凡人のためのネットショップ成功法【第740回】
目次
インターネットでビジネスをしようと思った場合、
「まずはネットショップから始めよう。」と思うのは一般的かもしれません。
ネットショップの形式はだいたいこの4つ。
1、ある一つのサプリや化粧品など1つだけの商品を、
委託製造したり独占販売権を獲得して独自商品として売るD2C。
2、複数の商材を揃えて自社ブランドや、セレクトショップとして独自サイトで売るD2C。
店や商品のブランド作りとかをしたくなるのはこの2つですね。
3、他でも売ってる複数の商材を仕入れて、Amazonや楽天、ebayなどのモールや自社サイトで転売するスタイル。
4、ハンドメイドで自分で物を製造して独自サイトで販売するスタイル。
個人的に始める人が多いのがこの2つ。
全部成功例がたくさんありますし、
まったくもって間違ってないビジネスモデルだと思います。
でも、実際は全く収益の出てないショップが多かったりもします。
売れないから早々に撤退しているか、
辞めるに辞めれなくてゴーストみたいな状態で放置される店が、
多くあります。
では、ネットショップのオーナーが無能なのかというと、
全然そんなことはなくて、
どちらかというと、時流や構造上の問題があると思うんですよね。
単品でも多品目でもD2Cはいっときめちゃ流行りましたが、
サプリにしても化粧品にしても、アパレルにしても、
ライバルが履いて捨てるほど多くて、
売れるブランドにするには、異常な執着と、膨大なチャレンジ回数か、センスを必要とします。
うまく売れる状態になったとしても、
トレンドの移り変わりが早すぎて拡大に載せられないことが多くなります。
では人気商材を仕入れて転売すれば良いのかというと、
それはそれでライバルが多いので、ある規模まで行くと伸び悩んだり、
その商材の人気そのものが長期的になりにくくて業績が乱高下することも多いんです。
ハンドメイドは、いうまでもなくマーケットに受ける商品を作れるのは
才能とセンスが大きく左右します。
簡単に言えば、凡人にはすごく難しいゲームになってきてるってことなんです。
もちろん、そんな中でも僕らのクライアントさんなんかは
上手に経営している人が多いです。
上手にやればうまくいきますよ?
でも、やはり「凡人には難しいゲームになってる。」という印象は変わりません。
では凡人はネットショップなんてするなということかというと、
あえて選ぶことはないかもというのが本音です。(笑)
とはいえ、やりたい人もいると思うんですよね。
安心してください。そういう環境で、
オーナーが凡人でも、比較的成功率が高いスタイルも存在します。
この数年はこのスタイルが凡人が安定して成果を出していくのは
最適なのかもなとも思うようになりました。
ということで何度かこの配信でも話していますが、
今日は改めて凡人でも時流に流されずネットショップを成功させる
スタイルについてお話しますね。
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文章バージョン続き|凡人のためのネットショップ成功法
最近日本で若干30歳の経営者がアパレル企業を上場させて、
注目されています。
yutori社と言います。
内部の人でもオーナーさんと知り合いでもありませんので、
ものすごく勝手な解釈ですが、
この会社はユニクロみたいに1個だけのブランドを成長させたわけではありません。
20個以上のブランドを展開しています。
そのオーナーさんがこんなことをおっしゃっていました。
「ブランドの寿命はとても短い、1個だけを何年もスケールさせるのは
物理的に難しい。」
なので常にブランドを立ち上げて、
成長しなければすぐに撤退し、成長すればリソースを使うってことを
繰り返しているそうです。
で、こんなイケてる会社の話を知ったかぶって言いたかったわけじゃなくて、
ファクトとして先に示したかっただけなんです。
話を元に戻しましょう。
凡人でも成功するネットショップの話でした。
もったいつけた割には、普通のことをいうんですが、
イケてる上場企業でさえそう言ってるわけです。
「1個じゃ無理」ってことを。
一方僕らは凡人。
執着も情熱も根性もたいしてないでしょう。
となると「1つ」とか「長期的」ということを前提にした
ネットショップはもっと無理だってことです。
D2Cは当てるのも難しいし、長期的に売るのも難しい。
あるカテゴリのECではそのカテゴリの競争が激化すると利益が出なくなったりする。
モール転売で売上を上げても、モールで何かあればとたんに終わる。
となるとやれることはこの逆。
A:複数のブランドを同時多発的に展開する。
B;複数のカテゴリ、複数の商品、複数の店舗を同時多発的に展開する。
こういうことになるんです。
Aはなんか大変じゃないですか?
そもそも複数のブランドを一人の人間が生み出すのは
凡人には無理っぽい。
となると残るはB。
簡単に言えば、バラエティーショップでランダムな商品を扱い、
店舗もモールも自社サイトも作る。
ということです。
実店舗で言えば、アメリカのドラックストア。
日本でいえばドンキホーテのイメージです。
バラエティーといっても、
アパレルだけでバラエティーでもないし、
サプリや化粧品だけでバラエティーでもありません。
電気製品もサプリも、化粧品も、工具も、食品も全部って意味です。
アマゾンだけでもないし、
楽天だけでもありません。
当然、独自ブランドではないので、
仕入れ原価は安くならず、薄利になりますから、
多品目、多数の販売をしなければなりませんが、
現在のネットショップの難易度の中で
凡人がだれでも超えられそうなものがこれになるんですよね。
もちろん売れるものをリサーチする実作業や、
商品登録の作業は膨大に必要ですし、
受注処理や、倉庫と発送拠点を外注なりで準備したりしなければなりません。
仕入れ先も多品目となると、最初は手作業で仕入れたとしても
規模が大きくなってくると1個1個仕入れてられませんから、
一定の品物を供給できる卸会社と契約することも必要になるかもしれません。
利益を出すために原価を下げなければなりませんので、
仕入れコストが数万というわけにはいきません。
資金調達も多少は必要になることもあるでしょう。
ここまでいうと「難易度一番高いじゃん!」と思うかもしれません。
でも凡人でも超えられる難易度と、
凡人では超えられない難易度を比べると、
こっちの方が難易度が低いと言わざるをえないんです。
少なくとも僕の知る限り、バラエティー化をちゃんと目指した人は
確実に成果を出しています。
ちなみに、今ECをしていて、
成果が出てない場合でもこの法則は適用できる場合があります。
今オーガニックの美容関連商材だけを扱ってるなら、
ケミカルなもの、ブランドものも扱ってみるとか、
美容だけじゃなくて、アクセサリーや
食品も扱うとか。
自社サイトだけならアマゾンもやるとか。
そういうことでバラエティーシフトはできるかもしれません。
いかがですか?
くどいですが、
ネットショップがバラエティー化しなければ無理だと言ってるわけではありませんし、
バラエティー化が簡単とも言ってません。
バラエティーが「イケてる」とも言っていません。
ビジネスですから大変なことは多いです。
ただ、僕らが「凡人」という前提で
成功率を上げるならこれが確率が高いと思うよってお話です。
起業そのもの成功率という範囲なれば
もっと違うものがたくさんあるので、
それは勘違いしないでくださいね。
自分のビジネスに悩んでるなら
僕らに相談してください。
では。
【雑談】え?俺ってじじい?
去年に続き、ことしの夏も沖縄に行きます。
道中に仕事もしますが家族とです。
沖縄では、海でシュノーケリングなんてしたり、
沖縄そばを食べたりしながら、まったりす流予定なんですが
娘から珍しくリクエストがありました。
「フライボートがしてみたい。」
とのこと。
フライボートとは、
足に水流ジェット噴射の機械をつけて
海上に水の勢いで高く浮くアクティビティ。
イメージ湧きます?
たぶんリゾート地で見ると思うんですよ。
映像を見たら、息子も「やりたい!」となり、
そしたら僕も当然やりたくなりましたので
みんなでやろうと盛り上がって予約しようと主催会社を調べてみました。
幸いまだ予約は空いてるようだし、
息子の年齢でも大丈夫で一安心。
でもそのアクティビティの注意書きに衝撃の1行を見つけました。
「対象年齢は13歳から50歳です。」
え?
僕は今年で54歳です。
え?俺しちゃいけないの?
もう俺老人扱いなの?ってことで、めちゃショックでした。
しかも子供たちまで
「パパだと怪我とかするから危ないんからじゃない?」と
気を使ってるんだろうけど、トドメを刺してきます。(笑)
それに「俺はサーフィンでもっと激しいことしてるっちゅうねん!」とか
子供相手に本気で反論してみたりしてました。
だって、普通こういうのって、せめて60歳か70歳じゃないですか?
安全に気をつかってるんだろうけど、文句言ってやろうかと思う始末。
つまり年齢でやってはいけないことがあるということを知ったショックが
大きかったんでしょうね。
結果をいうと、
他の主催会社を調べたら、年齢制限なんてなくて、
普通に50代でも大丈夫だったんで全然問題なかったんですが、
この事実は個人的になかなかの出来事でした。
お金を稼いでから。
とか
子供が成人してから。
とか、
そんなのんびりしたこと考えてるとあっという間に、
年齢制限に引っかかるのかと思うと、
やっぱ今できることは今しなきゃいけませんね。
時間は有限。今できることは今しよう。
と、ただのフライボートの予約で人生まで考えたって話でした。