目標を達成する脳みその使い方【第707回】
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今日は新年恒例のネタ。
「ビジネスや人生の目標を達成するには?」
というテーマでお届けします。
いうまでもなく新年に目標設定をする人は多いと思いますし、
達成するための工夫もしていると思います。
有名なのは「書き出す」こと。
手帳に書く人もいるだろうし、ビジョンボードにする人もいるでしょう。
達成までの期限を区切ってみたり、できるだけ具体的にしてみたりします。
もちろんその効果は絶大なはずなんですが、そのわりに目標がなかなか達成されません。
絵に描いた餅になる人がほとんどだと思うんです。
理由は簡単で、達成するために必要な行動が伴わないから。
つまり目標達成で攻略するべきなのは目標そのものじゃなくて行動なんですよね。
しかも継続した行動が必要です。
とはいえ、強い意志力だけで行動できれば誰も苦労しません。
行動しないんだから目標もクソもない。
ここがポイントになります。
てことで今年は、
「目標設定するための行動をどうすれば簡単にできるか?」
について僕が去年、気がついて実践してうまくいったことをお伝えしますね。
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文章バージョン続き|目標を達成する脳みその使い方
僕が気がついた目標達成するための行動をスムーズに行うコツは、
脳みそから「行動しなければならないことリスト。」を速攻で無くしていくというものでした。
これだけだと意味がわからないと思うんで、どういうことか説明しますね。
たとえば僕は去年の4月からダイエットをしました。
健康診断である数値に問題があったからです。
目標はマイナス7キロ。
食事制限はそんなに手間がかかることじゃないのでなんとかなるんですが、
健康に痩せるにはどうしても筋トレも必要です。
これまでの僕なら「ジムはどこに行こうか?それともマシンを買ってしまうか?」などと考えてジムを比較検討したり
マシンを比較検討したりします。
”行動に移すべく”真剣に考えていました。
そして重要なタスクだし、日常の時間もたくさん使うことだからこそ「いつからやろうか?」と時期を見計らっていました。
ちなみにこの時はずっと「ジムに通わないとけない。」と頭に残ってる状態が続くだけのことも多いです。
つまり数日通ったかもしれないけどすぐに辞めてしまうか、ずっと頭に残ってるだけで翌年も行動してない状態であることも多いんです。
でもこれって、よくよく考えたら無理がありますよね?
ジム通いって日常生活を変えるくらいはインパクトがあるんです。
その決断や行動を起こすのは相当なエネルギーと意志力を必要とします。
1年保留なんてことに誰でもなるんじゃないかと思うんです。
なにより意志力が必要です。
そもそも痩せなくて重大な問題にはならいので、そんな意志力は発揮できません。
そこで僕は発想を変えてみました。
目標を達成するための”行動”にフォーカスせずに、
目標を達成しようとしている”状態’にフォーカスすることにしたんです。
”行動”じゃなくて”状態”を目指しました。
伝わりますかね?
行動を目標を達成するための”行動”と捉えると達成期限から逆算しますので、どうしても過激なアクションになりがちです。
つまり無理をしたりライフスタイルを一気に変えるようなアクションになります。
毎日ジム通いとか、毎日ランニング5キロ以上とか。
一方で、行動する内容を目標標を達成しようとしている”状態’になることと捉えれば、”目標を目指してる状態”とは言えればOKなので、
とても小さい行動をし続けてる形でもも良いことになるんです。
「3ヶ月後にマイナス7キロでかつ筋肉量増加という目標から逆算した行動」するとなると、
週3日、ベンチプレス限界10回3セットみたいなものになります。
これだとしんどくで始めることすらしません。
で「”マイナス7キロでという目標を達成しようとしている”状態”」になることと捉えれば、
毎日腕立て3回でも筋肉をつけることを目指していることになるのでOKってことになります。
これだと数秒なので歯磨きの後とか、シャワーの後とかタイミングを決めておけばまず躊躇することはありません。
これが目標から逆算した行動を目指すか、目標を目指している状態を目指すかの違いです。
といっても、これでは目標は達成しませんよ?
腕立て3回では体重は減りません。
目標達成にはほぼ効果がありません。
でも、不思議なもので、そうすると毎回30回とか50回は腕立てをやったりするようになります。
さらに「スクワットもできるんじゃない?」と考えてスクワットも日課に加わったりするんです。
おそらく、脳科学でいうところの「体が動くとその気になる。」という現象だと思います。
さらに言えば、そもそもタスクをこなす時、自転車と同じでやり始めが一番多くエネルギーを使い、強い意志力を必要としますが、
始まってしまえばさらに量を増やしたり、質を上げるのにはあまりエネルギーや意志力を必要としません。
やり始めに10の力や意志力を使うとしたら、始めたものを増やすのには1くらいしか力も意志力も使わないのですよね。
つまり目標を目指している状態だけを目指して舐めたような行動を始めると次の増加のエネルギーや意志力は少なくて済むので、
目標から逆算した時に考えた行動量くらいはいつしかやってるかもしれないってことなんです。
結果目標に意外と早く近づきます。
また「目標を目指してる状態」にすることには他の効果もあります。
自分の脳みそにも違いが出るんです。
目標のための行動としてジムを捉えると、ジムにまだ行ってない間は「ジムに行かなきゃ」というプレッシャーが常に脳みそを支配します。
同時に「行動に起こせていない自分」の自責の念を抱き続けることになります。
これでは脳みそが硬直化しますし、なにより自己肯定感が下がります。
新たなアイデアが自由にわきませんし、「不完全感」があって気持ち悪いです。
さらに目標設定をして行動を逆算するとその行動をすればもちろん成果が出るのですが、逆に言えば「その行動さえすれば良いのだ。」という短略的で硬直化した考えになりがちです。
そもそもいくら完璧な予想をして実行しても思ったようにならないもの。だからやりながらもやるべきことは変わっていくものだし変えていくべきです。
なのに「これさえやればすべてOK」という単純で危険な思考に陥ってしまいます。
一方で、腕立てを毎日3回やるようにし始めると「目標を目指してる状態」は達成していますので
驚くほど脳みそのスペースを使わなくなります。
「筋トレしなきゃ」とか、「ジムに行かないダメな自分」という感覚が消えるんですよね。
なんなら「俺やってるもんね。」って自己肯定感も上がったりします。
(実際はたいしたことしてないとしても)
その分すでに実行していることの改善点を思いついたり、そもそも目標が目標ではないのではないかと疑問を持ったり、人生で成し遂げたい他のことをやれる余裕も生まれます。
そもそも人の望むものや悩みなんて次から次へと変わるものですから、まるで人生の呪縛のように「まだあれをやってない」とこだわるよりも健全です。
こういう可能性が全部相当昔に決めた「やらなければならないこと」のせいで犠牲になるわけです。
僕は去年の春くらいからこのことを実行してきたんですが、少なくてもやれることのキャパシティが驚くほど上がったと思っています。
もちろんビジネスにおいてもです。
たとえば、目標を達成しようとしている”状態”を「業績を5倍にすることを目指している状態」と定義したことで目標達成のための行動をリストアップしていたときより
ビジネスにおけるものごとの実行量が数倍に増えました。
個人的なものでもずっと頭にひかかっていた目標について行動にうつせています。
ここまで話すと、
・小さなことから始めよう
・習慣化が重要
ということを言ってるだけのようにに聞こえるとは思うんですが、
僕にとってはそれよりも脳みそに「やらなければならないこと」「やれなかった自分」といったひっかかりを消してしまったことにこそ意義があったと感じています。
脳がすっきりしたことが一番のメリットでした。
アイデアの質も変わりましたし、自信も増えた気がします。
もしあなたが目標達成にちょと変化をつけたいと思ってるなら、参考にしてみてください。
目標標を達成しようとしている”状態’になるには今何を始めるか?
と考えてみてください。
ではでは。
【雑談】あけましておめでとうございます。
改めまして。
あけましておめでとうございます。
海外の方にとってはクリスマス終わってしまえば普通の正月かもしれませんね。
にしても日本人にとっては大切な区切り。
今年もよろしくお願いします。
僕の新年は子供が受験生だったりするのもあって、正月に休みの友達とサーフィンで海に数回行く以外は普通に仕事をしてたりしました。
思えば30代以降は正月休みに休んで経験があんまりないんですよね。
会社員としてコールセンター系の仕事をしている頃はどの会社でも1日2日は普通に出勤していましたし、
起業してからは「休みの時こそ仕事すると差がつく」と健気に思っていましたからw
しかも日本の正月はどこも満員ですから、あまり有難くもないんですよね。
せっかく曜日関係ない仕事をしているのにわざわざ混んでる場所にいきたくないじゃないですか?
ただ、休まなくてもいいから場所を変えたいってのはあります。
寒いのが嫌なんです。海も寒いし。服も多く着ないといけないし。
過去子供がまだ小さい頃は年末から1月いっぱいくらいまでハワイに滞在していたことがあるんですが、
あんなふうに仕事はするけど暖かい場所で過ごすっていうのは今後やっていきたいですね。
何はともあれ今年も良いものを配信してまいります。