不登校のお子様向け留学サービスがなぜ集客できないのか?
目次
お客さんの役にたつのに売れない理由|たとえば不登校の留学
こんにちは。河野です。
今日も開封していただきありがとうございます。
人の役に立ちたい。だからこのサービスをビジネスにしたい。
そんな思いでビジネスをする人からもよく相談を受けます。
困ってる人をほっておけない。助けたい。
それが理念である以上、プールサイドにいたままでも年収1億なんてことは望んでいません。
でも、続けていくには、少なくても自分や自分の家族が経済的に独立していなければなりません。
つまり、儲けないとダメなんです。
さらに言えばより多くの人を助けたいなら、ビジネスとして拡張も必要。
あるところに、日本の子供の不登校に思いを馳せるAさんという人がいました。
Aさんは、それを解決したいという思いがあります。
僕は子供の問題が専門ではないので、原因やら解決策についての細かいことを述べるのは控えますが、
不登校の子供たちが困っているというか苦しんでいることは間違いなくって、
それを解決したいんですね。
Aさんの持つ解決策は、海外に正規留学しちゃうという方法です。
不登校の子供を留学するという解決策に誘導したいんです。
コストもかけられる家庭とそうじゃない家庭があるので、
そういう選択肢も複数用意できるそうです。
でも、いまいち集客がうまくいきません。
事業が儲からないから、生活費を稼ぐ仕事も辞められず、
事業に使える時間もお金も少なくて、助けてあげられる人も増えなくて悪循環です。
ウェブサイトもちゃんと作りました。
高校留学の細かいことも全部説明してあります。
結構前に、この時点で僕は相談を受けたんですが、
理由は単純でした。
実は不登校の親御さんやご本人にはいろんな思考のステージがあるそうで、
ものすごく「マーケティング的に」単純化するとですね、
1 不登校の状態に困っているけどどうしていいかわからず苦しんでいる人
2 不登校の解決策には留学ではないかと知ったか思い至っている人
3 不登校の解決策に別の何かを用いようと今実行していたり、検討している人
こういう3種類の人がいるわけです。
Aさんは「多くの人を救いたい」という思いが熱いのと、
良い悪いではなく思想として留学が絶対に一番解決に近いと思っているので
実は 1の人と3の人をイメージしているんですね。
ウェブサイトのメッセージはおのずと
不登校に困ってませんか? というものになります。
でもオファーは、小中高校留学をしましょう。となってるんですね。
わかりますかね?
これをもし1と3の人が聞くと突然すぎて「ん?」となるし、
2の人が聞くと回りくどいんですね。
2の人にとってもはや興味はどの国にしたらいいか?
どの学校がいいか?
今の子供(自分)の言語レベルで留学できるのか?
コストは払えそうか?
そういうことだと想像できます。
逆に1の人は、もっと深いところで揉みほぐして
希望を持ってもらうところから始めないといけないステージだと思うんですね。
そうじゃないと、「そんな単純じゃないよ!」「人のことも知らないくせに」的な思いを抱かしてしまうこともありえるだろうなと。
3の人はもっとそうですね、混乱しか招かないかもしれません。
これって意味わかりますかね?
別にやってること悪くないじゃないですか?
不登校で悩んでいませんか?
不登校には環境を変えるのが解決策です。
そこで海外留学をしたらいいです。
わたしたちがお手伝いします。
綺麗なコピーです。
なんですが、これを一度にはできるほど、
単純な悩みじゃないもっと根深いものだということなんです。
つまり、2のすでに高校留学を検討している人には、
高校留学をする上で私たちは頼りになるよというメッセージにして、
オファーはそのまま留学サポートでいいと思うんですね。
でも、1の人にはまず不登校で悩んでいる人へ
問題を解決するヒントや方法論、選択肢をしっかりと学んでもらうものをオファーすることから始めないと、
反応を得られにくいかなと。
不登校で悩んでいませんか?
混乱している気持ちを整理できる状況別解決策をまとめてみました。
どうぞお読みください。
みたいなオファーがいいわけです。
そして、
不登校には環境を変えるのが解決策です。
そこで海外留学をしたらいいです。
わたしたちがお手伝いします。
という教育はその後でメールマガジンなりで行なっていくことで
共感をしてくれた方に今度は留学についてのオファーなり
コンテンツを提供していく必要があります。
ちなみに、購入率が一番高いのはすでにサービスに一番近い段階の人です。
今回だと不登校を解決するために留学を検討している人です。
もっと言えば、国とか都市まで決めていればもっといいです。
これは、ハワイの高校留学斡旋業者に不登校のお子さんが相談になることがとっても多いのに、
不登校の相談業をしている人経由で高校留学を申し込む人が少ないことでもわかりやすいかなと。
Aさんが、そういうひとはすでに解決に向かっているから相手にしなくていいと思ってることは理解できるんですね。
でもビジネスにはキャッシュという血液も必要なわけですし、
Aさんがサポートしてはいけない理由なんてもないわけですから、
やはり最初はここを狙うべきです。
つまり
不登校のお子さんの小中高正規留学ならお任せ
みたいなオファーです。
対象はすでに考えている人。
それはそれでやりつつ、まだ解決策に思い至っていない人への
教育的コンテンツを発信して「留学してみようかな」という人を増やす活動をやりたいところです。
たとえば高校留学で月30万円の利益がまずは生まれたとしたら、
5万円は広告費に回して、不登校でお悩みの方へのメールマガジンの読者を集めてみたり、
オンラインセミナー動画を無料で配ってみたりして、
リストを増やし、配信頻度をあげて、教育するといった方法ですね。
後者だけでもいいのですが、
それには発信先をリスト集めるお金がかかります。
ブログでアクセスが集まるのを待つという方法もあるんですが、
それだとこれまた不確実でかつ時間もかかるなと。
もちろん収入がない状態でものすごい量の配信がブログなり
動画で配信できるならそれでもいいのですが、
それができる人は、最初から困ってないはずなんですよね(^ ^)
ビジネスとして初めているけどうまくいってない時点で、
配信頻度を上げることが環境的にできないか、
根性がないか。向いてないかだと思うわけです。
こういう類のボタンの掛け違いでビジネスになりにくい人って結構います。
情熱には頭がさがるし、個人的にも応援したい。
サボってるわけでもない。覚悟もある。
そしてなにより、そのサービスはすごく役にたつ。
でも集客できてないときって、たいていはお客さんの悩みの段階と
オファーが合ってないんですね。
「知らない人に知ってほしい」
とか
「知らない人へ気がついてほしい」
なんてのが口癖なら要注意です。
悩みが深いものなら深いものほど、
知らない人へ自分の解決策をいきなりオファーしてもダメなんですね。
課題は2つ。
・解決策に思い至っている人を相手に即効性のあるサービスを提供しつつ、
・そのお金をつかって悩んでいる人のリストを多く集めてせっせと教育する。
だれかを助けたい人はぜひ参考にしてみてください。
【お知らせ】マドリッドセミナー6月9日(土)残席わずかです。
マドリッドセミナー6月9日(土)残席わずかです。
お会いできる方楽しみにしています。
オランダ アムステルダムにも行く予定。
現地で個別セッションします。枠がちょっとしかないので希望の方は連絡ください。
【編集後記】Jリーグが盛り上がるわけ。
キャズム理論って知ってます?
めちゃ簡単に言うと、ある商品が爆発的に普及するためには
新しもの好きの人と、すでに流行っているものを後から使う人の大きな溝を超える必要があるというものです。
専門的その溝ってアーリアダプターからアーリーマジョリティが使い始めるまでのことなんです。
簡単に言うと僕はまーまーアーリアダプター。
妻はレイトマジョリティです。特にハイテク系は(^ ^)
スマホやLINEもその通りで、
妻が使い始めてから使ってない人をみなくなりましたし、LINEという会社の勢いが半端ないです。
メルカリもそう。
最近息子がサッカーにはまっているのもあって、
Jリーグの地元チームの観戦に何度かいくようになりました。
ライブ配信のDAZNという動画配信サービスまで入会しちゃって、
観戦用にタオルとかも買っちゃってます。
ちなみに僕はスポーツ観戦ってワールドカップとか、オリンピック以外はほぼ興味がありません。
これまでずっとです。
でもJリーグとか順位とか気にしちゃったり、
法人サポーターっていくら金がいるんだろ?とか調べたりしてます。
堀江貴文さんがよくメディアでこれからはスポーツ観戦などの娯楽がもっと発展し普及するとよくおっしゃっています。
なぜなら、AIなんかも進化して遊びの時間が人生で増えるからということです。銀河鉄道999の機械人間の世界みたいに「ただし強者はね」という条件つきかもしれませんが。
で、Jリーグや欧州サッカーの娯楽としての観戦が、一部の好きな人から一般的な娯楽へ普及している最中だとしたら、
僕はスポーツ観戦という意味では完全にレイトマジョリティ。
その僕が時間とお金を使うようになったってことは、もしかしたらキャズムを超えたか超える日が近いのかもしれないなー。
なーんて思っています。
ただの親バカなのか、はまだわかりませんが、
50歳を目前に、面白いものって覆ったりするものですねw
欧州も来月行くのでサッカー見てみたいんですよね。