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起業して成功する人が絶対しないこと。【第569回】

こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
(動画、文章、音声 でお届けします。)

起業して成功しやすい人はどっちだと思いますか?

A:素直に人の話を聞く人が成功する。

B:自分で考えて答えを出す人が成功する。

答えは後ほど。

先日クライアントさんに頼まれて、インタビューをしていただきました。

テーマは「成功する起業家の特徴と習慣」と、僕の起業話的なものとのこと。

お声をかけてくださったくらいだから、僕の専門分野でした。
インタビューって、聞き手の人と自分のやり取りの中で話が面白い話が生み出される傾向が強いと思っていたので
あえて何も準備せず、ぶっつけ本番でお話をすることとなりました。

その時の会話で、我ながらそこだけで終わるのはちょっともったいないと思う「いい話」をしたシーンがありまして、
今日はその話の一部をシェアしたいと思います。

切り出したい部分は「成功している起業家が持ってる資質・マインドセット」の話です。

実は僕自身が起業したときに、業績が好転したきっかけになったある出来事があるんですが、
この出来事がまさに「成功する起業家の資質、失敗しない起業家が絶対しないこと」とバッチリ繋がってるんですね。

振り返れば、業績がまったく振るわない時は失敗する起業家のやることをそのままやっていましたし、
業績が好転したのは失敗しない起業家がやってることと同じことをしていたと思うわけです。

なので、最初に僕の起業当初のあるエピソードをお話します。

このエピソードを聞いてくださると、
失敗しない起業家がやってることが理解してもらいやすいんじゃないかと思うからなんです。

ちょっとだけ長いですが、まー付き合ってください。

本当にあの時のことは今でも忘れません。

それは銀行口座に残高が30万ほどしかなくなった時でした・・・

今日もYouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。

動画で見る|起業して成功する人が絶対しないこと。

文章バージョン続き|起業して成功する人が絶対しないこと

僕は起業する前にも会社員をしながら副業をしていました。

転職マニュアルとか、英会話教材とか主にコンテンツ販売のビジネスを数年やって、
「もう会社なんて辞めても平気」と思うほど儲けは多くないけど、
そこそこは収益を得ていました。

もともと「会社員は向いてない。」という後ろ向きな理由で独立を目指していたので、
このあたりでもう会社勤めが我慢できなくなってきたんですね。

「副業でならこれくらい儲けてるし、もう辞めても、フルタイムでやればもっともっと儲かるだろうし、大丈夫じゃね?」

こんな楽観的な気分でした。

そして本当に退職しちゃいました。

でも、タイミング悪く、辞めると決めたあたりから、副業で収益が生まれていたコンテンツ販売ビジネスがgoogleの審査基準の厳格化とか重なって
急激に売上が減っていきました。

そこで僕は、もともと起業したらコンテンツ販売なんかじゃなくて、まっとうな?かっこいいビジネスをしたいと意気込んでいたので、
新規ビジネスアイデアを練ることにしました。

コンテンツ販売の売上が減ったといったって、ゼロになったわけじゃないし、法令が変わったわけでもないですから、
いくらでも復活させることはできたと思うんです。
でもそっちは放置して、新規のアイデアに没頭しました。

起業した直後、つまり会社の給与がなくなった直後の時期です。

1ヶ月くらいは練ってたと思います。何をって新規ビジネスプランを。

かっこいいプレゼン資料も(誰に見せるわけでもないけど)まとめたりしてました。

でも、そんな中、副業時代からお世話になってるコンサルタントの先生には苦言を何度も言われました。

「いや、それはもっと儲かって生活やビジネスが安定してからでもできると思うから、まず目の前のコンテンツ販売ビジネスの業績を改善することに今すぐ取り組んで、生活費を確保したほうがいい。君の資金力だと、まだ見ぬ新規ビジネスをやるより、すでにお金が生まれているものをいじる方が絶対いい。」

こんなのです。

でも、なぜか僕の胸には刺さりませんでした。
聞いてるけど、言うことを聞く気は毛頭ないわけです。

「俺はでっかく稼ぐ予定なので、そんな細々したことしてられないんです。」くらいの気分だったかもしれません。

「コンテンツ販売はもうダメなんですって!いろいろやったちゅーの!」と思ってたのかもしれません。

本当に何度も同じことを忠告してもらいましたし、
改善のアイデアもいくつかいただきましたが、言うことを聞きませんでした。

1ヶ月後。

そこまで没頭していた新しいビジネスのアイデアは、日本に8000以上ある英会話スクールに教材提供や
講師を派遣するビジネスモデル。

今聞く「へー。そんなの儲かるの?」って感じです。
「そんなの練るのにひと月もかけたの?」と今の僕なら言うでしょう。

が、当時の僕はノリノリでした。

満を辞してテスト販売テストマーケティングをしてみました。

結果・・・異常なくらい反応がありませんでした。

見事に沈黙。完全にゼロです。

ちょっとくらいレスがあれば、改善の方法もあるんですが、
nothing。

素人ではありませんから、僕にも「これはダメだ」と悟れました。

つまり、起業直後のひと月をただ単にパワポのお絵かきをして過ごしただけってことになりました。

実は僕、変な自信があったので、預金がそんなにないのに会社辞めてるんです。
もともとやりたいことは全部やってしまうような浪費家だったので、副業で稼いだお金も残ってませんでした。

実質は100万ちょいしかなかったかもしれません。

てことはですね、このままだと3ヶ月後にはゲームオーバー。

そして悪いことに、副業でそこそこお金を得ていたコンテンツ販売を復活させようにも、
その頃はすでに広告費が高騰していて、復活させたとしても生活できるほどは利益がでなくなりつつありました。

食い扶持をほぼ失ったことになります。

焦りました。

そこですぐにお金になるビジネスをしようと決意し、
ホームページ制作業を始めました。

“ネットで収益を上げたい起業家のための売れるホームページ作成”

こんなネーミング。

といっても、僕はデザイナーではないので、マーケティングとクロージングだけ行い
制作は外注さんを使うことにしました。

幸い需要があるサービスであれば、ネットで集客する技術は持っていたので、
無料相談という名称の問合せやら見積依頼なんかはたくさん獲得できました。

特に“海外在住者を対象にする”というビッグアイデアに行き着いた後は
毎日1、2件以上のペースで問合せを獲得できました。

すぐにお金にしたかったから料金設定も格安です。
わずか15万円。

まず無料相談をいただき、制限時間も設けず何時間も、
「どうすればその人のネットビジネスが成果を出せるか?
そのためにどんなホームページが必要か?」なんてことをアドバイスしていました。

毎日です。

ものすごく感謝もしていただけました。「とても参考になった!ありがとう!」みたいな毎日です。

これでなんとか食いつなぐことはできるだろう・・・・

そう思ってたんです。

が、大甘でした。

ぜんぜん、契約が決まらないんです。
つまりわずか15万円が入金されないんです。

お客さんは信頼してくれていたと思います。
最後はいつも感謝されて終わりました。

「必要になったら河野さんに絶対連絡するからね!」

こんな感じ。

でも、注文はくださいません。

理由も全然わかんない。

「なんでみんな貧乏なんだ!」

と悪口を言いたくなったこともあります。

やばい・・・

焦るばかりで、持病の逆流性食道炎も悪化してきます。

来月のことを考えると不安で毎日吐き気を催していた僕は、コンサルの先生にも不安をぶつけていました。

「もうお金がないのに、誰も注文くれません。お金のないお客ばっかりで困ってます!
どうしたらいいですか?助けてください!
もう僕はダメなんでしょうか?」

こんなメールを実際送ってました(笑)

受け取ったほうは、さぞお困りだったと思います。

でも先生もプロ。返事はいたって冷静でした。

「独立したんだったら人に助けてくれなんて言っちゃダメ。
自分で責任もって打破するしかない。そして生活するお金がないなら、そんためにまたどこかで働けばいいだけでしょ?
ビジネスを辞めるわけじゃないなら、起業の成功と預金の減りは連動しないよ?」

これは助けてくれってことへのコメント。

「そしてお客さんが金がないのじゃなくて、あなたが欲しいものを売ってないではないか?
ちゃんとお客さんの話を聞いてみてください。きっとすぐ売れるようになるはずです。」

こっちは売れないことへのアドバイス。

で、これをもらって僕がハッとしたか?

してません。

「はー? お客さんの話なんてめっちゃ聞いてますけど?そういうアドバイスじゃなくてさ。もっとこうあるじゃん!」

みたいな反応をしてました。(もちろん心の中で)

と、自分のコンサルタントの先生に八つ当たりしたからって注文がくるわけもなく、
また半月ほど時間が流れました。

その時ある起業家コミュニティの女性が、悩める起業家向けのスピリチュアル強めの個人セッションの無料モニターを募集してるのを知りました。

「スピリチュアルなものだけで儲かるなら苦労せんわ!」って言う感じで、
僕はその手のサービスが業績に作用すると1ミリも思っていなかったので、普段なら無反応でした。

でも、この時は藁をも掴む気分だったので、話を聞いてもらおうと申し込んでみたんです。
(今でもなぜそんなのに申し込もうという心理になったのかはわかりません)

実際のセッションでは現在に自分の悩みっていうか、ピンチをひたすら聞いてもらったのを覚えています。

で、占いやスピリチュアル的な要素が強いサービスなので、
セッションでは僕にいろいろ質問して、その内容に応じて“なんちゃらカード”ってカードで、占うというか、分析みたいなことをしてくれるんですね。

最後にその結果をアドバイスしてくれたんです。

その内容がこういうの。

「第一人の話をお聞きになるほうがいいと言うふうに出ています。」

普段人の話を聞くことはものすごく意識していたし、
そもそもコールセンター出身ですから話を聞くプロでもあったわけです。

当然カチンときそうになったんですが、ここではじめて気がつきました。

コンサルタントの先生も「君は人の話を聞いてますか?」
スピの先生も「君は人の話を聞いたほうがいい。」

まったく同じ結論だったんです。

ここで、やっと「ハッ」とさせられたんです。

起業してからはコンサルの先生の話を聞いてこなかった。
アドバイスを試そうともしてません。

お客さんに「僕から何を買いたいか?」聞いたことがないんです。

単に15万のホームページ制作を申し込ませようとしてるだけです。

そこで、もうヤケクソで「人の話を聞く」作戦を実行することにしました。

無料相談の最後、いつものごとく感謝はされるんだけど契約はしてくれません。

そこで思い切って聞いてみました。

「僕は商売でこれをやってます。無料相談の際に信頼してもらい、
お役にたてれば注文をいただけると思ってやってます。
今回も信頼はしてもらえたと感じています。
でも契約はしてくださいません。
その理由はなんなんでしょうか?
また、どんな商品やサービスなら僕にお金を払って買ってくださいますか?」

つまり、「何をすれば僕にお金をくれるのですか?」って聞いたんです。

言われたのは意外な言葉でした。

「起業するのに初めからいきなり15万は勇気がいる。
広告費もいると河野さんはいってるし、だからもうすこしホームページ制作は少額でチャレンジできればいいのだけど・・・それだと河野さんが損ですしね。」

つまり、お金がないとかそういうことじゃなくて、
いきなりサイト作成代金はハードルが高いってことだったわけです。

そこで「では月額ですこしづつお金をもらって、僕が作り方を教えて差し上げるってのでは
どうですか?」と聞いてみました。

答えは即答「え?そんなのあるんですか?それなら今日からお願いします!」

めでたく月額15000円(当時はこの価格だった)の契約をゲットしました。

この後、同じことを別の人に聞いてみたら、ほぼ同じ回答。

そこで同じ月額でのお手伝いの提案をしたら、それも即決してくださいました。

そこからは、今までの苦悩が嘘みたいに、相談さえいただければほぼ全部契約してもらえました。

これだと、1件はわずかな額でも、20名30名と集まっていくと、毎月の生活費には到達できました。

やっと食えるようになったのでした。

めでたしめでたし。

・・・・じゃーなくて!

のちにこのサービスが今のコンサルティングサービスの原型になっていくんですが、
これは武勇伝ではないんです。

この時の僕の状態が、成功する起業家と失敗する起業家を両方体現してたんですよね。

もうわかりますよね?

僕が失敗した要因は「人の話を聞かなかったこと。」なんです。

僕に成果が出た要因は「人の話を聞いたこと。」なんです。

言い方を変えてみます。

僕が失敗した要因は、「“それを”自分はすでに知ってる気になってること。」です。

僕が失敗した要因は、「“その”結果を自分は全部わかってる気になってること。」です。

謎なプライドもそうさせていたのかもしれません。

マーケティグとかビジネスの方法論でいえば、
やったこともないことを「それは無理だ。」「それは俺流じゃない。」みたいに拒絶していたことですね。

セールスやクロージング、商品設計の点でいえば、
「私の商品が欲しくないなら買ってくれなくて結構です。」と、尖ってたことが失敗のもとです。

「なんで俺が、わざわざお客さんへ媚びへつらい欲しいものの伺いを立てなければならないんだ!」
という謎のプライドが失敗のもとでした。

要するに素直さの欠落です。

逆に言えば成功の種は“素直さ”なんです。

もちろん、誰の話もちゃんと受け入れるって言う話じゃありません。
鵜呑みにせよってことを言ってるわけじゃないんです。

それはそれで最悪です。

“それ”を経験したこともない人からの勝手なアドバイスとか、
起業したことのない友人知人のアドバイスとか。

お金もらっても付き合いたくないお客さんの意見とか。

そんなのはシカトでいいのです。

でもね、経験者からのアドバイスはまずは素直に聞くべきなんです。
信頼し合っているお客さんや見込み客からのアドバイスも素直に聞くべきなんです。

くどいですが、鵜呑みにするのとは違いますよ?

言いなりになるのとも違います。

聞いたことはまず試せってことです。

とりあえずやってみろってことです。

やってから、生意気なこと言えってことです。
やってから“それ”について語れってことです。

そして実行してわかった結果から判断できる客観的な事実(ファクト)を信じろ。

ってことなんですよね。

いかがでしょう?

あなたも、1個や2個。

思い込んでること。
受け入れようとしてないこと。
試してもないことで否定していること。

きっとありますよね?

ちなみに僕は、あの時に学んだはずだけど、
今でもたくさんあります。

その度に「あ、やべ。わかった気になってるな。これはまずい。」とゾッとするんですよね。

お互い気をつけましょ。

ーー動画だともうちょいくどくど例を出してますので
もっと理解したいとか、続きが気になる人はそっちもご覧ください。

ではでは。

【雑談】話すこと。書くこと。聞くこと。読むこと。

最近の世の中は動画がメインです。

広告配信も動画で。
LPのセールスも動画で。
洋服を売るのも動画で。

SNS発信も動画。

受け取る側も動画で視聴することが増えたと思います。
Youtube、インスタライブ、tiktok etc。

一部音声も流行りつつありますが、
共通しているのは全部話言葉だということ。

聞くのも話言葉だし、
話すのも話言葉。

つまり、世の中が話し言葉がメインになってきてるってことだと思うんです。

なのでテキストでの発信や購読も話言葉になってます。

アメブロしかり、
FaceBookしかり、
媒体は文字だけど書かれてるのは話し言葉です。

一方で、書籍は書き言葉で書かれてます。

中にはライトに話し言葉みたいな書かれかたをしているものもありますが、
基本書籍は書き言葉で書かれています。

で、なんとなく思うんですが、
ここのところ、発信している内容に深みと厚みがない人も増えてきてる気がするんです。

自分を棚に上げていいますが、そう感じてる人もいませんかね?

なんでかを考えてみたんですが、
これって話し言葉をインプットし、話し言葉でアウトプットしてるからかなーと思ったりもします。

なんでいかというと、やはり思考を深めるには書き言葉が最適だと思うんです。

ちゃんと書き言葉で書かれた文章を読んでいれば、
自分の中で咀嚼する余白が生まれやすいですし、

書き言葉で何かを書こうとすると、
自分の中にダイブして「何か」を吐き出そうとする余白が生まれやすいからなんです。

生意気いってますが、これは僕が自分にも感じることでして、
楽しいっていうエンターテイメント性を求めたり、
効率化したいと生産性を求めたりすると、
どうしても動画や、音声といった話し言葉で発信されてるものをインプットするほうが楽なんですよね。

でもいざそんな状態で書き言葉を書こうとすると、結構苦しい。

書くことで思考は深まるんでいいのだけど、
深めた自分の中に選択肢がたくさんないと吐き出すものがなくなるんです。

ということは書き言葉で書かれたものをきっちり読んでないからだろうなと、
そう思う瞬間が結構あるんですよね。

ということで、
最近はわざと小難しい書籍を選ぶようになりました。

冗長だし、何言ってるか最初はわかんないものも多いんですが、
思考を深めて自分の中のものを作っていくにはやはり必要かなと。

てことで、ちゃんとした本。
を読みたいものですね。

そうなるとビジネスや哲学の名著もぴったりだけど、
実は文学作品って最適だと思うんですよね。

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