親切心で値引きなんてするな【第648回】
目次
今日の話は「強気」の人には関係ない話。
気の弱い人には役に立つかもです。
もう大変。
海外ではインフレ
日本では円安が止まりませんねー。
1ドル160円弱。
僕のクライアントさんはほぼ海外在住なので、もろに影響を受けています。
海外での仕入れ価は上がり。
さらに日本円の売り上げは実質目減りです。
もちろん海外のサービスや商品を買おうとする日本のお客さんにとっても大変。
日本人の金のなさを実感してる人も多くなってきました。
となると、中には「買うのを諦める」わけでも「頑張って稼ぐ」分けでもなく、単に安くしようとする人が現れたりします。
つまり「値引きしてくれ。安くしてくれ。」と要望されるケースがあるんです。
いい人起業家だと、これにほだされてつい「じゃー少しだけでもお力に」て安くしちゃいそうになります。
こういう人はとにかくいい人なので、円安インフレ関係なく
相手の経済状況が悪い場合、助けたくて特別に安くサービスや商品を提供したりしようとします。
身に覚えありますかね?
僕もこういうタイプだったんです。
ただね。変わりました。
今では一切やらない方がよいかと思っていますし、そうアドバイスしています。
ということで今日はお客さんを助けようと値引きするべきでない理由をお話しします。
YouTube動画とPodcast音声と文章版でどうぞ。
*メール下部に文章バージョンもおつけしています。*
動画で見る|親切心で値引きなんてするな
文章バージョン続き|親切心で値引きなんてするな
「お客さんの事情なんで一切関係なく値引きなんてするな」
こう言うと、えらく強欲で冷徹に聞こえるかもしれません。
違うんです。
「金儲けに徹せよ」
「貧乏人なんて相手にするな」
そんな意味なんかじゃないんです。
いくつか理由があるので説明していきますね。
■見返りを求めてしまうから。
例えば詐欺にあって全財産なくしたとか、
専業主婦が離婚して財産分与すらないとか理由はなんでもいいのですがお金に困ってるお客さんがいたとします。
それでもあなたの商品やサービスが必要だと言われたので、サービスや商品を安くしたり無料で提供したとします。
美談なんだけど相手があなたに感謝し続けて、サービスや商品にに1ミリも要望を言わず、あなたの頼みにはその後絶対断らないかといえば違いますよね。
別に奴隷契約をした分けじゃないし、
「安くしてくれて助かった」これ以上でも以下でもありません。
でもねあなたは違ったりします。
「助けてあげたのに」
「配慮してあげたんだから」
こういう感情がまったくゼロにできると断言できる人もそれほどいないのじゃないかと。
見返りを求めるくらいなら、それは値引きをしたことにならないし、助けたことにもならないってことです。
■本当にお金がないの?
ドラマや映画でよくあるシーン。
10年ぶりに連絡がきた知人から、子供の修学旅行のお金がなくて困ってると相談され、助けてあげようと10万円あげたら、
その金は借金の返済や競馬につかわれていた。
なんとも悲し話です。
こういうことが「お金が足りない」と困っているお客さんにも起こっていることがあります。
例えばの話。
ある経営者が経営が立ち行かなくて困っていたとします。
その人はサロン経営をしてます。
これまで新規客の集客を疎かにしてきただけなので、簡単な集客用ランディングページを作って、
広告を出せば売り上げは増えて行くはずだとします。
でもサイト作成にかけるお金も、広告費も出せないと言ってるとします。
あまりに不憫でその話を聞いたWebデザイナーさんはほぼただみたいなお金でサイトを作成してあげて、
広告費が数万で済むように細かな設定や調整を続けてあげました。
Googleマップ対策もしてあげました。
みちろん身を削ってです。
1月後驚くことを聞かされます。
自称自己投資、スピリチュアル好きなその経営者は「最近知った」
成功するプログラムとか、スキル取得講座のようなものに100万円を分割で購入したそうです。
だって「欲しかったから」
広告費やサイト制作という重要なものには「使いたくない」だけで、
欲しいものには金を使いたいってことです。
ま。人のことなんでどうでもいいんだけど、本質的には子供の修学旅行代と思って渡したお金を競馬で使われてるのとおんなじ。
さらに例えばの話。
あなたがブライダルコーディネートをしているとします。
でも夫婦の予算は決まってるらしくそんなにお金がないとのこと。
でもずっと夢だった海外挙式をしたいと目を輝かせて聞かせてくれました。
そこでプロとして奮闘してなんとか希望通りの夢の挙式をアレンジしてあげました。
自分の利益はぶっちゃけほぼありません。
でもあとで聞いてびっくりしたことに、その夫婦は結婚式の前に全く別に
メキシコのカンクーンに婚前旅行に言ったそうです。
だって夢だったから(笑)
そちらでも100万くらい使ったそうです。
結婚式の手配代金は「払いたくないだけ」で、婚前旅行にはお金を使いたいんです。
こういうことめちゃ多いです。
ま。繰り返しますが人のお金の使い方なんてどうでもいいんだけど、
僕の知る限り助けるってことには1ミリもなってないケースのほうが多いんですよね。
ボランティアや弱者支援のようなものと値引きは似て非なるものってことです。
僕も過去にこういうことがものすごくたくさんありました。
災害にあってお金がないと訴えていた方に無料でいろいろサービスを提供したら(もちろん寄付もした)
その後そのサービス内容が悪いとすごい剣幕で怒られたりね(笑)
もちろん一概に言えません。
困ってる人を支援するって絶対余裕があるならやったほうがいいに決まってます。
でもね。
・自分に余裕がない。
・見返りを期待しちゃいそう。
・値引きという形で支援する
こういう形はやめたほうがいいかなって。
まっとうなお金をいただいて、そこで得た利益を別の支援というパッケージで使ったほうがいいのじゃないかってことです。
いかがですか?
いい人とか、いい人に見られたい人は陥りやすいと思うんで、参考になれば。
では。
ーー動画だと、もっと詳細に語っていますので、
深く理解したい人は、そっちもご覧ください。
【雑談】サーファーと経営者
危なかった。
この前千葉の片貝でサーフィンしてた時のこと。
その日は波が結構でかくてセットで頭サイズくらいありあした。
(頭ってのは岸からみて波の高さが平気身長1.7Mくらいって意味)
平日なのに人も多くて混雑してました。
当然波も大きくて混雑しているときは危険です。
沖に出てパドリングしている時に人を轢かれないように。
波に乗るときに沖に出てくる人を轢かれないように。
最新の注意を払わないとです。
事件は比較的すぐに起こりました。
やたらとガツガツパドリングして波を追いかけてるおじさんがいました。
周りを見てなくてなんていうか自分だけしか見えてない感じ。
それでも上手ならいいのですが、でかい波に翻弄されて
テイクオフしてもコントロールを失って派手にパーリングしそうな感じでした。
案の上、彼が乗った先には沖にパドリングしている若い男性がいました。
いや正確には波に乗る前に男性のことは見えていたはず。
もちろん上手なサーファーは先に人がいても避けて乗っていきます。
そしてパドリングしている方も上手な人なら、波に乗ってるサーファーの進行方向の逆に逃げます。
当然、崩れる波をがっつりかぶるし。波に巻かれることもあるんですがそれが轢かれないための方法だったりします。
こんな感じ
乗ってるサーファー
→→→こっちに向かう
沖に向かってるサーファー
←←←こっちに向かう
ただこの時が違いました。
沖に向かってる男性は上手な人でしっかり乗ってるサーファーおじさんの進行方向と逆に逃げてたんですが
おじさんはコントロールを失ってたんで、進行方向の逆になぜか曲がってそのまたどーん!
追突です。
僕は近くで目撃したんで 「あ!」と声だしちゃいました。
結構やばい。怪我したかもと心配になったんですが結論から言うと
奇跡的に血が出ることもなく、ウェットスーツが破れたくらいで済んだそうです。
だた大事に至らなかっただけで、結構やばい。
危ないじゃないですか?
謝罪して、修理するならするで大人の会話がそういう時は行われるはずが
そのおじさん無視して言ってしまいました。
さすがの男性も「おい!」ってなってましたが(笑)
それでもヘラヘラしてたんですよねー。
ーーあ、何が言いたいかって言うと。
サーフィンしているとこういう人と結構出くわします。
もちろんめっちゃ上級者を下手が邪魔して「おい!」って怒られることもあるんだけど
今回のはそうじゃない。
単に自分中心で自分が乗ることしか考えてないし、
迷惑かけるとか、遠慮とか、
海の中の暗黙の了解*これが結構サーフィンにはある。
とかが全く関係ない人って意味です。
でもね。この手の人は起業すると成功したりするんですよね。
無遠慮に
ガツガツと
自分の目的だけを考える。
こう言う人って向いてる場合もあるから、
その人と若いにいちゃんが揉めてるのを見ながら
このおじさんサイコパス型の起業家かもなーなんて不届きなことを考えてたって話でした。
ま。サーフィンは安全に周りとも自然とも同調しながらが正解ですね。