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SNSやコミュニティで称賛されるほど売上が増えない理由【第744回】

SNSやコミュニティで多くの人からすごく褒められてる。

だけどビジネスはうまくいってない。
お金=売上につながっていない。

コンサルしているとこんなふうに悩んでいる人が結構います。

・今時代は”評価”が最大の資産になる。
・お金よりSNSなどのフォロワーに代表される「評価」の方が
富を産み出せる。
・100万人のフォロワーがいれば1億円の売り上げを上げるのは簡単だけど、
1億円の現金があっても100万人の真のフォロワーを得ることは難しい。

こんなふうに言われているのに不思議ですよね。

だって多くの人から褒められてる=評価されてるのであれば
資産を持ってることになります。

その資産を使って売上が生まれているはずですよね。

ただ、僕はよくこの手の相談を受けてきて、
詳しくその状況を分析してみた結果合点がいくようになりました。

実はある条件が重なると、
「人から褒められる」ことで
かえってビジネスの成長を邪魔してしまう状態から
抜け出せなくなることがわかりました。

売上に繋がらないとわかっていても抜け出せない。
なので麻薬常習者みたいな状態になるんですよね。

ということで、今日は人から評価されるのに売上に繋がらない
麻薬状態について解説します。

 

動画で見る|SNSやコミュニティで称賛されるほど売上が増えない理由

文章バージョン続き|SNSやコミュニティで称賛されるほど売上が増えない理由

僕のクライアントさんでYouTubeの登録者が10万人を超えている人がいます。
知らない人々にとても人気があります。
評価されている人です。

この方のビジネスはうまくいってます。
評価されていることがものすごく影響して売上に繋がってるわけです。

今日話したいのはこのようなケースの話じゃありません。
たぶんSNSでフォロワーなり登録者が数万人以上いるなら、
売上に繋がっていないことはあまりないと思うんですよね。

ちょっと違うんです。
もうすこし具体的に例を示してみます。

たとえばあなたがあるコミュニテイに参加しているとします。
何かのサロンなのか、何かの勉強会なのか。いろいろありますよね。
そしてそこで何かの役割を得ています。
情報をシェアする役割だとしましょう。

そのコミュニティ専用の書き込む場所や発信する場所があって、
他の参加者からリアクションを得られる仕組みになってます。

一つ何かを書き込むと、
「わかります!」
「勉強になります!」
「すごい!羨ましい!」
みたいなコメントをもらえます。

たとえばあなたがとても小さい規模のSNSに登録して
情報発信しているとします。
昔はやったClub houseみたいなライブ配信プラットフォームかもしれないし、
Voicyのような音声スタンドかもしれません。

一つ何かを投稿したり、
ライブを開催すると、
「わかります!」
「勉強になります!」
「すごい!羨ましい!」
「素敵です。」
みたいなコメントをもらえます。

当たり前ですが、
これが嬉しくない人、
やる気がわかない人、
使命感を持たない人はいません。

もっと張り切って発信するようになりますし、
コメントにも丁寧に反応していきます。

そのうち歯磨きと同じようにライフワークになることもあるでしょう。

ただ、めっちゃ残念なことがありまして、
こういうプラットフォームは参加者の人数がたいてい少ないんです。

意地悪で失礼な言い方をすれば、
人数が少ない集まり、人数が少ない場所だからこそ
特段積み上げてこない人がすぐに評価されるという側面があります。

なのでこれをライフワークにしても、
売上を生み出すほどの分母が生まれないことが多い。

当然たいした努力をしなくてたままた称賛される状態になったとしても、
それをきっかけに努力をするようになることもあるんですが、
いかんせんプラットフォーム、生きてる池が小さいので
それ以上大きくなりません。

そうなると、
一部の人からはものすごく称賛されてるのに、
お金にならない状態が続いてしまいます。

でも人からの称賛ほど僕らを動かすものはありません。

冷静に「お金にならないからやめる!」と決断できる人は
そう多くはないんです。

だから誰も悪くありません。

ただ単に、称賛された場所が悪かっただけです。

そして誰でも比較的発信者になりさえすれば
称賛される場所にたまたまか、意図してか入ってしまったというだけなんです。

それでも、
初期のYoutube、インスタ、
Tiktokなどいずれユニコーンになるメディアに
たまたま初期参入していたなら話は変わるんですが、
そんな偶然は起こりません。

誰かの称賛を簡単に得やすいメディアは、
たいてい広がりの少ないメディアだし、
売上につながるくらいのメディアは、
簡単に称賛なんて得られませんので
誰にも評価されてない時間軸をすごす必要があります。

でもやはり簡単に称賛された場所に
没頭しないようにするのはものすごく難しい。

なぜなら人からの評価は麻薬、蜜の味がするからです。

想像してみて欲しいんですね。

いろんなビジネスを考えてみるが、
リリースするまでに頭で考えすぎて準備が進まない。

広告で販売テストをしたけど、
一度失敗した程度で心が挫ける。

こんな状態で不特定多数の何名かから褒められたら、
楽しくなりません?

そしておそらく拠り所になったりします。

でも売上を上げたい。成果を出したい。
と思ってるとしたらやはり良い状態ではありません。

やはり抜け出した方がいいと思うんです。

別に小さいメデイアで少人数に称賛されてる状態が
悪いなんてことを言いたいわけじゃなくてですね。

目的を果たすことに今一度立ち返ることも必要だって話なんです。

やれることは2つだけ。

SNSでの称賛が自分の最大の喜びだと気がついてしまったなら、
苦労すると覚悟を決めて本丸のメディアに進出するか。

コミュニテイでの賞賛が喜びになると思うなら、
普通にビジネスをリリースして「顧客」「リスト」を
増加させることで称賛と売上を比例させるようにするか。

これらに時間を使うことが大事かなと。

わかるんですよね。

僕も「人から褒められたい。」欲求が強い方なので、
10名とか20名の人に常にコメントしてもらえたりする世界があれば、
相当の時間を使ってしまうと思うんです。

でもやっぱり、
どこかで不満が燻るはず。

やはり売上や顧客数を拡大することで
得られる興奮の代替でしかないと思います。

もちろん、その活動が「好きなこと」ならいいんですよ?
「でも売上が・・・」と少しでも思うなら
それは麻薬状態になってるだけだと思うんです。

もし今売上に繋がらない活動に
時間を多く割いているとしたら、
今一度それが「好きでやってること」なのか、
金になるかならないか悶々としながらやってるか
を見つめ直してみてくださいね。

では。

【雑談】めんどくさいことが面白い

この前ある人からこんな質問をされました。

「今の仕事の中でこれだけしていれば楽しいと思えるものはありますか?」

たとえばコーチをしている人だとしたら、
マーケティングや情報発信や事務処理は全部やりたくばくて、
お客さんとのセッションだけしてられるなら幸せということかもしれないし、

EC運営しているなら、
カスタマーサポート、仕入れ、発送、全部やらず、
マーケティングだけしてれば楽しいということかもしれない。

そんな趣旨の質問でした。

僕はこういう自問はとっくの昔に終わってまして、
「そんなのはない。」なんですよね。

たぶん面白いとか楽しいと思ってることって、
その他の楽しくないことや面倒なことがあることでしか
楽しくないかもしれないと思うんです。

なので楽しいというものだけは抽出できないのじゃないかなーと。

遊びも同じ。

サーフィンとか例に出すとわかりやすいんですが、

・わざわざ海に車で何時間もかけて行く。 (ハワイとかだと10分だけど)
・着替える。
・パドルアウトする(しんどい)
・波を追いかける
・乗る。
・パドルアウトする。(しんどい)
・カレント潮流で流されるからパドルで戻る(しんどい)
・海から上がる。
・寒いなか着替える
・車で帰る。

めっちゃめんどくさくないですか?

でも最高に楽しい。

日本のタレントで遊び上手で知られる
所ジョージさんがインタビューでこんなことを言ってました。
「めんどくさいから面白い。」

これめっちゃ共感なんですよね。

だから最近の僕は自己啓発的な文脈で語られる、
好きなことだけしていこう。
とかていうフレーズに全然反応できなくなってしまいました。

全部複合的なことなんですよね。

ショートケーキのイチゴが好きな人は、
ショートケーキのイチゴが好きなのであって、
イチゴだけ食べていればショートケーキはいらないわけじゃないじゃないですか?

で、年をとるとこのめんどうくさいことを避けがちじゃないですか?

それは楽しいことを退けるなと思って気をつけたいなと。

ま、そんなことを知人との何気ない会話の中で考えたってお話でした。

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