”最高のノウハウ”でも儲からない理由。
目次
こんにちは。河野です。
今日も開封して頂き、ありがとうございます。
結婚式の披露宴とかパーティーって
最近は行かなくなりましたが、
結構よく見る余興に、
「○○ちゃんのの取り扱い説明書」
と、商品説明を装って、
新婦さんの紹介を友人がグループで行うってのがあります。
「メンテナンスとして、甘いものを与えないと
性能が著しく低下します。その場合の体重の増加は仕様ですので
ご安心ください。」
とか。
「なお、返品交換は一切できませんのでご了承ください。」
とか言う”あれ”です(笑)
僕は、ほのぼの感が満載なので、結構好きです。
あ。なぜそんな話をしたかというと、
起業をしたい人はもちろん、起業をしている人でも、
こういう「自分の取り扱い説明書」があると
すごい楽なのになーって思うことが多いからなんですよね。
ノウハウやアドバイスは、だいたい刺さらない。
ちなみに、僕がよく起業前の人から相談されることナンバー1は、
「どういうビジネスをすればいいか?」
「具体的に何からはじめればいいか?」
そこで、
どんなビジネスをするか?何が儲かりそうか?
こういうことを話していきます。
もちろん、その人がどういう人なのか?
どういう人生を歩んできたのか?
どういう性格なのか?
どういう嗜好があるのか?
ちょっと嫌がられるくらい?質問をして、
今の「儲かるもの」や「もうかる方法」と
掛け算してアイデアを出していく作業をするのですが、
たいていは、
「へー。」
「ふーん。」
と、実に気のない返事が続きます(笑)
あ、別に本当に気のない風な返事をしているわけでも、
気のないそぶりをなさるわけでもないですよ?
「なるほどー!そりゃいいね!」
とか表面的には盛りあがりは見せるんです。
ただ、やはりどこかで、
ためになるブログ記事を読んだ後の感想のような
なんだか他人事のような感覚です。
でも、
違う角度で
別のアイデア、
別のノウハウ、
別のビジネスモデル
を話していくと、
「なるほどー!そりゃいいね!」
と、今度こそ心から反応をされる瞬間があります。
「なるほどー!そりゃいいね!」
言葉は同じなんですが、
電話口でも明らかに声色、
顔は見えないけど表情が明るくなるのがわかります。
空気が変わる瞬間があるんですね。
僕は毎日多いときには10名くらいの人と
話をしますが、
9割はこういう感じです。
僕が調子悪いときには、
その瞬間を迎えることなく終わってしまうこともあるんですが、
「表情が変わる瞬間がある」ことだけはわかってきました。
その人にとっての
表情が変わる瞬間があるので、
何かパターンがあるわけじゃないのが
やっかいでして、
なので、僕はずっとそれを探している気がします。
つまり、
「その人のビジネスの取り扱い説明書」
の前書きくらいは作ろうと試みているのかもしれません。
たとえば、キャリアがあって英語も堪能でいずれ海外移住したい女性の起業アイデア
たとえば先日もこんなお話がありました。
その方は将来海外に移住することを目的とされている女性です。
今でも相当なキャリアがおありですし、
英語も堪能。
お話していても、お仕事をしっかりとなさる
優秀でいてかつやわらかい雰囲気もあって、
仕事でも人に信頼される方なのだろうなという感想を持っていました。
そこで
未来に海外へ移住できることを見据えて
何か自分でビジネスをもっておこうということです。
相談のテーマは「何をビジネスにするか?」
「何を始めるか?」ってことです。
ご興味の元は健康。
決して病を治すという意味だけではなく、
心身ともに健康で幸せでいようとかなろうといった
広義の意味での健康です。
実にいろんなことができそうな方でしたので、
自分のブランドを作っていく方法から、
単純な健康食品のビジネス、
手っ取り早くキャッシュを生んでしまう方法
その商材のリサーチ方法まで
アイデアを議論しました。
でもやっぱりほとんどのアイデアは、
「なるほど~」
「面白いですね~」
と気のないとうか、
自分ごとにはなっていかないお返事になるわけです(笑)
で、最後のほうで
(詳しくはかけなくて恐縮ですが)
現代の食生活、たとえばグルテン・添加物・油・遺伝子組み換えなどなどを
健康に留意している人が、
気軽にそれを実現できる調理の食材を
独自に企画開発して売る。
というアイデアに
表情を明るくなさったんですね。
マーケットの大きさや、
利益率や、
ノウハウの難易度からすれば
その方の経験や能力を考えると、
”はるかに易しいと思えるアイデア”
もたくさんあったんですが、
やはり「表情が明るくなるもの」
というのはその人それぞれだなと。
理由をちゃんと話せば長くなりますが、
僕はノウハウと呼ばれるものをそのままノウハウとして
コンテンツにすることがめっきり減りました。
あまりセミナーをしないのも
そのへんが理由です。
今でも、
そういう「ノウハウ的な」コンテンツなら結構得意なほうだと思いますし
新しいこともフォローしているとは思います。
でも
「その人の取り扱い説明」になっていないと
実行力はともなわないよなーって思うようになったから
なのかもしれません。
ノウハウはなぜ使えないのか?
「ノウハウはなぜ使えないのか?」
という話に通じるところがあるのですが、
「ノウハウはノウハウになったときにすでに、
古いから。」
「それはあなたに合った成功法則じゃないから。」
なんていうのがよくある論調ですが、
それよりも、
「体系化されたものは、
確率的に”あなたの表情が明るくなる方法”じゃないから。」
という認識が正しい気がします。
「人はなぜ行動できないのか?」
これも自己啓発の永遠のテーマです。
もう何万種類の意見が述べられてきたか
わかりません。
「セルフイメージが低いから。」
「カンファタブルゾーンのせいで居心地がよくなっている。」
なんていうのがよくある論調ですが、
つまるところ
「行動できない。」のではなく、
「行動しない。」ということなんだと思うので、
「表情が明るくならないからなんです。」
ってことなのだと思うんですね。
「表情が明るくなる公式」
はまだ僕にもわからないのですが、
行動と成果がリンクする原理って、
世の中にある需要 A
×
ノウハウ B
×
自分がやれそう指数 C
×
自分がやっていけた指数 D
この掛け算の結果がプラスになってないと
人は何もできないことは間違いなさそうです。
要するに、
「儲かる方法や成功する方法」
があるのではなくて、
「その人しかできないことがただただ存在するだけ。」
なのじゃないかと。
もちろん、
AとBが何であっても、
とにかく
CとDが100の状態に保てる人がいます。
こういう人を
僕は天才と呼ぶようにしています。
アマゾンで転売すると儲かる。
リサーチして、数百万の借り入れをしてでも
商品数を数千種類単位で増やしてFBAに突っ込む。
とか、
結構古いノウハウでも、
絶対儲かる驚異的な方法として
60万円の講座にして販売する。
とか、
これが需要を示しているとした場合に
CとDという自分がその気になる指数を
100で常に保てる人は
すごいなって思うんですね。
だって、
絶対儲かりますから(笑)
凡人が使えるノウハウ。人は自分ができることしかできない。
ただ、一般人はたいてい
自分が自分がやれそう指数 C
とかがものすごく変動するので、
すごいノウハウも、
自分だけ先に知りえた情報も
斬新なアドバイスも、
何ひとつ実行することができないんですよね。
世の中にある需要 A
×
ノウハウ B
を既存の情報で得たときに
自分がやれそう指数 C
×
自分がやっていけた指数 D
が0だったり限りなく0になるケースがほとんどだし、
勉強熱心な人が何ひとつなしとげないのも
このへんかなと。
僕が考えているリンクのさせ方は、
自分がやれそう指数 C
を最優先にすることです。
何をえらそうに言ったところで、
スティーブジョブズにアドバイスされようが、
イーロンマスクにアドバイスされようが、
自分がやれそう指数 C
が高くないと何にもしないのですから、
自分がやれそう指数 C
をまず考えるべきなんですよね。
とはいっても、
それだけだと
ただ「わがままな人」で終わってしまいますので、
世の中にある需要 A
マネタイズするノウハウ B
ここ収まるかどうかをマッチさせなければなりません。
でも、
人は自分がやりたいことしかできないように出来ているわけですから、
その中でマッチするものを見つけるしかないわけです。
それは知恵であり、工夫であり、
そのもととなる情報量が物を言うのですが、
自分がやれそう指数 C
が100になることはわかっているのに、
その方法論がわからないからといって、
世の中にある需要 A
マネタイズするノウハウ B
を降り出しから考えても
まず100%自分がやれそう指数cが高くなくて
行動が伴わないはずなんですよね。
であれば
禅問答のようですが、
自分がやれそう指数 C
から考えないと意味がないわけです。
自分がやれそう指数は何ポイント?
たとえば、
自分ブランドでコンサルティングをしたいとします。
これが
自分がやれそう指数 Cがマックスになると。
でも、今の自分では経験もスキルもないから
無理だとあきらめて、
まずは
世の中にある需要 A
マネタイズするノウハウ B
を使って資金をためようみたいなことって
よくあるのですが、
それを成し遂げた人も
僕は見たことがありません。
自分がやれそう指数 C100の
コンサルティング事業では
儲けられそうにないから、
まず儲ける経験をするための
需要探しやノウハウ探しをしていても
間違いなく「それは出来ない人」だと思うので
あんまり意味がないのですよね。
であれば、
自分には自分にできることしかできない。
と普通に割り切って
そのことだけを考えているほうが
起業に絶対的に必要な行動量が蓄積されるわけです。
伝わりますかね?(^_^.)
・ノウハウを探しても結局、
みんな自分のできることしかできない。
・起業は行動と思考の量の多い奴が成果を挙げる。
こう考えれば、
”今”自分のできることをやる。
”今”自分のできることを追求する。
これだけ考えれば
結構いい線いくのじゃない?
というお話でした。
雑談
「面白く生きたい。」
「楽しく生きたい。」
「刺激的に生きたい。」
僕が子供の頃から
おじさんになっても
思っていることかもしれません。
だからか、こういう人に僕は惹かれますし
一緒に遊びたいなって思うのですが、
共通するなと思うことが
「面倒なことをしているなー」
ってことです。
面白いことがすきなのに
面倒なことをするって意味わからないと思うんですが、
3日しか休みがないのに、
友達に誘われたら弾丸で海外についていって
先に帰国する。
面白い人がいると聞けば
どんな人が知らないけど
飛行機とか新幹線で会いに行く。
とかから始まり、
プライベートでも、
夜遅い仕事で寝不足だけど、
早朝のサーフィンのお誘いには乗る。
仕事の合間に、
3時間だけあき時間があるから
家族で1時間で横浜に行って
中華街で1時間で食べ歩きをして、
1時間で戻ってくる。
調整がめんどくさいけど
忙しい友人2人をなんとか引き合わせるために
調整する。
雨の予報なのだけど
バーベキューとかキャンプは決行する。
とか小さいことまで。
とにかく
面倒がらずに
面倒なことをしてでも
実行しているなと思うんですよね。
まー好きなことだからじゃね?
といえばそれまでなのですが、
面倒なことをしてでも
面白いことがあるかもしれないことに
可能性を見出しているので
面白いことが連続するのだろうなって思うんですよね。
今はお金がないから。
今週忙しいから。
雨だから。
寒いから。
暑いから。
よく知らないから。
遠いから。
という前提だと
やはりなかなか面白いことは手に入らないなーと。
面白いことないなーって思っている人は、
「面倒くさいことをして面白いことをする」
って考えみると何か変わるんじゃないですかね。
編集後記
あまり僕のコンテンツには、
妻が登場しません。
が珍しく嫁さんに登場してもらいます。
こんな登場は相当嫌だと思うんですが
実はつい先日 靱帯を損傷する怪我をしました。
その流れを書くと
大作になるので割愛しますがしんどいことになってます。
なったことある方にはわかるらしいのですが、
もうね。
象さんくらい晴れ上がって変色してしまい、
かわいそうなくらいです。
ということで、
歩くことはできないので松葉杖です。
で、そうなると
家のことでいろいろ不便が出てくるため
子供たちと話し合いをしてみました。
そしたら
みんな事情だけはわかるらしく、
お風呂当番は私。
ふとんは僕。
洗濯をたたむのは私。
なんて言って、
責任感が生まれてきたみたいです。
なった本人は、
本当に不便で不憫なんですが、
ポジティな要素のことも考えられたので
よかったなーと。
松葉杖って僕はじめて使いましたが
慣れない。筋力衰退の状態だと
相当きついんですよね。
あ。もちろん、
「で?おまえ(パパ)は何すんの?」
と突っ込まれたのは言うまでもありません(笑)
(はい。いろいろやりますよw)
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