ビジネスで周りと比べて焦りますか?【第722回】
目次
SNSを除きメルマガを購読すれば、
ビジネスで成果を出している人ばかり。
知らないどこぞの”成功者”ならかまいません。
「羨ましい。」で終わるから。
やっかいなのは知人や同業者の投稿。
少し前までは自分と同じようなスタートだった知人や、
自分と同じ時期に同じ環境ではじめた同業者なら特にです。
業績目標を達成したことを報告する投稿。
代表者が優雅な海外旅行をしている投稿を見た。
優秀そうなスタッフたちとの写真。
大きなイベントや企画の募集と、同時に一瞬で埋まったという知らせ。
今の仕事は最高だという感謝の書き込み。
ついでにライフスタイルの見直しまでして自分らしい生き方アピール。
「ざわ。ざわ。ざわ。」
なんとも言えない心のざらつきがしますよね。
嫉妬かもしれないし。
自信喪失かもしれない。
焦りかもしれない。
でもその中で一番多いのは、
「私も”あれ”をしたほうが儲かるのかな?」
という誘惑かもしれません。
とにかく、こういう感覚は持たない方がいいにきまってます。
自分のビジネスには1ミリも関係ないですから。
ということで今日は人のことが気になる場合のお話です。
動画で見る|ビジネスで周りと比べて焦るのは隣の芝は青く見えるから
文章バージョン続き|ビジネスで周りと比べて焦るのは隣の芝は青く見えるから
結論から先に言うと、
そもそも現実認識に誤りがあると思うんです。
こういう話をする時のアドバイスに大いのは、
「自分よりも優れている人と比べもしょうがない。」
「自分は自分。自分を大事にしよう。」
「人のことは気にするな。」
こういったものだと思います。
「対象が自分より優れている。」という前提が誤りだと思うんですよね。
その、気になる人のやってるビジネスの内情をよく分析してみてほしいのです。
正しい情報を知ろうとしてみて欲しいんです。
そうすると意外と、
儲かってそうで儲かってないし、
自分も真似したいと誘惑にかられた”あの方法”では、
そんなに成果が出ていないかもしれません。
または、相当しんどいことをしているのかもしれません。
多くのフォロワーがいることで維持できてるビジネスなら、
フォロワーを維持するために、
日常生活のすべてを投稿活動に捧げて、
”休み”なんてないのかもしれません。
というか、そもそも売上額や利益額に誤解があるかもしれません。
売上額が大きいだけに借入も大きくて、
自転車操業状態かもしれません。
毎月赤字を重ねているけど、
自己資金を食いつぶしてるだけかもしれません。
セールスとクロージングに毎日何時間も使っていて、
止めると売上が減ってしまうので疲弊しきってるかもしれません。
いつも実績報告をしているサービスは、
実はたいして売れていないのかもしれません。
さらに言えば、キラキラした生活の裏には、
家族に大きな問題を抱えてるかもしれません。
配偶者の金があるから、
小遣い程度しか稼がなくて良いだけの身分なのかもしれません。
さらに配偶者に気を使うのに疲れ切ってるのかもしれません。
持病で大変辛い生活環境を強いられてるかもしれません。
つまり何が言いたいかというと、
あなたと、その人はたいして変わらないか、
もっとひどいことってものすごく多いよってことです。
なぜわかるのか?
僕は人からみたらキラキラしている人から、
そういう人相談を受けることも多い仕事をしてるからです。
でも「売上や利益が出てるなら苦労してても良い。私もそうなりたい。」
という反論があるでしょう。
その通りです。
売上や利益がない状態でいろいろ悩みがあるより、
売上や利益だけでもあったほうが100倍良いでしょう。
でもその実現方法は、
あなたにとって相手が楽に上手にやってるように見える
”あの羨ましい方法”じゃないということです。
あなたが気になるあの人が上手くいっているビジネスやマーケティングも、
工夫を散々積み上げてきて、
コツコツ継続を散々してきて得られた結果なんです。
逆に言えば、あなたの今やってるビジネスの中での
工夫、継続、テストといったことの中にこそ、
楽してうまくいっているうように見える”あの羨ましい方法”があるんですよね。
結局「自分にフォーカスせよ。」ってことだけど、
「相手を羨むな。」という文脈じゃなくて、
自分の目の前のビジネスにこそ、
人が羨む売上を上げる種があることが多いよってことなんです。
もちろん、何をしても成果が出ない商材やサービスなら、
それを変えることも含まれますが、その変えたサービスでも、
工夫、継続、テストといったことの中にしか、
楽して成果が出る”あの羨ましい方法”があるんですよね。
僕もこの勘違いに陥ることがたまにあるんですが、
現状を打破することって、だいたい目の前の今やってることの
延長線上なんですよね。
まとめます。
人の成果を羨んだり、嫉妬したり、落ち込んだ場合。
その人はそこまで成果がでてないか、
その人はその成果のために改善を繰り返し継続しているかのどっちかです。
であればあなたが成果が出てないなら、
自分のことで改善を繰り返し継続しているしかないってことになりますね。
そして嫉妬、自己肯定感の低下、焦りのありかは、
自分がやり切ってないうしろめたさから来ていると思います。
では。
【雑談】大手企業の恩恵
驚きました。
この前日経の大手商社に勤務する方と食事をしました時に
教えてもらったんですが、
大きな会社なので社員同士が親睦を深めたり情報交換するために
夕食した場合その飲食代が日本円で7000円程度は支給されるんだそうです。
つまり毎日だれかと食事すれば実質夕食代はほぼかからないんんです。
平日20日間で実質賃金が14万円プラスされる感じですよね。
すごいなと思ったのですが、
その後の話を聞いて納得しました。
仕事が激務なので、そんなことを支給されるためだけにやってられないそうです。
そりゃそうですよね。
しかもそもそも給与が高いので、
その金銭よりも、時間のほうが重要なのだとか。
そりゃそうです(笑)
自分でも自由が至上の価値があると思って起業したくせに、
なんかこういうのに反応しちゃうのは、
経営者目線になってるのかなとも思いました。
言い換えれば、
「えー!そんな無駄なことに金出してあげてるの?」
ってことですもんね。
にしても、
自由やら、我慢やらそういうこととはトレードオフだけど
やはり「巨大である」ってことにはそれだけの意味がありますね。
そりゃ学生が命がけで入りたいと思うはずです。
大企業恐るべし。