スキルを売るときに下請けになるかビジネスオーナーになるかの分岐点
目次
【今週のトピック】スキルを売るときに下請けになるかビジネスオーナーになるかの分岐点
こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
アメリカや海外からある専門スキルを日本へ輸入して売る。
この手のビジネスが儲かり、持続率も高いことを知っている人は知っていると思います。
NLP的な資格や認定コースしかり。
コーチングの資格や認定コースしかり。
ピラティスのインストラクター資格もしかり。
アーユルベーダの資格もしかり。
ご本人がこのスキルをもっている場合もあれば、
ご本人はビジネスを構築する役割で講師は別の人をアサインする場合もあります。
3年ほど前からアメリカのクライアントさんが、
あるスキル・メソッドの認定ビジネスを日本で展開しています。
この場合はすでに治療家向けのメソッドを認定コースにして輸入するというよりも、ご本人が開発したスキルです。
(輸入といえば輸入ですが)
最初は何にもない状態でした。
僕へのオーダーは「日本で何かしらビジネスを作りたい」(笑)
あるのはご本人のスキルだけです。
ただし海外セレブや著名人も顧客にもつ正真正銘のスキル。
今は形になっていますが、
それまでいろいろありました。
その経過の中で僕がとにかく気がついて注意していたのは、
高いスキルを持っている人はスキルが高ければ高いほど、
油断すると”ビジネスを作る”のではく、ただの”下請け”として使われてしまうのだなってことなんです。
高いスキルをもっていれば事前と口コミが広がって、立派なビジネスになるのではなく、肉体を駆使する労働者になりがちという状態になってしまいそうになるんですね。
これでは結構もったいないなーということで、
僕が気がついた高いスキルの人が自分のスキルをビジネスにまでもっていくために注意すべきことをお話ししたいと思います。
■自分の「ビジネスは何か?」を決める。
何に使えるかわからないけど、必要な人へ力を貸すというスタンス。とっても立派です。
アメリカのクライアントさんも、日本へ帰国するたびにお声がかかりました。
治療家ですから、「僕を治療してください」はあたりまえとして、
「僕(ら)にそれを教えてください」というトレーニングまで。
でも、そうこうしているうちに「自然と」ビジネスになることって稀有です。
たとえば1回目すごく治療したら喜ばれます。
2回目は「僕の友人もお願いします。」
3回目は「友人の友人もお願いします」
スキルをトレーニングしてあげたら、2回目「僕の知人のこの段階でも教えてあげてください。」
みたいな話が続いていきます。
そのうち、すこし商売っ気がある人や、ビジネスの上手な人と出会うと、
「うちでシリーズもののコースをやりますのでぜひ講師として参加してください」
とか言われます。
これって、ビジネスになっているようにも見えます。
スキルを正当に評価してくれてるし、求められてる。
何が悪いのかってことなんですが、問題はコントロール権なんですよね。
やはり「自分は何で稼ぐのか?」が明確でないと、受け身で仕事を連続してしてることにしかなりません。
声がかかればハッピー、声がかからなければ何もない。0。
この状態はコントロールしているとは言えません。
もちろんビジネスを組み立てるまでの間で「私のスキルはどんな風に求められるのか?」の確認をすることはいいことなんですが、
そのままそれが継続してしうことが多いんですね。
■もしかしたら「つながるかも?」で仕事をしない
声がかかって仕事をするという中で、もう1個やってしまいがちなことがあります。
ある団体での権威者。
あるお金持ち。
ある著名人。
またはその人へ繋がっている人。
こういう人から声がかかったときに、皮算用をします。
たとえば、プロスポーツのチームのつながりのある方から声がかかります。
「うちのチームの○○を見てあげてくれませんか?」
「うちのトレーナーにそれを教えてあげてくれませんか?」
もちろん善意で受託したり、本当にやってみたいという気持ちはあるものの、
「ここでやっておけば、何かのつながりができて何かのビジネスになるかもしれない。」
こういう期待を抱してしまいます。
根拠などありません。
そしてたいていは期待だけで終わります。
今不利な条件で取引すれば、有利なことが起こるかもしれないという皮算用はたいていは皮算用のままで終わります(笑)
または相手から何かがあったとしても、それは相手の企画する「何か」のパーツの一つとして仕事を受けてくれないかという
スキルの切り売りのオファーだってことが多かったりします。
この場合、明確な意図をもって接触をするべきだと思うんですね。
たとえば自分がスキルを教えるコースを行うとしたら、そのコースのお客様の声体験談としてチームの名前を正式に出させてもらうとか、
または自分がビジネスとして行なっているコースに一般客として参加してもらうとか、
こういう目的をちゃんと決めて対応したほうがいいのですよね。
何かのつながり、得体のしれないもののために動くことはないんですね。
■ちゃんとマーケティングする。
なまじっかスキルが高いと、声がかかるので、マーケティングをする必要性が実感できません。
周りの関係の中で声がかかるし、なんとなくお金ももらえたりするので無理はありません。
でもそれは視野が狭くなることを意味します。
一般のお客様は何を求めているか?という確認行為ができず、人間関係のある人が「ダメ」と言えば市場全体からダメと言われている気分になるわけです。
都合よくスキルを使いたい方には方の都合があるわけで、マーケットの声ではありません。
その人のただの意見。
なのに「声をかけてくれている周りのみんな」の声に振り回されたりするんですよね。
スキルも人脈もないとこんなことはないので、
かえってマーケティングに没頭できて(せざるを得ないからW)、
正しいマーケテイングができるんですが、スキルが高いことと人間関係が繋がっていることが足かせになることが多いのです。
お客サマの意見は、見込み客を市場から集めてみたいと正しくはわかりっこないので、
ここをやらずにいけるとかいけないとか論じるべきじゃありませんね。
いかがですか?
スキルがない人にとっては羨ましい限りですし、そうじゃない人に比べてマネタイズは楽です。
でもその分、利用したい人に利用されやすいという不幸もあるんですよね。
声かかりまくって、刹那的に対応している人はぜひこのへん気にしてみてください。
【アメリカ渡航記】ザッポスへ行ってみた。
*数週間は、今回のアメリカ渡航レポートをお送りしたいと思います。
ロスのセミナーの後、ラスベガスへも行ってきました。
目的は一攫千金を狙ってカジノです。てのはもちろん冗談で、
ザッポスの本社に行ってみたかったからです。
なので1泊の弾丸でロスから往復しました。
ザッポスはほぼ毎日オフィスツアーという公式に見学を受け入れているのを知り、
それに申し込んでの参加です。
書籍を読んでない人は一度は読んでおくといいと思いますが、
ザッポスといえばやはり有名なのはカスタマーサービス。
24時間はもちろん、
置いてない在庫なら別のショップを案内してくれますし、
誕生日とわかればサプライズでカードが届いたりします。
ピザすら注文を代わりに聞いてくれるという逸話があるくらい
お客さんを幸せにできるならってことでマニュアルは存在しません。
彼らはそれをwowを届けると呼んでいます。
ソーシャルメディアの運用なんかもどうやってるのか気になりましたが
僕は会社員時代コールセンターの構築や運営が専門でしたので
カスタマーサービスのことを知りたいなと思っていました。
驚いたのは、ちゃんと定量的な管理もしていること。
メール返信は4時間以内。
電話の着信は20秒以内。
でも会話の長さを短くするという指標はありません。
プロならわかると思いますが、会話時間を制御しないとおもいっきり待ち時間が増えます。
なので20秒は守れないのですね。
これが不思議で質問してみると答えは明確で、そうなったら人員を増やすのです。と。
このへんは徹底してますね。
でも残念なことにコールセンターの中は見せてもらえませんでした。
それ以外はめちゃくちゃオープンなだけにビックりしたんですが、
やはり大人の事情というか、そんなに自由きままにハイテンションでハッピーな光景ってことでもないのでしょうね。
さらに個人情報の集積地というセキュリティ上の理由もあるかもしれません。
ザッポスの書籍の存在そのものも含めて、
彼らは幸せを運ぶ会社で授業員もみな幸せで、
お客さんのために毎秒wowを届ける努力をしているというストーリーがブランドであるということです。
ストーリーを大切に露出に使うというのはここでも徹底しているなってことに関心しました。
とはいっても、やはり並みの会社なんかよりはるかに福利厚生は充実yしているし、
すれ違う人もみな楽しそうですよ?(笑)
でもその裏側で、wowを届けたお客様にはメッセージカードでソーシャルで指定のハッシュタグ
#zapposwowme をつけて投稿してねとかってのを届けていたりします。
ストーリーを大切に扱い、丁寧に浸透させる。
こういう努力は膨大なものだなって思いました。
ああとね、オフィスのロビーの前の壁一面には取り扱いブランドの靴のロゴが大量に並んでいます。
パッと見るとアウトレットかショッピングモールかなと思うくらいです。
これはグーグルや楽天では見れない光景です。
やはりうれしくない取引先はいないのだろうって思うわけで。
やはり神は細部に宿っていました。
一番の学びは「神は細部に宿る」ってことですね。
他アメリカ渡航の写真はこちらでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/kounotatsuo
【編集後記】自分の戦闘力と夏休み
今年は夏じゃなくて冬にハワイに滞在しようとおもっているので基本日本にいます。
1週くらい海外にいくと思いますが久しぶりに日本の夏がとても楽しみです。
キャンプ
釣り
サーフィン
etc
いろいろ企画していて今からワクワクしてます。
あ、まだ喉が治りません^ – ^
病院に行ったら細菌性のものだと判明したんですが、わかってほっとしました。
シンガーが声を失う怖さの1000万分の1くらいですが、
僕にとっても声って自分の戦闘能力の多くを占めている機能なので焦りました。
でも体は動いてサーフィンとかいけちゃうんです。
てことで今週もすこし遅れての配信で失礼しました。