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広告の成果を”待つ”べき時と、即決すべき時【第698回】

今日はコンサルでもよく聞かれるTipsをお話しします。
広告の話ですが、他でも適用できる内容です。

直接商品を売るにせよ、見込客のリストを獲得する目的にせよ、
効率的に売上をあげるなら広告ははずせません。

その中も主力になるのは運用型広告と呼ばれる
Google広告、Meta(FaceBook)広告などです。

ただ現在の広告にはAIが導入されています。
AIが何をしているかというと自動学習です。

成果の出やすい広告文、写真、動画、配信先、配信場所、キーワード、ターゲット
これらを学習して自動で判断してくれます。

広告業界ではこれを「機械学習」と呼んでいます。

広告主である僕たちがある意味何もしなくても、広告側が勝手に何が最適か?判断してくれるわけです。

めっちゃ楽ですよね?

ただし、ご存知かと思いますがAIというのは統計的、確率的な計算をするものなので、
たくさんのデータがあればあるほど精度が上がります。どんどん優秀になっていくんです。

なので広告もたくさんの金額を消費すればするほど、長い期間出せば出すほど精度があがるんですね。

そうすると、ここでやっかいな問題が出てきます。

もし、出稿直後に数日経過してお金ばかり使っていて結果が伴ってないような状態だとしても、

「まだ機械学習中だからもっと待った方が良い。」

ということになるんです。

目の前の結果は明らかに無駄使いをしているのだけど、自分でいじるより機械に任せる要素が強いので、
待てってアドバイスになることが多いんですよね。

しかも自分でいじり回すとまた機械学習がリセットされるんで、さらに時間を待たなければなりません。

これがGoogleもMetaも担当者が言うアドバイスです。

とても悩みます。

「経過を待つと結果が良くなるかもしれないけど、
待ってるとお金を使い続けてしまう。
かといっていじるとまたお金がかかる。
どうしたらいいですか?」

今日のTipsはこの問題についてです。
こういった時にどうするか?答えを出しますね。

 

動画で見る|成果を”待つ”べき時と、即決すべき時

文章バージョン続き|成果を”待つ”べき時と、即決すべき時

正解は「機械学習を最低でも2週間。できれば30日くらい待つ。」です。

つまりお金を消費しているのを許容して我慢せよってこと。
実際それで良い結果になっていくこともありますから。

しかし、僕の答えは「もう止めろ。」です。

なぜなら多くの経営者は、そんなにダイナミックな予算がありません。
たとえ10万円でも慎重に使いたいし、お金にしたい。

そういう場合は「事情」を優先したほうがいいです。

くどいですが、広告の成果としての正解を導きたい場合は、
お金を消費して、AIの能力を最大化できるようにデータが溜まっていくのを待つべきです。
正しい成果が確認したい場合は。

でも僕らがやってるのはお金儲けですし、限られた条件で成果を出さなければなりません。

つまり正しい方法ばかりはやれないのです。

そしていくら機会学習で広告の成果が決まるといっても、
短期間で少額の消費で成果がでる広告は存在します。

僕らはそれを狙っていくしかないって現実もあるんですよね。

なので正しいことを目指すというより、自分のできる手で勝負するということを優先したほうがいいわけです。

たとえばGoogleのYouTube広告って一般的にはこう言われてます。

「コンバージョンは取れません。あくまで認知のために予算を使ってください。
そして他の広告の成果に影響するまで待ってください。」

でもそんな予算は使えませんよね?
なのでYouTube広告であったとしても短期で「コンバージョン」が出ない場合は止めるなり、
別の動画をどんどんアップするなりするしかないのです。

今日のTipsまとめます。

『運用型広告は機械学習だから一定期間待て。と言われても、
待てない人は待たなくて良い。数日で即決した方が良い。
そして待ってても成果が出ないことも結構多い。』

でした。

【雑談】日本の受験戦争を知る方法

僕が読んでる漫画を一つご紹介します。

『二月の勝者』1ー19巻(最新刊)

ドラマじゃないです。漫画の方です。

日本の中学受験戦争を描いた話なんですが、面白いのは小学校6年の受験生のたった1年間だけの話なんです。
それを漫画では何巻にも渡って描いています。

中学受験生の話を中学受験専門塾の講師の視点で、いろんなタイプの子供や家族を描いてます。

中学受験のリアルはもちろん盛り込まれていますが、
なぜ中学受験をみんな目指すのか?目指すことで起こる喜劇や悲劇。
見えないメリットなんかもふんだんに盛り込まれてます。

そして面白いのが人間模様。

・父親が高学歴で奥さんにモラハラ、子供には勉強方法まで教養するクソ家庭。
・母親が見栄だけのために勉強が苦手な娘に無理目のレベルの学校を強要する話。
・息子をサッカー選手にしたい父親がまったく受験に反対して邪魔する話。
・不登校だけど中学受験して自由な校風の学校にいきたい女子生徒の話。
・勉強なんてやる気ゼロだったけど、電車オタクが好きな部活があると知ってやる気満々になる子供の話。

実にいろんな日本のリアルな受験家庭の話が盛りだくさんです。

もし海外在住だとか、日本の偏差値至上主義の子育てについて懐疑的な人とか、
日本の受験事情、中流家庭以上の親の価値観みたいなものに対して知りたい場合は、すごい勉強になると思います。

Kindleもあるんで、興味あればどうぞ。
もうすぐ最終回です。

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