夏も近づいて、そろそろハワイや欧州に行きたい病になってます。
あ。説明しましょう。
私はサーフィンできて、毎日晴れてて、飯もうまくて、アロハな感じで、ま好きなんですよ、ハワイが。
コロナ前は無理してでも毎年夏は家族で滞在してました。
で、今年くらいからそろそろかなと思ったものの、
この数年で子供も大きくなりましてね。あれやこれや彼らもあるわけです。
この夏はまとまった日程も取れないのですよね。
そんな感じでまだ行けそうにありません。
でもね、旅好きとしては、もうね遠くには行きたいわけです。飛行機に乗ってです。
「行けばええやん。」って話なんですが、
そこはいろいろとね、あるんです。
で、妥協の産物が沖縄です。
4日くらいでいける。
夏な感じ。
飛行機乗る。
旅な感じもする。
てことで沖縄いくことにしました。
「は?沖縄いくならハワイいくっしょ!?」
と思ってたんですけどね。
みんなが沖縄に行く意味もちょっとわかったりしてます(笑)
なにげに10年ぶりくらいです。
沖縄ってエリア的にビジターがサーフィンをしにいくところじゃないのですが、
夏、海、飛行機、ってことで今からとっても楽しみです。