テキスト版【第464回|年始の目標を確実に達成するための魔法を見つけました】
目次
年始の目標を確実に達成するための魔法を見つけました
「今年こそ目標を達成できる魔法があるのをご存知ですか?」
こんにちは。河野です。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年も変わらず開封していただきありがとうございます。
この配信を続けて11年目に入ります。(我ながらよく続いているなと思いますがw)
実はこの11年間、毎年年始には目標達成についていろいろ話してきました。
ということで今年も目標達成について2019年1月時点で僕が思っていることをお話したいと思います。
もっとも僕自身、すべての目標をどんどん無理なく叶えてるわけではないし、
どこかの社長さんのように、みなさんにお年玉を1億円配れるほど裕福でもありません。
でも毎年達成したいことを達成するために試行錯誤しまくってはいます。
てなわけで、2018年も目標設定についていくつかの大きな気づきがありました。
目標を達成するために工夫したことが、正解でその通り達成できた事があった。
そういう意味です。
■達成できた2つの目標
なんかいやらしい金銭面の話から。
友人と開始した1つの事業で年始に年商1億という目標を立ててました。
その目標の年商1億円を無事超えることができたということです。
別に、額とかを自慢してるわけではないんです。てか優秀な起業家なら1年目で3億くらいやってのけますからね(^^)
でも、モールを使う物販とかじゃないのでしんどい目標といえばしんどい目標でした。
これが意図した通りに達成したってことなんです。
”目標を達成するために工夫したこと”が功を奏したってのがミソ。
もう1つは、コンサル事業。これも当初の業績目標を大きく超えました。
そのおかげで秋頃僕は死ぬかと思うくらいしんどかったです。
しかもこっちは実質半年です。
同じく”目標を達成するために工夫したこと”が功を奏したってのがミソ。
理由が他にないかどうか自分なりに考えてみたんですが、やはり目標を達成するために工夫したことのおかげとしか思えません。
難しいことじゃないんです。
たった2つのことをしただけなんですね。
■目標を引き寄せる?わけじゃない。
目標を紙に書いたのか?
書いてません。
目標の期限を明確に決めたのか?
そうでもありません。
実現したかのように振る舞ったのか?
実現してないんだからそんなことできるわけありません(笑)
「ありがとう」「ついてる」「感謝します。」と口に出すようにしたのか?
それは昔から気をつけてます。あと「ごめんなさい」
自分が本当に欲しいものは何なのかを自問したか?
してません。やりたいこと多いから知ってるとは思います。
日記?書いてません。
神社?行ってません。
高い財布を購入した?買ってません。
宇宙と繋がった?
てか繋がり方がわかりません。
頑張ることを辞めた?
ワクワクすることだけした?
いえがっつり仕事していました。
朝4時には起きてないし、夜10時にも寝ていません。
しつこいですか?(^^)
やったことは2つだけ。
ある数を数えて、週に1回か2回チェックしただけです。
それだけで目標は達成できます。
「へ?それって目標を紙に書く系じゃね?」
じゃないんです。
「ある数」ってのがすごく重要で、何を数えるかが超大事なんです。
会社員とか長くしていた人ならもう気がついたと思いますが、
そうです。その数とはKPIのことです。
KPIを設定したんですね。
そしてそれを定期的にこまめにチェックしていました。
あ。またカッコつけて横文字使って難しいこと言ってると思いました?
たしかに多少カッコつけましたが、KPIって知らない人は覚えておくほうがいいです。
業績重要指標と訳されることが多いのですが、簡単に言うとですね、
ある目標を達成するために、作用する重要な分量とか数字のことです。
例えばですね、サーフィンを始めたとします。
そして波を横に走れるようになることを目標にしたとします。
目標は波を横に走ること。です。
そこで、自分がサーフィンをしている姿を絵に書いて壁に飾るとか、そういうのがなんとなく浸透している目標達成術。
アファーメーション術とかですね。それでは波には一生乗れません。
じゃこの時に設定するKPIは何か?
どんな数字が増えたり減ったりすると波は横に走れるかなんです。
まず重要なのは、波乗りをする回数と時間です。
KPIの1個目は海にいった回数ってことになりますね。
もう1個はパドルの筋力なので、腕立て伏せの回数っとかってことになります。
・海にいった回数
・腕立て伏せの回数
これを数えるだけです。
で、この数が増えるとサーフィンは間違いなく上達しますので、目標達成に繋がっていくわけです。
でもこれだけじゃ、意味がなくってですね。
それをチェックする、というか「見る」のがめちゃ大事です。
なので毎週1回奥さんに話すとか、いつも見る壁に貼っておくとかしないと無意味です。
なんで大事かというと、当たり前ですが、KPIをいつも見ると、KPIが達成していないとか好転していないことが無自覚でも認識できます。
脳みそがそれを増やすために何かしなければと思ってくれるんですよね。
「やばい。海行かないと数が増えないな。じゃ今週の木曜は半日休んでサクッと海にいってくるか」とかそう思ったりするんですね。
ちなみに、先ほどの新規事業のKPIを公開します。
・新規購入者の数
・平均リピート購入回数
・LTV
この3つを伸ばすと年商が1億超える計算をしていました。
これを関係者のミーティングや会話では必ず見るようにしていたんですね。
最低でも週に1回。
そうすると、この数を上げることだけが重要な仕事になるので、最優先でこの数字のことを考える癖がつきます。
無意識にですよ?
新規客数を増やすためにできることをどんどん試すようになるし、
リピート購入回数を増やせるかもしれないことをどんどんやるようになります。
くどいですが、大事なのはKPIが正しい項目であることと、
絶対に豆にチェックすることです。
なので僕は強制的にスタッフの人にミーティングで話してもらうようにしていました。
あとカレンダーにも入れたりして工夫しました。
どんなプロモーションが最近流行ってるかとかをチェックするよりも、
口座にいくらお金が余ったか?とかよりも、
KPIを見るということを最優先にしたんです。
何をやるか?は後でついてきますし、集客とかマーケティングとかってのはテストの連続、所詮刹那的に実行していくものです。
なので、根っこに「”これ”を増やすためには何をするか?」という問いがないと機能しにくいんですね。
そうしないと、このプロモーションをすると売上が1億いくかも!とかいう具合に謎の希望を持つようになっちゃうんです。
または、これをして本当に年商1億いくのかしら?とかって疑いの連続で、何を思いついても実行すらしません。
これはゴールという最後の最後の結果でしかないものに対して、何かをしようとしているからなんですね。
短期的にはやったことの結果も出ませんから、嫌になるのも当然です。
サーフィンの例で言えば、「ハワイにサーフィンに1週間行けば乗れるようになるかも?」と無理な期待を持ってしまったりします。
ちょっと天気の悪い日にサーフィンに交通費をかけて言っても今日は乗れるようにならないしなーとかって謎の諦めをしたりします。
全部見てるのがゴールだけなので、確実に楽にショートカットできることしか思い描けないのですよね。
そういうときに、スパルタサーフィン上達塾、7日間で60万円とかってサービスがあると申し込んでしまうんです。(笑)
当面の初心者サーフィンのKPIは回数と体力でしかないのですが、見てるのがゴールだけなんで、ピンとこないんですよね。
■目標達成を阻む自分
ここまで言うと「まーそうなんだろうけどさ・・・」って思うだけの人もいると思うんです。
なので、ここからはKPIの設定とチェックをしないと目標達成の邪魔をする要因を話してみたいと思います。
例えば、先ほどの事業でKPIを設定していないとします。
そうすると日々の活動はそれほど変わらないのですが、広告費を使って新規客を集めるときに、1人の新規客を獲得するためのコストって重要な数字もあるじゃないですか?
つまり10万使って10件売れたら獲得コストは1万円、1名の新規売上単価は2万なら1万儲けみたいな計算のことです。
当然お金をあまり持ってない起業家はこの数字を大事にしないと毎月赤字になってしまうんで厄介なんですが、
でも売上を伸ばしたいと思ってるならば、KPIは新規客数を増やすこととリピート回数を増やすことと、1回の購入金額を増やすことでしかないわけです。
顧客獲得コストを抑えるとか下げるってことを成果にしちゃうと、たいてい新規客数を減らすってことを目指してることになるし、だいたいそうなります。
つまり、ゴールが売上1億にもっていくことであるはずなのに、顧客獲得コストを減らすとか維持ってことを意識してしまうとですね、
売上を維持、赤字を出さないとかってゴール設定をしていることと同じなんですよね。
意味伝わりますかね?
自分の設定している目標と日々の追いかけている数字があってないことが起こりやすいってことなんです。
起業したての人はお金がなくて使いたくないなら、こういう場合はゴールそのものを月商黒字達成とか月収40万とかってレベルに設定してその上でKPIをきめればいいと思うんですね。
広告を出さないなら、ブログ平均投稿数1日3記事とか、
YOUTUBE動画1日平均1個とか、メルマガリスト1000とかそういうKPIですね。
そしてそれを必ずチェックする仕組みを作ることです。
自分だけでやってるならメンターとかに送るとか、家族に言うとか、メールで自分に送るとかって工夫がいりますし、
スタッフがいるなら定期ミーティングを5分でも曜日などを決めてその数字を発表するか、仕事として出して報告してもらえばいいんです。
■生活レベルと目標達成の不思議な関係
すでに起業して儲けているベテランさんでもこの話は重要だと思っています。
なぜかというと、お金に余裕ができてくると、生活レベルをあげてしまう人も多いですよね?
別に高級時計を買うとかそういうことじゃなくて、外食が増える。最新家電をすぐ買う。
家族で海外旅行によく行くとかそういうことからです。
まーそうなるんですよ。
そういう場合、大抵は残った利益を結構な割合で役員報酬、つまり自分のお金に当ててたりします。
残していてもそれは保険というか、業績が落ちたときのバックアップとして貯めているくらい。
そんな時でも、目標設定は業績アップや収入アップになる人が圧倒的だと思うんですね。
時間を確保したい場合もおなじように業績アップという目標になることが多いです。
そうなると本来のKPIはセールスプロモーショ費用を増加させて、新規客を増やしたりってことになるんですが、
そのためには今の利益からそのお金を使う必要があるんです。
でもですね、生活レベルを上げてしまってるので(これは会社の経費の使い方としても同じ意味です。)
それを使うのがもったいないというか、生活レベルを下げないまま、なんならちょっと上げた状態で余ったお金しか使おうとしません。
そうなると、見ているのは経費の削減というか、広告費用などの効率化を気にするようになってるので、絶対に拡張なんてしません。
ゴール設定を自ら現状維持になるようなKPIで日頃活動していることになってしまうんです。
意図せずです。無自覚にです。
時間でも同じで、今快適な時間の使い方をできていて楽しいと思ってるとしますよね?
でも、業績を上げたいとか、もうちょっとだけ収入に安心が欲しいというのをゴールにしていることって多いです。
その場合、お金を使わないなら余計、時間をそのためのKPIに使わないといけないじゃないですか?
でも気の合う仲間との交流とかそういうのが楽しいとそっちにばかり時間を使います。
決して新しいメディアでの発信とかに時間を使おうとはいないんですね。
だって、気持ちよくないから。
であれば、その人のKPIは現状維持をゴールにしているものになってるので、表面的に書いた目標なんて達成するわけないと思うわけです。
実はこの生活レベルを下げられないので、現状維持が何年も続くって人はとっても多いです。
さて、
KPIを設定しチェックする本当の意味わかてもらえましたかね?
きっと引き寄せの法則的な目標設定が機能しないオカルトみたいになっていくのって、
この辺が理由だと僕は思ってます。
目標達成しない理由は、
・ゴールしか見てないから楽で確実で簡単な方法を探す1年になる。
・KPIがないからゴールから遠くなることばかりしていることがある。
この2つに集約されます。
■まとめ
そろそろまとめましょう。
僕にとってKPIを適切に設定して、チェックするというサイクルは
宇宙と繋がったとか言われるよりも魔法に感じました。
ま、もちろんいろーんなことを一生懸命やったわけっですが、
これほどスムーズになるとは思わなかったんですよね。
あなたももし目標達成がいい加減したいぞ。って感じるとしたらぜひKPIを設定して
チェックしてみてください。
半年くらいで何か大きく変わってると思います。
【編集後記】グローバル人材は便利屋さん?
「英語を学べって、それは私が決めることだし、必要ならその時にやると思う。」
ハワイで学校にいってほしいなと思ったときに娘から何度もこう言われました。
てことで今日は英語とかグローバルって話について。
先日、ある私立中学で中学生向けに行われた特別講義を聞く機会がありました。
そこで講師の人が面白いことを言ってました。
曰く
「グローバル人材育成とは、ユニクロのシンガポール支店の店長を明日からやれと言われたらすぐに行ける人を作る作業のこと」
なかなか辛辣な要素を含んでいますが、妙に納得しました。
極論ですけどねw
一方で海外のある人が英語教育の重要性を熱弁されていたので、「なぜ日本にいる日本人の子供に英語が必要なんですか?」と聞いたら
「世界中に友達ができるから」という答えだったんですね。
このへん僕は答えを持ち合わせていませんが、思うことがあるんです。
「事業で成功した社長は人間としてよい人生を送れてるのか?」
「成功者は人間的に重厚か?」
みたいな話と同じ構造で、
「そんなの人によるでしょ?」
ってことなんですよね。
フォロアーが10万人いるインフルエンサーでもクソみたいな人はいるし、
SNSやってなくてもめっちゃ人生にも影響を受ける人はいますよね。
でも英語を操り、異文化、違う土地でも順応できる人になりなさい。ってのはやはり
ユニクロの海外支店に一人でいけるような人を作るということになるのだろうとは思うわけです。
だって、世界中に友達を作るって、英語だと友達になれない国もあるし、
何か共通項があればお互いの言葉を理解しようと工夫をするだろうと。
ゲームとかサーフィンがめっちゃ上手かったらローカルに話掛けられると思うし。
グローバルな人材の資質があっても、大阪府で周りのみんなから頼りにされていて、
絶対に海外に行かないっでと請われるような人もいると思うんですよね。
じゃその人が海外でバリバリ働くことでしか、豊かで刺激的で高収入な仕事ができないかというとそうでもなさそうです。
古い友人のご子息が先日高校サッカーの全国大会に出ていました。
残念ながら負けてしまいましたが、新聞にも乗るくらい大活躍の選手です。
でも彼は小学校4年くらいからサッカーをしているんですよね。それまでは別のスポーツにハマっていました。
よく子供の成長に親の協力がって言うじゃないですか?
でもそれって「お前はこうなれ!」みたいなことに変質することが多いと思うんです。
うちの息子もサッカー選手になると息巻いていますが、この前急に「テニスしたい!」と言い出しました。
ここで「サッカー選手になりたいならサッカーの練習しなさい」なんていうナンセンスなことは言うまいと
セットラケットを買ってきた次第です。(笑)
ま結局は全部「人による」って話で面白くもなんともないオチなんですが、
子供が大きくなると自分の意見を言うようになるので、それを聞いていていっつも感じるわけです。