”楽に売れる”ということは麻薬に近い。
目次
こんにちは。河野です。
今日も開封して頂き、ありがとうございます。
商品が後腐れなく売れて、
仕入れ交渉やらお客様サポートやら、
顔を出したり、面倒なことがあまりないビジネスがしたい。
そう思ってネットを使ったビジネスを選ぶ人って多いです。
ブログやったり、
メルマガ書いたりそんな面倒なことはしなくても、
ポンポンと売上げや入金があるビジネスがしたい。
そう思ってビジネスにネットを使う人って多いです。
「そんなのあるわけないじゃん!」
「ビジネスなめてんじゃねーよ。」
こう突っ込むことは簡単です。
でも今の時代、
条件があえば意外とそういうのあったりするんですよね(笑)
「あ。そんなに”おいしい”状態にできるのですね。すごいですね。」
そういう経験も長く人様のサポートをしていると
目にします。
大手のショッピングモールを活用した、
売れる商材の大量転売をビジネスにしているとか。
誰かお客さんを引っ張ることが得意な代理店みたいな人と
契約しているとか。
参入タイミングと、広告メディアの相性がすごくよくて、
スタート時にポンポンと新規客が低い獲得コストで受注できたとか。
需要はある商品の卸元を資金を使うなり、
最初につばをつけるなりして、、
比較的価格競争力がある形で独占的に販売しているとか。
背景はさまざまですが、探せばあるものです。
こういうビジネスはとてもよい状態です。
ですから、
そのままいっちゃえばいいのです。
で、今日はそのビジネスを作る方法なんかと話すかというと、
ちょっと違います。
逆で、
ビジネスが終わりを迎えるリスクもとても高かったりします。
僕は実際ビジネスが駄目になる瞬間も
たくさん見てきました。
なので今日は、
楽に売れるというビジネスが危うい本質を
話してみたいと思います。
”売れる”という行為からしかスタートできない。
”楽に売れる”というのは麻薬に近い強烈な
依存になっていくのが特徴です。
つまり、タバコと同じ原理。
切れているときの
苦しさといったら禁断症状に近いものがあります。
しつこいですが、
何かしらの要因で”楽に売れる”状態って最高です。
商売をするなら、
絶対に大事にするべきだし
誇れる状況といってもいいかなと。
でも、
”楽に売れる”状態は特殊といえば
やはり特集なケース。
永く続かないリスクが潜んでいたりします。
誰か(強い代理店や強いモール)の手を借りて販売しているとか。
見つかるまで(まねされるまで)は大丈夫というレベルだったり。
法律や規制のアービトラージとかグレーゾーンをうまく利用していたり。
有名ブランドや有名商品の並行輸入とか、
AMAZONなどの転売だったりがわかりやすいですね。
ま。これもまーいいじゃないかとも思います。
だって、売れなくなったら
なった時だくらいが起業家には多いですし、
一度は”楽に売れる”状態を作れた人は
才能も努力も伴ってきたひとなので
実力はあったりします。
でも、
”楽に売れる”状態は特殊といえば
やはり特集なケース。
一度経験してしまうと、
”楽に売れる”ということ意外、
興味がでないんですよね。
簡単に言えば、
「おー。そりゃご苦労なこっ。」
そんな気分?
ビジネスって
売れるものを売るってのが鉄則だとは思いますが、
いくら売れるものにしても
「どうすれば売れるようになるか?」
という試みとか試行錯誤はいるわけです。
こういう試行錯誤が実に面倒になるんですよね。
「ポンと売れるものは?」
「ポンと売ってくれる人は?」
「ポンと買ってくれる人は?」
「ポンと売れる場所は?」
というアプローチになっていきます。
なので、試行錯誤が、
めんどくさくてできないなんて
傲慢なことは考えていなくても、
体が受付なくなっているんですよね。
もう禁断症状に近い。
これって人情の世界じゃないかと思います。
そうできる実力も、
努力をする根性も、
思い切りのよい決断も、
いくばくかの留保金も、
全部あるわけです。
でもできない。
どうしてもやる気がしません。
「ポンと売れる」という状態からしか
話がスタートできなくなっちゃうことが多いのですよね。
リピートはしなくてもいい?
麻薬のもうひとつの症状。
既存のお客様はあんまり大事にしない。
当然ビジネスの形態や、
商材によってはリピートしにくい商材もあります。
でも既存客からの購入回数で
利益の優劣が決まるのが商売の基礎だとしたら
あまりに乱暴は話しになってきます。
とはいっても、
既存のお客様ってのは、
全員がポンポン物を購入したりはしないものです。
ポツ・・・ポツと購入してくださる人。
ずどん!と購入してくださる人。
全部混ざって全部あわせて新規の購入客より
影響力が出たりします。
でもそのポツポツ買ってもらうためには、
メンテナンスというかケア
フォローというものが必要です。
生の人間なので「試行錯誤」はついてまわります。
てことは「ポンと売れること」ではないですよね?
だとしたら
「ご苦労なこった」
って話しになってきます。
または、
「あ。ポンとは買わないからなー」
という評価が下されます。
で、何が悪いの?
3回目になりますが、
何も悪くありません。
だって。それは売れてるから。
だって。儲かっているから。
でも、リスクは突然訪れます。
新規がピタっと止まる。
リピート客もフォローしてない。
こんな状態になったりします。
もちろん、
新しいビジネスをすればいいのですが、
麻薬をしらない間に摂取しているので、
「ポンと売れるもの探しゲーム」
になっていったりします。
でも
「普通に売れていくもの探しゲーム」
が世の中のルールなので、
なかなかどうして
「ポンと売れるもの探しゲーム」
の2度目はしんどいわけです。
特にそのころには
あまりオペレーションをしなくなっているので、
「ポンと売れるもの探しゲーム」
を人にやらせたりします。
「普通に売れていくもの探しゲーム」
だけでも
そのへんのスタッフではまー不可能だと思います。
(その力があれば本人が起業していますしねw)
投資家という立場の人はやっているのですが、
その分「相当額」のお金を投じています。
「相当額」じゃなくて、
ただのアルバイト代程度で
「ポンと売れるもの探しゲーム」
「普通に売れていくもの探しゲーム」
はゲームとして無理があるわけですよね。
だからこそ、
自分で
なかなか見つからないけど
「ポンと売れるもの探しゲーム」の速度を上げるか、
ある意味正常である
「普通に売れていくもの探しゲーム」を
していく必要はあるのじゃないかなと。
・・・
ここまで話して本当のことを言いましょう。
これを聞いても
誰にも100%刺さりません。(笑)
だって、
将来死ぬかもしれませんって独身男性に言って
生命保険に入る人なんてほとんどいませんよね?
人は構造上
未来の不安には備えられないようにできてます。
なのでどうしても、
「楽に売れる」が永続するにはどうすればいいか?
に気持ちがいっちゃうんですよね?
でも、言わずにはいられないってことで
今日のところはこのへんで。
雑談
自治体のコンサルティングを手がけてみたい。
いつからか
こういうことも思い始めています。
そんな自治体へのコンサルティングをすでに多く手がけている
NPOの代表であるメンバーさんと話していました。
介護や病院通いを減らすためにも、
地域の高齢者に生きがいを作り、
健康でいてもらう。
こういうお題を掲げたプロジェクトも多いみたいですね。
1年ほど前、
経済産業省の課長さんとお話しする機会があって
今後儲けるにはどんな分野が伸びると思いますか?
と失礼千万な質問をしたときに、
「これからは定年後に老人になる前に
高齢者が生きがいを見つけようという政策が増えるはず。
なのでその周辺をやっておくと成長期に乗れるのじゃない?」
と教えてくださいました。
実際活況のその「周辺ビジネス」も増えていますね。
そのへんのトピックも今度ざっくりやりたいと思いますが、
どうぞ周辺でアンテナ立てておいてくださいね。
そういうときに海外視察が役にたちますよ。きっと。
編集後記
ウェットスーツのお尻が破れました。
まさに ”貧乏っちゃまくん。”
破れたのは、
前長袖長ズボンの「フルスーツ」というタイプです。
お尻がパカッと開いていて、
そのままサーフィンしていました。
変質者に見えましたかね(笑)
(あ。インナーのパンツはいてますよ)
ってことで、次のフルスーツを着るシーズンが始まる
秋にでもオーダーで新調します。
ちなみに、
それをあわせたわじぇないないのですが、
ウェットスーツのシーガルというタイプも新調しました。
これは今です。
ウェットスーツってたくさんの形があるのですが
シーガルってのは何袖長ズボンタイプ。
もう5年ほどたっていて、
尾崎豊さんみたいに膝が破れてしまって
あまりにみすぼらしいので新調しました。
張り切って選びました。
夏はハワイに滞在するので
サーフボードを1本現地で新調しようと思います。
どうです?一人で楽しそうでしょ?
たまには浪費自慢をしてみました。
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