モチベーションは便利な言い訳【第706回】
目次
「モチベーションが上がりません。」
「やる気が出ません。」
僕はこういう悩みを何千回は聞いたかもしれません。
あなたも人から何十回も聞いてきたでしょう。
自分自身も何十回も言ってきたと思います。
「モチベーションが上がらないから”XXができない”。」
こういう文脈です。
特に起業やビジネスの世界で、このセリフは倍増しますよね。
会社ならやる気がなかろうが、モチベーションがゼロだろうが、勤務はするじゃないですか?
タスクもこなすんだと思います。
でも、ビジネスは主体的なもの。
義務じゃないので、やらなくても誰からも起こられないし、
直近では困ることもありません。
未来に困るにしても、未来のリスクを回避する行動が取れるほど人の意志は強くありません。
選んでいる商材が「絶対に成果が出るもの。」であったとしても、
選んでる施策が「間違いなく成果がつながるもの。」であったとしても、モチベーションが上がらなければやりません。
とにかく、ビジネスにおいて「モチベーション」とか「やる気」って厄介な代物なんです。
ということで今日はこのモチベーションが上がらない問題についての解決策をお話しします。
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なぜこのテーマを話しているかというと、
僕はこういう悩みを何千回は聞いてきましたし、人より解決策を探ってきたからです。
だって「モチベーションはこうあげろ」などと偉そうにい言うだけで責任を持たない人と違って、
コンサルティングの現場では「モチベーションが上がらないからできない。」
そんな状態だと何も進まないからです。
つまり自分ごとでもあるんです。
何人もの「やる気でない問題」を抱えているわけです。
そして最近気に入っている答えがありますので、それを披露します。
「どうやってモチベーションを上げているんですか?」
「やる気がない時どうしているのですか?」
それは僕がこのように質問された時の回答に集約されます。
答えはシンプルです。
「んなもん、モチベーションが自在に上げられたり、やる気が出るなら、
僕がが教えて欲しっすよ!」
これ。
誤解を恐れずに言えば「”やる気まんまん”なんてことほとんどないっすよ?」となります。
当然、手が止まってしまったり、億劫に感じたりすることも多いです。
ではどうしてるのかというと、ただ単に「やるべきこと」として粛々と手を動かしてるだけです。
つまり「仕事ですから。」ってのが一番しっくりくる表現です。
モチベーションなんて人生のさまざまなバイオリズムの中で常に上下するし、
やる気なんてメーターがついてるわけじゃないんだから、あるかどうかすら自分では判断できないと思うわけです。
つまり、極めて曖昧で主観的で、霊的なものだと思うんです。
学術的にもやる気の数値化やコントロールはある程度できるとされているものの、まだ個人差が大きくて困難だとされているはず。
一方でビジネスオーナーっていうのは、仕事をすることなので、
仕事のようなものの原動力にそんな曖昧なものを使うのは、そもそも間違ってると思うんですよね。
たとえばうちの子供が今受験勉強をしています。
目的は行きたい学校で学生生活を送りたいからです。
行きたい学校に行きたいという決断は「モチベーション」や「やる気」が引き出したものですが、
それを達成するために必要な勉強そのものにまで「モチベーション」や「やる気」は必要ないのじゃないかなと。
ただ単にやりたいことをするために必要な作業だと思うんです。
ビジネスも同じようなことってあるのじゃないかなと。
ビジネスが軌道にのって、組織化や自動化できて、時間もお金にも余力ができた時にはじめて
モチベーションが出た遊びなり活動をやったりやらなかったりすれば良いと思うんですが、
そのプロセスにまで「モチベーション」や「やる気」を原動力にしちゃうと、
そりゃできるものもできなくなるんじゃないかなと。
でも、こんなことみんな気がついていますよね。
「モチベーション」や「やる気」なんてものに頼ってると何も動けないってことにです。
ではなぜこんなにも「モチベーションを維持高める方法」や「やる気を出す方法」が議論されるのか?
サボる理由に便利だからです。(笑)
こう言っておけば、なんだか深い理由、やむおえない理由でやらないように見えるじゃないですか?
自分の人生の時間をとても大切にしているようにも見えます。
でもね実態はそんなことないんです。
「モチベーション」や「やる気」を理由にビジネスのタスクをやらない代わりに、
「モチベーション」や「やる気」の出る、本当に人生に使うべきことに時間を使ってるかというと、
そんなことありません。
ショートを動画ずっと見たり、ネトフリ一気見したり、金持ちになる方法を説くどっかのグルのセミナーを聞いたりしてたりするもんです。
なぜこんな断定的に言ってるかというとですね、僕がそうだからです。
カッコつける場合はたいてい「モチベーション」や「やる気」のせいにしてますから(笑)
そして何かを成し遂げた時には「モチベーション」や「やる気」を使ってません、
無理やり体と手を動かして粛々とこなした時だけなんです。
なので、これを聞いたからといって「ダメ」って言ってるんじゃないんですよ?
ビジネスのスター以外のほぼすべての人は「モチベーション」や「やる気」を便利な言い訳にするものです。
なのでこれを自覚するだけで随分違うんじゃないかなと。
「あ。私また”モチベーション”や”やる気”ってことをカッコつけて理由にしてサボってるなー(苦笑)」
こう自虐しているだけで、ある日無理やりやる日がくると思うんです。
「モチベーション」や「やる気」ゼロでも、やった量だけ成果って出るので、
理由なんてなんでもいいと思うんですよね。
ということで今日のメッセージはこれです。
ナンデモイイカラ イマスグ ヤレヨ。
では。
【雑談】りんご
日本は冬です。
この季節、お世話になってるクライアントさんから”りんご”をいただきます。
しかもたくさん。
僕も家族もりんごは大好きなので大変助かるんですが、
ちょっとだけ面倒なのが剥く作業。
たまに1個2個ならいいのですが、たくさんいただくので毎日3、4個食べたいところ。
そうすると、そこそこしんどいんですよね。
そこで、思いついたのが自動皮剥き機とか、6つに一気に分割する調理器具。
そこでまずはリンゴを6つに一気に分割する調理器具を買ってみました。
その結果わかったことがあります。
「リンゴは大きさも形もばらつきがあるので、綺麗には分割できない。」
てことでしたw
確かに微調整すればなんとかなるんですが、
それなら最初からナイフで切った方が早いんですよね。
ということで今日も4個剥きました。
いただいた方には本当に感謝です。
毎年大変美味しくいただいています。