【小さなアイデア、大きなアイデア。売上を2倍にできるのは?】
こんにちは。河野です。
「マーケティングにはビッグアイデアが必要だ。」
ある商品を販売する時、ユニークで、人をひきつける”売り”のことを、マーケティング用語で、”ビッグアイデア”と言ったりします。
言葉は意識していなくとも、このビックアイデアを探すのに躍起にやっている人も多いのではないでしょうか。
なにかビジネスを始めようとしている場合なら、画期的なビジネスそのものや、商材というビッグアイデアを。
すでになにかを売っている場合でも、画期的なコピーや、画期的な集客手法というビッグアイデアを。
ただ、僕はクライアントさんに、「大きなアイデア(と読み替えて話します)を探しましょう。」というアドバイスをすることがほとんどありません。
なぜなら、大きなアイデアには、大きな副作用を伴うからなんですね。
それよりも、もっと副作用のない、確実な方法があるからなんです。
ということで今日は、大きなアイデアの弊害と、それよりも確実に売上げを増やせるんじゃないかと思う方法を、お話したいと思います。
■大きなアイデアは、見つからない。
僕が大きなアイデアを探すことに賛成しない理由の1つ目は、それが決して見つかることがないからなんです。
大きなアイデアには、ホームページでその商品を訴求するコピーを書く上でのキャッチコピーとか、そういった細かい話から、どんな商品を扱うか?といった大きな話までいろいろあります。
これらの中で、何かユニークで独自の売りになるものばかりをいきなり探し続けても、見つけ方の訓練と準備をしていないと、素人でそうそう見つかるものではないんですよね。
アイデアが閃くものだと思っている人が、大きなアイデアを探すと一生見つかることがないんです。
で、見つかるまで他のことは一切やりません。
大きなアイデアでもなんでもないありきたりの事をしながら、大きなアイデアを探している。という風には、不思議とならない場合が多いんです。
・大きなアイデアが出ないから、何もやらない。
↓
・でも大きなアイデアは準備と訓練をしないと出ない。
↓
・で、実質は何もしていない。
こういう副作用があるわけです。
■大きなアイデアは、やらない。
僕が大きなアイデアを探すことに賛成しない理由の2つ目は、それが決して実行されることがないからなんです。
先ほどは、大きなアイデアなんて見つからないという説明をしましたが、当然見つけることもあります。
特に情報感度が高かったり、リサーチをしっかりする人だったり、インプット量が多かったりして、アイデアを生み出す方法を知っている人だったりすると、実にたくさんの大きなアイデアが出てくると思うんです。
でも、僕はそれが実行されているのを見ることがほとんどありません。
そうなんです。
せっかくのアイデアでも、やらないことが実に多いんですよね。
例を出しましょう。
たとえば僕の会社の取り組みで、新しい企画としてオフラインで集まる勉強会兼交流会をやることになりました。
実際、第一回は4月14日にやることが決まっています。
これを思いついたのは、2月の末なんですね。
ただ、この時に副作用が出る可能性は大いにあったわけです。
どういうことかというと・・・
「勉強会と交流会をやるからには、 会社のプロモーションでも使いたいな。切り口どうしよう・・・・・(ストップ)」
「会社のプロモーションでも使うならやっぱり、 ネーミング大事だよな。どうしよう・・・・・(ストップ)」
「海外で実際に行う勉強会なんてんないよな。 海外でもやるとプロモーションになるよな。どの国にしようか・・・・・(ストップ)」
「それ専用のサイトも作らなきゃ。企画して原稿書かなきゃ・・・・・(ストップ)」
こんな風に、大きなアイデアに膨らませていたら、いまだに、
「やろうと思っています!楽しみにしてくださいね!」
なんて、”言うだけ番長”になっていたと思うわけです。
こういう話、耳が痛い人って結構いるんじゃないですかね?
あまりに話を大きくしすぎて、一歩も進まない。みたいなことって、だれしもに起こりえることだと思います。
■小さなアイデアが確実な売上げを生む
「大きなアイデアは生み出されない。」
「大きなアイデアは実行されることがない。」
この2つが大きなアイデアの副作用です。
で、僕が提案したいのは、小さなアイデアを、間違いなく実行して、確実な売上げを上げていく方法です。
小さなアイデアというのは、ありきたりな商材のことだったり、今の状態にすごく小さな変更や改善を加えることだとイメージしてみてください。
例えば先ほどの僕の勉強会の例。
クライアントさんや、ポッドキャストのリスナーさんに何か役にたつことをしていきたいなと思い立ったときに、勉強会をやろうと決めたわけですが、
自分の中でこの勉強会が大きなアイデアにむくむく育つのを意図して抑えていたんですよね。
で、あえて、反射的に4月14日という日程を決めて、まずは参加のアンケートを取るということを先にやっちゃったんですね。
で、次にやったことも申し込みページをとりあえず作ったことと会議室を押さえたことだけです。
ネーミング、ユニークさ、発展のさせ方、中身は、後で全部考えようっていうことにしました。
そうしないと、絶対に実施されることがないからなんですよね。
されたとしても1年後とか。(笑)
僕はアイデアが思いついたときに、反射的に実行できるアイデアにとどめるということと、実際反射的に実行するということを強く意識しています。
だからこそ、思いついて実質は2ケ月後に開催できて、しかも満員に集まってもらうことができたと思うんですよね。
僕のクライアントさんにも、こういうケースがたくさんあります。
スイスで美容系の商品を販売しているクライアントさん。
このサイトは、サンプル請求から販売という2ステップのスタイルをとっています。
サンプル請求から購買までの成約率を上げるために、当初はサンプル品に購入特典のオファーを同梱していました。
セオリー通りですね。
ただ、ある日のこと、購入客が意外と特典を知らないまま注文していることに気がついたんですね。
で、「ひょっとして、サンプル請求の後で、メールで特典を知らせた方がいいのでは?」と思いついたわけです。
で、普通なら「じゃーメールで知らせるシステムが・・・」なんて言ってその後何もやらない人が多いんですが、その方はすぐに手作業で何通か送ってみました。
まさに反射的にすぐ実行したわけです。
その結果購買率がぐんと上がって、売り上げが2倍くらいになっています。
これは、もちろんその事実に気がついたというクライアントさんの妙ですが、僕が一番すばらしいと思うのは、
反射的にすぐに実行したこと。
反射的にすぐに実行できるアイデアにとどめたこと。
これにつきると思うんです。
こういう風に小さいアイデアにしていくこと。
小さいアイデアにして反射的に実行していくことが一番確実に収益を生む気がしています。
これはマーケティングについてだけじゃなく、ビジネスそのものを決定する時にも当てはまります。
例えば、留学斡旋がいいらしいので、(以前のニュースレターでこの話をしました。)ちょっと検討してみることにしたとしましょう。
であれば、細かすぎることや、大きなことを考えずに、まず反射的にライバルが扱っているある学校に、電話かメールしてみることから始めるわけです。
「エージェント契約できるのか?」
「資格はいるのか?」
こういうことを反射的に積み重ねていけばいいんじゃないかと。
えーっと・・・留学って資格がいるのかな?
えーっと・・・バックマージンって、どれくらいなんだろう?
えーっと・・・ホームページっていくらかかるんだろう?
えーっと・・・何から始めればいいんだろう?
こんなことをいくら考えていても、たぶん一歩も進みませんし、1円も1ドルも生み出さないんじゃないかと思います。
広告にしても、
アドワーズ広告をやっている場合、もっと売上げを上げようとすると、何か飛躍的に売上げの上がる媒体を探してしまいがちです。
でもそうじゃなくて、アドワーズ広告のあるひとつの機能、設定変更を思いついたら、反射的にそれをテストしてみることを積み重ねると売上げは結果的に飛躍的に上がっているなんてことが起こるわけです。
いかがでしょうか?
もちろん、大きなアイデアを生み出せて、確実に実行できる人は大いにやってくださいね。
でも、「探している」とか「考えている」という口癖がある人は、一度反射的にやってみるということを意識してみることを試してみてくださいね。
以上
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
ぜひ、今日の感想をお寄せください。
特にこれから起業したいけど紋々としている人の相談も歓迎です。
これもひとつの「学び」になるんじゃないでしょうか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますのでぜひご連絡くださいね。
また次回お会いしましょう。
————————————-ニュースレターの以前のバックナンバーはコチラから
<ポッドキャスト版>
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過去2週のネタ
【ネットのビジネスで顔面蒼白になる出来事 ベスト3】
【買う気のなさそうな問合せメールは無視していいか?】
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■追伸
今年の目玉企画の一つ目。
海外在住起業家勉強会|コンテンツラボメンバーズ勉強会
ー起業している人、起業したい人向けにシークレットで 僕と勉強会&相談会&交流会みたいなもの。”ー
日本時間 4月14日(土曜) に東京渋谷でやる話。
おかげさまで、28名の定員がすでに満席です。
一般の方は今キャンセル待ちにさせていただいています。
バトンタッチでお申し込みいただいた方、本当に申し訳ありません。
会場も広くして、全員ご参加いただけるといいのですが、交流を目的としているので、あまり大人数だとこういう会は空気が変わることがあるんですね。
といってもお気持ちは受け取っています。キャンセル待ちの方にも 勉強会でないにせよ”なにかしら”できるよう考えますので時間をくださいね。
キャンセル待ちですが、申し込みはこちらから。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.contentslab.net/workshop.html
いろんなビジネスをしているクライアントさん起業の準備を手伝っているクライアントさん、インドからご参加のクライアントさん、アメリカから参加のクライアントさん、浅井さんも来ていただけるかもしれませんよ。参加者それぞれの刺激になる出会いもあるんじゃないかなと思っています。