倒産しない社長が選ばない、お金がない時のNG行動
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目次
ビジネスをしていると「お金がない!」って瞬間、
絶対経験したくはないけど、
望まずに陥ってしまうこともあります。
ここでいう「お金がない!」というのは、
売上はあるし、利益の出てるビジネスをしているけど、
今月とか来月に支払う予定の現金=キャッシュがないという状態のことです。
たとえばECのように先に仕入れて売上は後で上がるようなケースだったり、
仕入れはないけど、固定費の額より急激に売り上げが減ってしまった場合。
いわゆる黒字倒産の危機ってことですね。
これって、ビジネスを始めたばかりで
売上も利益も出てない時より、
精神的には深刻な状況だったりします。
ビジネスが立ち上がってない場合は、
ビジネス上の支払いもないので、
生活費の心配だけだと思うからなんです。
僕もクライアントさんや知人から、
「今月の支払いがヤバいかも」って相談されることが
これまでなかったわけではありませんし、
お金がなくて途方に暮れてるシーンを見ることもあります。
でも、そんな状況でも、
「余裕で生き延びてる人」と、
「大変な感じになる人」がいるんですよね。
この差、何だと思いますか?
ということで今日は、
「お金がない時に絶対にやってはいけないこと」と
「生き延びるためにやるべきこと」を話しようと思います。
もちろん、人それぞれ状況は違うし、
専門家に言わせればもっと色々あると思います。
しかも『今』お金に困ってる人にとっては
僕が人ごとで呑気なことを言ってるように聞こえるかもしれません。
でも、「気が軽くなる」って効果だけでもあるかもしれないので、
聞いてもらえればと思います。
動画で見る|全然お金がないのに倒産しない社長
文章バージョン続き|全然お金がないのに倒産しない社長
(※まずは注意点から)
この話、めちゃくちゃ大事なことなんですが、
まず最初に言っておきたいことがあります。
本来、払うべきお金は「誠実に支払うべき」です。
これは間違いない。
そしてどんな対応をしたとしても、
・取引先にどう影響を与えるか?
・銀行との関係はどうなるか?
・信用はどこまで落ちるのか?
・法的リスクはあるのか?
・ビジネスモデルは何か?
・住んでる国はどこか?
この辺りって、軽々しく「こうすればOK」とは言えません。
だから、この話はあくまで
「こういうケースを見てきた」
「こういう考え方もある」
って事実を伝えるものとして聞いてほしいんです。
僕がこれまで見聞きした中で、
「生き延びる人がやってたこと」
「逆に金銭的に破綻した人がやってたこと」
を整理してるだけなので、
「これが正解」「誰にでも通用する」って話ではありません。
でも「お金がない=終わり」ではありませんし、
やれそうなこともたくさんあるのも事実なんです。
そう思って聞いてもらうと、
ちょっと気が楽になるかもしれないから、
そんなつもりで読んでもらえたら嬉しいです。
さて、本題へいきましょうか。
■生き延びるためにやってはいけないこと、やるべきこと。
お金がない時ば焦ります。
「自己破産しかないのか?」
「消費者金融に頼るべきか?」
そんな最悪のシナリオばかりが頭をよぎるかもしれません。
僕も心が強い方ではないので、焦りまくるんんじゃないかと思います。
でも悩んだり焦っても事実は変わらないので、
やはり一番大事なのは、
「どうやったら生き延びられるか?」を
冷静に考えることではないかと思います。
1つ誤解しないでほしいのは、
「支払う約束だったものは、誠実に支払うのが基本的に正しい行動」
ということです。
恐喝されたわけでも、
騙されたわけでもないのですから、
常識的にはそうです。
本来は真面目な外野に「親戚に借りてでも払うべきだ。」
と言われるべき話かもしれません。
「払ってもらえない相手の気持ちになれよ」って話かもしれません。
債務なんだからしょうがないんです。
でも僕が今日話しているのは、
そういう視点の話ではありません。
「払えない人の味方」をしているわけで、
正しいことや、相手のことも考えてWinWinになろうってことを
話しているわけでもありません。
つまり、正しいことがしたいのにできないから悩んでる時に
どうやって生き延びるかってことなんです。
だから、今回は正しい方法ではなくて、
正しいかどうかはわからないけど、
「どうやったら生き延びられるか?」に
フォーカスして話しています。
この前提で聞いてください。
逆に言えば、立場が逆だった場合、
つまり「あなたが相手から払ってもらえない。」
「あなたの相手がお金がない状態」な場合で、
あなたの味方をしている場合、
僕はまったく逆のことを言うってことなんですよね。
僕が味方する人の相手が払えない場合は、
「なんとしてでも払ってもらう方法」を考えるってことです。
あ、話がそれました。
ということで、今月支払うお金がない場合、
生き延びるためにどうするか?でした。
まずはやってはいけないことから説明します。
1、取引先の支払いをきちんと期日に払おうとする。
ケースから考えて、
「今月の支払うお金がない。」という場合に、
一番金額が大きいのは、取引先への支払いであることが多いと思います。
誠実な人は、
これをなんとか払おうとすると思うんですよね。
でも、お金がないんだから、払えません。
銀行や知人から借入できるなら、最初から困っていません。
そうなると、結局自己破産とか、整理といったことになり、
結局払えません。
もし払えるのだとしたら、
別の支払いに充てるはずのお金を充当することになります。
そうすると、今度はその別の何かが払えません。
スタッフの給与なのか、銀行の返済なのか、
いろんなツールを利用したクレジットの引き落としとかです。
つまり”何かを払わないこと”でしか、
生き延びれないのです。
逆に言えば、
”何かを払わなくてよければ生き延びれる”
とも言えます。
何か払わなくて済むものがあれば、
一気に生き延びる可能性が上がるってことです。
払わないといっても、
逃げるという意味じゃなくて、
延期してもらうって意味だと捉えてください。
そこで、冷静に考えてみて、
今月払わなくても良くなるかもしれないものを、
眺めてみて欲しいんです。
・取引先への支払い
・人件費(業務委託の報酬)
・銀行の返済
・消費者金融の返済
・ツールなどの利用料
・オフィスの固定費
こんな感じだと思うんです。
一般常識だと、
銀行などのプロのほうに、
返済スケジュールの変更などを相談するべきだとも
言われてると思います。
でも、これはこれで今後の新たな融資がもうとれなかったり、
決算によっては受けてもらえない場合もあったりします。
かといって、
オフィスやクレジットカードの引き落としは、
そこまで代替できる額でないことも多いし、
人件費は相手の生活に直結することがありえますから、
できません。
なにより額が小さいことが多いと思います。
一方で取引先は、規模がそれなりにあることも多く、
ただちにキャッシュが枯渇する資金力出ないことも多いです。
なにより、商取引のことなので、
頼み込めばずらしたり、分割したりを聞き入れてくださることがあるんです。
何度もいいますが、
セオリーとしては悪手ですよ?
特に仕入れ先が固定しているECの場合は、
その先に新たな仕入れはできなくなるので、
結果売上がもっと減ってしまって、
単に延命しただけになることもあり得ます。
でも、取引先を一つ失っても
ビジネスを切り替えていける場合で、
今月乗り切るならこの延命はしない手は打てると思うんです。
もちろん、言いにくいでしょう。
お世話になってるなら尚更です。
恥ずかしいですし、
断られることもあると思います。
でもお願いしていくしかないかなと。
ダメと言われても、
ない袖は触れないと言い続けるしかありません。
もちろん取引先によっては、
督促がくるし、
法的な処置なんてこともおっしゃるかもしれません。
だから「できる」といったものでもないんですが、
「誠心誠意お願いする。」ってことは
やって損はないと思うんですよね。
そして悪い言い方をすると、
経験上そのような少額の未払いで訴訟を起こす手間と
弁護士費用をかける会社は少ないです。
何度言っても足りないですが、
本当は払うべきなんです。
取引先を1社に依存している場合は、悪手です。
お願いに誠意がなかったり、
相手の会社によってはおっかないことを言われる可能性もあります。
でもここで話しているのは、
テクニックではなくて、
選択肢の話なんですよね。
「取引先の支払いができないから倒産する。」
ということの前に、
支払いは待ってもらったりできないか?
分割はできないか?と思考を一度巡らせて欲しいってことなんです。
2、銀行を無視する。
先ほども言いましたが、
たぶん普通に考えれば銀行の返済計画を変更することのほうが
やる人が多いと聞くこともあります。
でもやはり、
銀行って借り入れを今後もしたい場合、
できるだけ綺麗に返済しておく方がいいのですよね。
正解はないと思うんですが、
僕の友人は、ビジネスがうまくいかなくなってお金がなくなった時も、
アルバイトしてでも銀行の借り入れだけは返して、
返済後にまた新たな融資をうけて別のビジネスをしていました。
取引先からの信頼。
VS
銀行からの信頼。
このトレードオフは、
業種やビジネスモデルで変わるんですが、
新規ビジネスをするにしても、
種銭が借り入れられるってことは相当メリットになるので、
ここは冷静に判断したいところなんです。
3、人に頭を下げない。
別に偉そうにしているわけじゃなくて、
真面目な人はあまり売り込みとか、
お願い営業が苦手です。
相手にも悪いと思ってると思うんです。
でもこの際そんなことは言ってられません。
「この人に頼めば絶対買ってくれる!」って顧客や知人がいるなら
すぐに声をかけてください。
「私に仕事はありませんか?今困ってます。仕事ください。」
「今欲しいものはありませんか?私に手配させてください。」
こういうことです。
事例から考えても、
これまで真面目に仕事されてきた経営者さんだと、
快く注文をくださる方は数多くいらっしゃるのを
たくさん見てきました。
ここは根性を出す必要があるかもしれません。
4、1発を狙う。
これは頭のいいみなさんは大丈夫だと思いますが、
お金がない時に限って、
「これに投資すれば一発逆転!」
みたいな話が舞い込んできます。
「今このチャンスを逃したら二度とないですよ!」
「このビジネス、今だけ先行者利益が取れます!」
みたいなやつ。
でも、そんな美味しい話が本当にあるなら、
なんでその人が自分でやらないの?ってことです。
99%、いや100%悪い結果になるので
これは絶対に気をつけてください。
5、一人で抱える。
お金がない時って、
「恥ずかしい」
「お金のことで迷惑かけたくない。」
「誰にも頼れない。」って思いがちです。
真面目な人ほどそうなります。
でも、これが一番危険です。
周りを見渡してみると、
お金で苦労した経験豊富な経営者や、
容量よくお金のピンチから生き延びた人、
いろんな方法を知ってる人がいるものです。
意外な逃げ道が見つかることが多いし、
せっかく生き延びられるのに気がつかないなんてことになると
もったいないです。
なにより気持ちが軽くなります。
だから、絶対に一人で抱え込まないことが
めちゃくちゃ大事だと思います。
いかがですか?
冒頭の注意点でも話しましたが、
当然人によって違いますし、
適用できないこと、
リスクがあることもあります。
なのでテクニックやノウハウなんてものではありません。
でも「お金のことくらいと思って、
手を打てるだけ打ってみよう。」って心の余裕を持って欲しいのが
1番の意図なんです。
そういう意味で、
参考になると嬉しいです。
■お金でやばくならないためにやること
で、ここまでは、
できればお金がない状態で、
「やらないほうがいいこと」
「やるべきこと」を話しましたが、
そもそも「お金がない!」とならないほうがいいに気まっています。
なので、あらかじめやっておく方が良いことも話しておきますね。
1、お金を前払いでもらう
どんなビジネスでも可能な限り、
「前払い」で支払いをしてもらうのが重要です。
労働を提供するサービスなら提供前にもらう。
買い付け代行ならデポジットでもいいから預かる。
日本語レッスンや観光ガイドなどのサービスで外注さんを使う場合は
外注さんの支払いは後で、お客さからは前にもらう。
ECは受託販売の形に近づける。(これは無理な場合は無理だけど)
こういうことですね。
性善説ならほとんど支払いはもらえますが、
やはり売上が見込み通りじゃない場合は
たちまち困窮してしまいます。
これからビジネスするなら、
前払いを渋る顧客は受注しないくらいでも良いくらいです。
2、借入はしても使わない(キャッシュを持っておく)
ビジネスではキャッシュ オブ キング って言葉があるくらい。
現金が物をいいいます。
くそ赤字でも現金があれば会社は潰れないし、
社長も贅沢三昧しています。
なので、もし有利な借入ができるなら
できるだけしておいたほうがいいです。
その代わり使ってはいけません。
資本主義の否定かもしれないけど、
残しておいてください。
金利で現金をレンタルしている気分です。
手元のキャッシュがあるだけで、
精神的な余裕が生まれるし、
判断ミスを減らせる効果があります。
そして「お金がない!」って事態ならないし
なりそうでも打てる手が10倍以上に増えます。
3、数字を見る
これも驚くほどしてない人が多いですが、
雑でもいいので、
・今月はいくら使っていくら入ったか?
・何月何日にいくら入ってきて、何月何日にいくら使うか?
これを見る癖をつけてみてください。
これだけでも対処が早くなるんで、生き延びる確率が上がると思います。
■めちゃ大事な補足:メンタルが一番
最後に余談です。
なんでノウハウでもないのに、
こんな話をいましたか?を話します。
お金がない時、一番ヤバいのは
「精神的にやられること」だからです。
冷静じゃなくなると、
変な判断をしてもっと状況を悪化させるといったことを
指してるのではありません。
メンタルをやられると、
一番リカバリしんどいからです。
もちろん、メンタルが精神的焦りや不安からだけ
不調をきたすわけじゃないことは知ってるつもりです。
なのでもし今メンタルやられてる人が見ていた場合、
無配慮な言い方になっていたらすいません。
何卒文脈を読み取っていただけると嬉しいです。
だから、「まずはメンタルを守る」
というか「メンタルを安定させる」
ことを優先して欲しいなと。
ぶっちゃけ、
ビジネス、顧客、お金って、
たかだか商売の話なので後からでもなんとかなるとも思うんです。
でも、メンタルがしんどいと、
仕事に身が入らないじゃないですか?
心の風邪とも言われますが、
長期間フルパワーで仕事できなくなると思うんですよね。
なので最終的には「たかがお金」という
気楽さを持って欲しいなってお話でした。
※くどいですが今日の話は、
お金に困った時に焦ってる場合に、
その人の味方だけをした場合、
気が軽くもってもらって、
選択肢の多さに気がついて欲しいことが意図でした。
参考になれば嬉しいです。
では。
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【雑談】オリーブオイルでとんかつ!?
仲良くしてもらってるイタリアのクライアントさんがいるんですが、
日本でお会いするたびにオリーブオイルをプレゼントしてくださいます。
で、オリーブオイルの話になりまして、
その時教えてもらったんですが、
「生で食べるのが一番体にいい」とのこと。
でも、さらに面白かったのが、
「オリーブオイルは180度までなら加熱しても体に良い成分が残る」って話。
普通、サラダ油とかは高温になると酸化して体に悪いらしく
(それも僕は知りませんでしたがw)
オリーブオイルはその心配ないらしい。
なので要するに油は
オリーブにしとけばよくね?ってことなのかなと。
で、しかもこの方、
イタリアの料理番組にも出てるマルチな人。
人気者なんです。
そのイタリアの料理番組で
この体にいいか悪いかってうんちくを披露しながら、
オリーブオイルで日本食であるとんかつを揚げたらしいです。
もちろんサクサクで美味しくなるそうです。
イタリア人もめちゃくちゃ感心してたとか。
とはいえ、体にいいとしても
とんかつにオリーブオイル使えるほど
コストが安くないので一般化はしないでしょうが、
オリーブオイルってすごいんだなと
遅ればせながら知りました。
僕自身は揚げるまで大胆なことは、
もったいなくてしてませんが、
いただいたオリーブオイルを早速、
フランスパンにつけたり、刺身につけたりして
贅沢に楽しんでます。
せっかく本場のオリーブオイルをいただきましたし、
第一体にもいいそうなので、しっかり堪能しないともったいないですからね。
てことで、
ちょっと今オリーブオイルにハマってるって話でした。
PS.オリーブオイル使って上手いもの募集中です。