ワクワクするビジネスの失敗率が高いこれだけの理由【第716回】
目次
こんなシーンを経験したことありませんか?
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ある日ビジネスアイデアを思いつきました。
考えれば考えるほど高揚している自分に気がつきます。
早くやりたくてうずうずしています。
そのビジネスを実行した時の結果を想像して、
ワクワクしている自分を自覚します。
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僕は何度もあります(笑)
ワクワクするたびにマインドマップを何枚書いたことか。
ただ「ワクワクしたビジネス」って、
経験的にも失敗率がものすごく高いと思っています。
事例だけではなく、
理屈でも失敗率が高くなる要素が多いです。
もし今まさに「ワクワク」しているアイデアがあるなら
水を差すようなのですが、今日はこの話をします。
別にネガティブな話じゃありません。
せめて大やけどしないように、知ってて損はないのじゃないかと思うんです。
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文章バージョン続き|ワクワクするビジネスの失敗率が高いこれだけの理由
まず、
ワクワクするビジネスアイデアが出る時はどんな時か?
考えてみました。
1、新しい。
おそらくアイデアを出した本人にとって、
初めて聞くビジネスモデルだったり、
そのエリアでのライバルを見たことがないものだったりします。
2、簡単に売れそうだ。
ビジネスは思いつくより実行することが10倍難しいと言われますが、
アイデアが出た段階で特にその人にとっては未知のビジネスモデルだったりすると、
売るためにはどんなマーケティングが必要か?といったことは明確ではありません。
「売れそうだ」「人気が出そうだ」といったふんわりしたイメージになってます。
でも「新しい」という条件を満たしてるから、
面倒なことをしなくても勝手に売れていく錯覚もしがちです。
だから売り方にはあまり意識が向きません。
3、最終形態は壮大
たとえばですよ?
整体のスキルを広めるサービスをアイデアとして思いついたとして、
これって非常に多くの人に広がれば認定制度を開始して、
かつ直営やフランチャイズの店舗展開して、
さらに世界中に進出できるんじゃない?みたいなことってそのビジネスの最終系ですよね?
ワクワクするアイデアの場合、
この成長した後、めっちゃ成功している最終系だけ明確にイメージしていることも多いです。
このワクワクの条件をちょっと意地悪に置き換えるとこうなります。
A:誰もやってない新しいビジネスやサービスだから簡単に売れるはずだ。
B:最終的には壮大なものに成長するイメージが湧いてる。
ということになります。
別に悪いことじゃないのです。
でもこの条件をひっくり返すと失敗する条件を満たしてしまうことが多いんですよね。
まず誰もやってないビジネスは、誰も気がついてないわけではなくて、
多くの人が思いついたけど売れないから誰もやり続けてないことが多いです。
もちろん誰もやったこともないものもありますが、
現代では確率的には極めて低いです。
つまり簡単には売れません。
だから、売ろうと思えば最初の1万円を稼ぐために、
試行錯誤が多く必要になります。
ビジネスは売れるものでも立上げは多少退屈で面倒くさいタスクが伴います。
これが「新しいもの」なのであればめちゃ面倒くさいことをしなければならないんですね。
要するに、アイデアがそもそも売れないものになってるか、
運良く成果を出せるものだとしても、継続して地味な作業が必要なわけです。
ここにワクワクする要素はありません。
ここで「ワクワク」を優先した人は大抵挫折します。
だって思ってたのと違うから。
自覚しているかしてないかは別として
望む姿にワープできそう=ワクワクということって大いにあると思うんですね。
なので詐欺的なサービスはこの心理を上手についてきます。
1、新しいもの
2、最終的にめちゃ儲かりそう。
3、面倒な作業がなさそうに思える。
こうやって嘘ばっかりの「新しい画期的なもの」に金を払わせます。
これがワクワクするビジネスアイデアが失敗しがちな理由です。
ということで、
ワクワクするアイデアの逆のことをすれば
成功率が上がるということになりますが、
残念ながら「ワクワクすることだけやりたくなる人」は、
普通に儲かることに反応しずらいです。
1、誰もがやってる確実に売れるとわかってるアイデア
2、売るための具体的なタスクをおこなす必要があるもの
これって言い方を変えれば退屈ですよね?
僕が「コーチングスキルアップ講座」は売れますよ。
と説明しても、
「あーそれね。みんなやってますよね?広告とか出すんですよね?」
で終わる感じ。(笑)
だから逆に「ワクワクすることに反応しない人」
「ビジネスは地味なもの」と割り切ってるひとは成功率が高いと思います。
またはアイデアにワクワクするのじゃなくて、
行動として生み出した成果にワクワクできる人。
こういう人は実務化ですから一般的起業家のイメージとは違うと思うんですが、
スモールビジネスを成功させるには最適な特性じゃないかと思うんです。
まとめ。
地味だなー私と思ってる人は成功率が高いので自信をもってくださいね。
では。
【雑談】片道切符|インドネシアへ
商社勤務の古い友人がこの春インドネシアへ赴任することになりました。
でも年齢も年齢だから片道切符になりそうだとのこと。
彼もサーファーなので(一緒にはじめた)
今のうちにたくさん一緒にサーフィンに行っておこうと思ってます。
ただ、ジャカルタらしいので、
年に1回くらいはバリ島集合すればいいかなどど
トリップの理由ができてワクワクしてたりもします。
でもなんていうか、
人様の会社なので言ってもしょうがないのですが、
望んでない人を無理やり赴任させる制度って相変わらず意味不明ですよね。
国内にしてもお父さんだけ地方勤務とか訳がわかりません。
だって言っちゃ悪いけどその人じゃないとダメなんて多分ないじゃないですか?
昭和の企業戦士じゃあるまいし、
行きたい奴がいくか、
住みたい奴を採用すればいいと思うんですけどねー。
てことでがんばれ!日本のサラリーマン!