コンサルティングサービスについて
お問い合わせ

すぐに役立つコンテンツ

ビジネスで正論を言われても無視した方が良い理由【第682回】

先日ある社長からこんな話を聞きました。

その社長はあるサービスを扱っています。
そのサービスは販売代理店を通じて販売されています。

新しい販売代理店の人からこんな風に攻められたそうです。

「こんなサービスじゃ全然だめだ。顧客のためにはもっとこうするべきだ。修正を要請します。」

ご意見は”もっともなこと””確かにそうだ。”という意見だったそうです。
社長はこの意見に納得しつつも、そこまでやるとコストと時間がまた膨大にかかって現実的じゃないなとも思ったそうです。
そして同時にその強い口調に辟易としたそうです。

また別の社長からはこんな話を聞きました。

新しいウェブサービスサービスを開発しリリースするため、その機能についてスタッフとミーティングをしていたときの話です。

スタッフからこんなことが語られました。
「システム開発をする人はお金でやるのではなく、思いや理念に共感いただける、本当の仲間になってくださる方にお願いするべきだ。」

また先日Twitterではある定期購入サプリメントの販売方法について炎上していました。

その定期購入サプリメントの販売ページでは初回購入が通常5000円のところ500円になっています。
でも初回購入後すぐに定期購入をキャンセルしてしまうと3000円をキャンセル料として支払わなければならないというルールになっています。

炎上したのはここ。
これについて「けしからん。」と言う方々からの意見でした。

「そんなに安くしなければ売れないものなら、そんな商品売らなければいい。」
「そんな騙し打ちみたいなことするのは金儲けしか考えていなくてお客さん軽視だ。」

こんな感じです。

ちなみに、これらを意見された方たちの心境は複雑だろうと察して余りあります。

「言われている事は確かに正しい。自分が間違っているのだろうか?」
「でも、顧客から指摘されたことはないし、満足もいただいている実感がある。」
「しかも言われた意見に従ってしまうと、ビジネスの運営そのものや収益に多大なる影響がある。」

さて、ここまでの出来事を聞いてどう思われましたか?

見るからに正しそうなことを言われた時、あなたならどうするか?ということです。

悩ましいと思うあなたは、まじめで誠実な方ですよね。
答えは出ないかもしれません。

ということで、今日はこのメルマガでこのことについて考えてみたいと思います。

YouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
*メール下部に文章バージョンもおつけしています。*

 

動画で見る|正論を言われても無視した方が良い理由

文章バージョン続き|正論を言われても無視した方が良い理由

とはいいつつ・・・
結論から先に申し上げます。

正しいことを聞き入れる必要はないと僕は思っています。

正しいことなんて全部やっていては、おそらくスモールビジネスのほとんどは立ち上がっていきませんし、
聞き入れる正当な理由がないのですよね。

正しいことだからなんだから採用しなければならないように見えてるだけだと思います。

だからといって、邪悪になれということを言っているわけでもありませんし、お客様を裏切り騙せと言ってるわけではありません。
システム開発の外注を札束で叩いてコキ使えと言ってるわけでもないんです。

ただ正しい事をしっかりやるということを優先しすぎてしまうと、ビジネスなんてやれたもんじゃないし、
そもそも他人の意見って聞く必要ある?という話をしているんです。

少し理由を補足していきますね。

そもそも、その正論は経営者であるあなた以外の人の意見です。
金銭的にも討議的にも、そのビジネスに責任を取る人間である人以外が言っていると思います。

そして、そういう外部からの意見と言うのは正論であることが多いので迷ってしまうんですが、
ビジネスは、いかに与えられた条件の中で顧客に満足してもらいつつ利益を出すかと言うゲームです。
しかも責任を持つということもついてきます。

「いかに正しいことをするか?」ということが優先されるゲームじゃありません。

ちなみに僕はこういう外野から正しいことばかりを詰めて言ってくる人のことを「正論モンスター」と呼んでいます。

何故モンスターとネガティブな表現をしているかと言うと、責任を取らず、与えられた制約条件もなく、利益を出すと言うコミットメントもない中で「正しいこと言う。」だけであれば、
僕の小学生の息子でもいくらでも話せると思うからです。

繰り返しますが、ビジネスと言うのはいかに与えられた制約の中でお客様の満足度を得ながら利益を出すことが難しく醍醐味でもあると思うんです。
そのために工夫や知恵や努力や根気や能力を総動員するから面白いのであって「正しい事は何なのか?」と言うことを論じるだけの場所ではないと思うんですよね。

これも繰り返しますが別に正しいことを実装しようとすることは悪いことじゃないし理想はそうです。
でも正しいことって定義がそもそも曖昧ですよね。角度で全然変わりますしね。

だから極論「その正しいことは本当に正しいことなの?」という問答にまで発展するようなテーマだと思うわけです。

そんなデリケートで曖昧なものなのに、外部のしかも責任を取らない方が決めつけた正しいことみたいなものを聞いていると暇はないと思うんですよね。

そして何より「その正論らしきもの」は間違っている場合もあります。

もちろん自分自身が取り入れたい自分の思う正しさで、かつ工夫すれば実装できることならやればいいと思います。

でも誰かが正しいことをやれと言ってきたから修正しなければと思う必要はまったくないと思うんです。

この「正しいことを言われて困ってる」問題って、世の中のSNSや、レビュー欄、スタッフを交えた会議、もしくは責任を取らないコンサルタントを交えたミーティングでは、いたるところで行われています。

そして真面目な社長であればあるほど、気遣いの人であればあるほど、それらを全て受け入れようとしてがんじがらめになってます。
下手すると業績が悪化してしまいます。

なので今日はあえて強く言いますが、そんなモンスターの意見なんかは全部シカトする位で良いのかなと。

そしてそういう正論に悩む人であれば、あなたはもうすでに十分最大限正しくあろうとしてると思うんです。
もしかしたら正論モンスターより何倍も正しいことをすでにしているかもしれません。

ちなみに、なぜこんなに今日正論モンスターのことを僕がひどく言うかと言うとですね、昔の僕がそうだったからです(笑)。

若かったからと言えば言い訳になりますが、当時会社員だった僕は自分の仕事の能力に多少自信がありました。
それはいろいろな会社を渡り歩きそれぞれの会社で評価をされていると思い込んでいたからです。
なので自分自身に全能感があったんだと思います。

その結果当時の僕は今日話したようなガリガリの正論モンスターでした。

「正しいこと」「正しそうに見えること」ばっかり主張するので、上司や取引先からは明確に反論されないんです。
それでさらに調子にのっていました。
でも社長でもないし責任者でもないのだから、無責任でしかありませんよね。

だから余計そういう人を見ると、昔の自分を見てるみたいで「ウザいなー」って思います。
でもね、そのおかげで対処法もわかるんです。

正論モンスターさんは、自分が正しいと思ってますので、無下に断るとちょっと拗らせます。
なので優しい表現をして断ってみてください。

正論を採用しない時の回答方法を1つアドバイスをします。

「あなたが言ってる事はすごく正しいことだと思います。そしてその正しいことを意見してくれる優秀なあなたがいて感謝しています。すごく勉強になります。
しかし私たちの会社には力不足体力不足で、それを実行する力が今はありません。
なので、これ以上アドバイスをいただいてもあなたのせっかくの意見を採用できず逆に残念な気持ちにさせてしまうと思う。
つきましては、契約をご辞退させてください。(or別の活躍できる場にいかれたほうが力が発揮できるのではないかと思います。)」

こんな感じです。

ぜひこんな感じで正論モンスターさんの意見は排除していってください。

きっと平穏で努力するべきことを努力できる環境が戻ってくると思うんです。

言う時点で言うと正しいことではないのかなあと言う話になると言う話です

では!

【雑談】日本帰国中の人

6月から日本に帰国しているクライアントさんが増えました。
もちろん子供が夏休みだからとか、コロナが明確に開けたって理由でです。

僕はできる限りお会いするようにしているんですが、
お子様もご一緒ってことも多いです。

そんな時、特に欧州など北半球のご家族は日本の暑さにまずまいってらっしゃいます。
そして大都市の人以外は都会の人の多さに疲れちゃうみたいですね。

そして「ユニクロ」「スクランブル交差点」「ワンピースショップ」なんかに反応してくれつつ、
口々に「良い」とおっしゃるのが緑や自然の多さみたいですね。

鎌倉なんかは自然と日本家屋とかが融合しててとても良いそうです。

そういうのをリアルで聞いてると、やはり日本の観光資源は
カルチャーや食事以外に自然なのだなと実感させられます。

そりゃそうですよね。

ユニクロもアニメも輸出可能ですが、
自然だけはフィジカルを運んでもらわないと体験できないですもんね。

そして毎週のようにどなたかとお会いしつつ、
インバウンドもしっかりアンテナ立てておこうと感じる日々です。

最新の記事はこちら
メルマガに登録する
ここでしか知れない海外在住者のための
ネットビジネス/起業ノウハウ配信中

    お名前

    メールアドレス