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中年クライシスで起業すると失敗しがちなこと【第735回】

40代50代の人は、人生に悩むものです。
僕もめっちゃ悩める50代。

肉体の衰え。
人生が折り返したという実感。

こういう感覚をリアルに感じることで、
焦燥感や無力感などを持つからです。

これが「中年クライシス」と呼ぶと知ったのは
43歳くらいの時でした。

悩みもとは意外と明確で、

名誉や権力
金銭や富
性愛
自己実現

これらを得られてこなかったという残念さと、
今後得られないのではないかという焦りみたいなものがほとんどです。

きっよ多かれ少なかれみなさん身に覚えありますよね?

こういう悩みを持った結果、
みんなどんな行動に出るかというと、

男性の場合は、筋トレしてムキムキになるそうです。
マラソンとかで肉体を追い込むそうです。
リスキーな投資をするそうです。
未来がないのに若い女性にお金を注ぎ込んだりするそうです。

突然会社を辞めて起業するそうです。
どこかのコミュニティに参加してオフ会に頻繁に参加して、
パーティーしたりします。

女性の場合もだいたいこんな感じになる場合も多いそうです。

あ。みんなじゃないですよ。
”例としてこういうことも”ありますってことです。

そして何も悪いことはありません。
人の勝手です。

好きなことをすればいいんです。

とはいえ、ここまでストレートに行動に出る人は一部で、
大抵の人は、なんやかんやで騙し騙しやり過ごしていたり、
きちんと加齢と向き合って乗り越えたりするわけです。

で、今日は”中年クライシス”という壮大なテーマのことを
偉そうに語りたいのではありません。

中年クライシスの人にとっての、
ビジネスや起業に絞って話してみようと思ったんです。

なぜなら、ビジネスや起業という文脈の中で
中年クライシスの人が陥りがちな失敗があるからなんですよね。

ということで今日は中年クライシスの人が
ビジネスとか起業でやりがちな失敗についてお話します。

 

動画で見る|中年クライシスで起業すると失敗しがちなこと

文章バージョン続き|中年クライシスで起業すると失敗しがちなこと

もうある程度想像つくかもしれませんが、
中年クライシスの人が起業という文脈で陥るミスは
だいたいこの2つです。

1、1発当てようとしすぎ。
2、名声と自己実現を同時に取ろうとしすぎ。

順番に説明していきます。

1、1発当てようとしすぎ。

中年クライシスって、そもそも加齢からくる焦燥感や無力感。
まだまだ40代!というポジティブな感情ではないわけです。

もう時間がないという焦りや、
これまで何をしてきたのか?って後悔。

そうなると当然、起業で求めるものはこんなふうに過激なものになります。

すぐに結果を出したい。

大きな成果を出したい。

30代くらいからビジネスをしている人だと、
積み上げてきたものもあったりしますし、
ビジネスの現実も知ってますから、
もともとの性格が山っ気がある人じゃない場合、
ここまで極端にならないことも多いんですが、
中年クライシスは、失った時間を取り戻したいんです。

しかも残り少ないと思い込んでる時間で取り戻したい。

となると、自ずとすぐに結果が出るもので、
かつ結果が巨大なものを、求めてしまいます。

別に否定されることじゃないんです。
それが人情ってものです。

だからこれまでの人生を石橋を叩いて割った人でも、
起業となると大きな成果をすぐに出したくなるんですよね。

2、名声と自己実現を同時に取ろうとしすぎ。

中年クライシスの中には、
名声=人から尊敬されたい、評価されたいという欲求があります。
また、自己実現=自分らしくありたいという欲求もあります。

しかも焦燥感からくるんだから、
これまで得られいない名声をただちに手にいれなければと焦るし、
これまでやってこなかった「自分らしい活動」もすぐ実現したい。

そうなると、起業というタスクと、
自己実現というタスクと、名声獲得というタスクを
順番に行ったり、バラバラに行うという
心の余裕がありません。

全部一度に叶えたくなるんですよね。

そうなると自分の行うビジネスの中に、
新たな3つの目的が存在することになります。

お金をたくさん稼げる。
周りから褒められる。
自分らしい活動に直結している。

これもまた、無理もないです。
だって焦ってるんですから。

5日間しかないハワイ旅行では、
朝から夜までびっしり予定を詰め込みますよね?

美味しい食事は諦めて
海だけにはできないし、
遠いことを理由にノースへ行かないって選択もしづらい。

もちろん、この2つの失敗は
叶うなら失敗じゃないのです。

すぐに。
大きな収益が得られて。
自分らしい活動で。
人から褒められる。

この条件を満たすビジネスがあるなら
失敗にはなりません。

でも残念ながら、
そんなものはないんですよね。

だから中年クライシスの人は、2つのルートをたどりがちです。

A:自分らしい活動で。人から褒められる。ビジネスを選んでしまって
お金にならない。

B;全てを満たすビジネスをずっと探している。

くどいですが、
それが人情なので否定する気には僕はなりません。
気持ちがめっちゃわかるから(笑)

でもプロとしていうとしたら、
解決策は1個

意外と長生きするものだということと、
所用時間は短くなったりしないってことです。

20代から起業してなんとか軌道に乗せた人は
まずお金になるための時間を使い、
その後30代か40代でそこで得た安定した収益や
自由な時間を使って名声や自己実現を獲得していってると思います。

つまり、40代から始めてもこのプロセスは同じかなと。

てことは、今50歳だとしても、
まずはマネタイズを試みて、
次に時間を自由にして、
そして自己実現に向かうみたいなルートを普通に辿るしかないと思うんですよね。

20代の人が30代で実現したことを、
50代なら来年実現するショートカットはないと思うんです。

僕はこれを受け入れられるよう言い聞かせて
だいぶん楽になりました。

そうすると意外なもので、「1発で得る」みたいなアイデア探しをしなくなり、
毎日粛々とやるべきことをやるってことに集中できるので焦燥感もなくなります。

ま。こんな単純な話をして解決するくらいなら
「中年の危機」なんて世界的にクローズアップされてないでしょうが
こと起業においてはそうじゃないなかと。

もし中年クライシス真っ只中で、
焦燥感に苛まれるとして
1ミリでも参考になればいいなと。

では。

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【雑談】海外クライアントさんで食事会

この夏、海外在住のクライアントさんの帰国日がたまたま重なったので、
せっかくだから人数を集めて食事会をしました。

アメリカ
スペイン
イタリア
デンマーク
フィリピン
日本
などなど

やはりみなさん多様すぎて面白かったです。

海外でクライアントさんと集まるのが
僕は最高に好きなのですが、
僕にとってはなんの変哲もない渋谷でも
多様な人と会うことで生まれる刺激はすごいものがありますね。

みんなバラバラではありますが、
何より似てる”感性”だとは思うんで気は合うんだと思います。

てことで、楽しい夏が始まっています。

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