【すべては電話ボックスからはじまった-ある男の小さなビジネス-】
こんにちは。河野です。
今日も開封して頂き、ありがとうございます。
※大阪での勉強会は筋肉痛。
※今日から香港。
→詳しくは編集後記で!
「なんか、なんだか怪しい男だな。」
その光景を最初見た人の多くは、
そう思っていたかもしれません。
よくある住宅街の中にある、
これまたよくある、だれも使わなくなった電話ボックスに
一人の男が長い間入っていたからです。
しかも電話をしているようで
していません。
受話器を耳に当ててはいるのですが
なにやら動くがすごく不自然なのですね。
おまけに長い間出れ来ない。
一部の人は警察に連絡しようと思ったのかもしれません。
実はこの男、何をやっているかというと・・・
ボイスレコーダーを受話器と一緒に持って、
何かを録音をしようとしていたのですね。
耳を澄ましてみるとこんなことを話しているようです。
「こんには。コンテンツラボの河野です。
今日のテーマは・・・・」
「ん!?」
もうおわかりでしょうか?
実は”この男”というのは僕です。
これが、ポッドキャストの第一号が配信された記念すべき瞬間でした。(笑)
実は当時の僕は仕事のスペースとして
神奈川県が提供する起業家支援の施設の1席を借りていたため
録音する場所がありませんでした。
自宅もせまい部屋だったので
書斎があるわけでもなく、
仕方なく無料で静かなところはなおかと選定したのが
もの静かな住宅街の電話ボックスだったわけです。
とはいっても、
ガラス張りの電話ボックスで
一人で演説できるほど、僕は肝がすわっていません。
道行く人をごまかすために、
電話をダイヤルしていないのに、
電話をしている振りをして、
電話でだれかと話している振りをして、
ボイスレコーダーに話しかけていたんですね。
今思い出しても、相当怪しいです。(笑)
これが僕のポッドキャストのはじまり。
あれから何年かたちました。
配信は続いていて、
今年は配信も300回に届きそうです。
リスナーさんもたくさん増えましたし
そこからコンサルティングメンバーとして
お付き合いする方も増えました。
名だたるシリコンバレー発のベンチャーは
ガレージから始まってきましたが、
僕のはガレージじゃなくて
電話ボックスからだったってことになります。
配信のきっかけは、
業績の悪さでした。
状況はなんとか食える感じ。
下手をするとアルバイトって文字が横切ったときに
腹をくくったのを覚えています。
フルタイムに時間があるうちに
やれることは何も考えずに全部やっておこう。
そう決めたので、
やる方法と手順しか考えなかったんだろうなって思います。
やると決断しただけで、
あとは粛々とやってみた。
そういうことなんだと思うんですね。
今日はそんなエピソードにちなんで、
経営者に重要な”決断”についてのお話をしてみたいと思います。
■決断のリズム感
僕のケースで大事だったのは
電話ボックスの中でやってみたとかそういう根性とかじゃなくて、
ただ”決断”したことです。
”やる”と決断をしたことだと思うんですね。
思えば、きちんと”決断”を連続させている時って
僕も調子がいい気がします。
もちろんやると決断してやったことが成果がでる。
とか、
やらないと決断してやらなかったことがやらなくてよかった。
なんてことはありません。
成果がでたり、出なかったり、失敗したり、助かったり。
結果はいろいろなんですが、
大事なのは
”決断を連続しているリズム感”
なんですよね。
これを”やる”。
これは”やらない。”
これは”やる”
これは”やらない”
「儲かりそうか?」「儲からないのじゃない?」
「めんどくさくない?」「嫌たいしたことないでしょう?」
とかやっているときは、
本当はやらないと決断しているはずなんですが
決断していないと思いこんでいるあたりで
リズムが壊れるのでなんともいえず停滞します。
なぜかというと、
”決断”をしていない時は、
考えているようでも、調べているようでも、
実質は何も変化をしていないからなんですね。
とはいっても、決断って作業は、
簡単なようでなかなかできないものなんです。
絶対に迷うもんですよね。
でもやはり最重要。
DeNAの南場社長も著者の中で、
経営者として必要な要素のひとつとして、
・決断することと、その責任をとることが経営者の仕事
おっしゃっています。
どうなるかわからないのだけど・・・
ビジネスを始めてみる。
方向性を変える。
イベントをする。
ビジネスパートナーを誘ってみる。
アドバイスを聞きたい人に質問してみる。
広告を出す。
動画を撮影し始める。
こうする
ああする。
こう返事する。
全部決断です。
「やる」「やらない」
これを連続してどんどん起こす。
そしてひたすら実行。
「○○ができればやる。」
これは決断じゃないです。
「成功する。」
これも弱い。
呪文のたぐいですね(笑)
僕のコンサルティングのメンバーさんでも
この決断はアドバイスの時僕は大事にしてもらっています。
今の時代コンテンツで勝負するような
コンサルティング業や専門職なら、
動画配信ってはずせません。
それなら「動画をやる。」と決断するしかないのです。
で、もし仕事が忙しくて時間が取れないなら
その中でやれる方法を実行するだけなんですよね。
ある方は車での移動時間は長いということだったので、
運転中に車のダッシュボードにカメラを固定してもらった
運転中に撮影してもらいました。
だからこそ、
再生回数も伸ばすことができているのじゃないかなと思うんです。
やるならやる。
やらないならやらない。
失敗は受け入れて、
機会損失も受け入れる。
自分がショボかったんだと思って笑えばいいということなんです。
それが決断かなと。
ちょうどこの話をテーマとシンクロしたのですが、
同じような事例をお聞きしました。
現在カンボジアで日本のカレーを販売する
カレー屋を新規で立ち上げて運営する体験型のインターンシップがあります。
その名も、
”サムライカレー”
インターンシップの形をとったそのチャレンジのことを
サムライカレープロジェクトと呼ぶそうです。
ネーミングがまずかっこいいのですが、
やっている内容をお聞きしているとすごく有意義です。
まず何の起業経験もない若者4人がチームをつくり、
ひらすら手探りでカレー屋の繁盛を目指すわけです。
食材はどうやれば安くなるか?
コックはどう雇えばいいのか?
ウエイトレスやコックが間違わない作業工程は?
集客をどうするか?
全部各自がアイデアをだして実行していくそうです。
そのときにオーナーでもあるこのプロジェクトの仕掛け人の方が
言うことは一つだそうで、
「思いついたら考えずにすぐやれ。許可も検討もいらない。」
というものなんだそうです。
これによって、恐ろしく速い改善の連続が起こっているそうです。
つまり、やるという決断をし続ける訓練も
受けていることになるわけですね。
責任が伴わないだけで経営者になりたい
若者が参加しているとしたら
これ以上の価値がないのじゃないかとさえ思います。
話は戻しますが、
決断して、
やらない機会損失も
やった失敗も責任を受け入れる。
起業しないと決断して
そのまま年をとって後悔するのも責任です。
やるかやらないか悩んでいるなんてことはなくて、
その状態は”やらない”という決断をしていると
理解したほうがいいですよね。
そうしないと
人生が停滞すると思うんです。
人を雇うのも
信用するのも全部決断。
これがあたりまえだけど
重要だし、成果がでる根幹にあるなと
改めて思った一週間でした。
みなさんいかがですか?
僕はまだまだ決断せねばと力が入ることもありますが
決断されていますか?
以上
今回のトピックは、いかがでしたでしょうか?
このメールにそのままお返事いただくと僕が直接全部お返事しますので
感想、ご質問、ご相談など、ぜひご連絡くださいね。
【編集後記】
大阪勉強会。
大盛況に終わることができました。
いつもこのコメントばっかりですみませんが、
最高でした。
やっぱりやめられませんね。
最初は朝雪で電車が全部止まっていて、
どうなることかとヒヤヒヤでしたが
無事到着できて、ツイてます。
総勢30名強の方のご参加だったのですが
僕のちょっとした講義のようなものをした後は、
僕らのコンサルティングメンバーさんでも
とっても上手にビジネスをなさっている方にも
登壇していただき、
お話をしていただきました。
懇親会もほとんどフル参加で
僕はいつも仲良くさせていただいているメンバーさんと
夜中まで付き合っていただきました。
本当楽しかったですし、
僕もたくさんの刺激をいただきました。
あ、そうそう。
この勉強会の中に 今日テーマにしていた
僕の第1回の放送 を聞いたことがある方がいたんです。
僕は昔から聞いていますという方とは
ありがたいことによくお会いするのですが
1回目を聞いたという人とは初めて会いました。
恥ずかしすぎて封印したかったりもしますが
なんだかとってもうれしかったですね。
(やってよかったって(笑))
参加してくださった方、賛同してくださった方、
そしてなにより、とうじつ撮影誘導登壇とフル稼働で
お手伝いくださった愛するメンバーさんに感謝です。
次はロンドンで行います!
・・・
ちなみに明日から香港に行ってきます。
他の国にも行くかもしれませんが
メインの香港は、ビジネスミーティングと
面会がいくつかありますが
メンバーさんとも合流する予定です。
はじめての香港。
いろいろ楽しんできたいと思います。
またご報告しますね。
【今週のコンテンツラボメンバーズ:こんなことやってました。】
日本在住のメンバーさんも結構いらっしゃるのですが、
そのお一人が今ある業種の ある分野のコンサルティング業を
立ち上げようとしています。
そのコンセプトとターゲット設定なんかを昨年から始めていまして、
今週ようやく コンセプトと キャッチコピーまでできました。
ここまでが実は一番しんどいのですが、
何度も何度も何度もやり直して調べてに
付き合ってくださったそのメンバーさんのガッツに感心します。
コンサルティングはやり方で
有名人じゃなくても十分商売は可能なのですが
最初のここ コンセプトや切り口を間違うと結構きついのですね。
だからこそリサーチなんかもとっても大事になります。
僕は自分もやっているからか
メンバーさんが僕と同じようなモデルで
立ち上げなさるコンサルティングの立ち上げはワクワクします。
これからが楽しみです。
(コーナー説明)
僕は本業としてコンサルティングのサービスをしています。
コンサルティングのメンバーさんのことを
”コンテンツラボメンバーズ”と呼ばせていただいています。
メンバーさん同士もいろいろ絡んでいただいています。
そこで話されていることって、ここでは言えないこと、
言っていないことが多いのですが
相当面白いやり取りや、トピックもあるので
ちょっとしたものだけでも可能なものはさわりだけでもご紹介しています。
■おしらせ
コンテンツ内でご説明した
体験型インターンシップ に興味のある学生さん
1け月単位で交代のシステムなので
まだまだ春より先の募集はしているそうです。
興味あればぜひぜひ問い合わせてみればいかがでしょうか?
体験型インターンシップ(体験型留学)
『サムライカレープロジェクト』
主催は『セカ就!』など海外就職や海外でチャレンジする人への
著者や執筆で有名な 森山たつをさん。
僕も何度かお会いしていますが、たつを 繋がりで
とっても面白い方ですよ。